1)現在の政府が推進する愛国教育についての朝日新聞社説批判の動画を視聴した。批判しているのは有本香さんで、話し相手として同席しているのは竹田恒泰氏である。https://www.youtube.com/watch?v=SWIYJ2t1b68これはネット番組かラジオ番組をyoutube動画に再構成したものらしい。
政府が推し進める愛国教育に対する朝日新聞の意見に対して、有本さんは酷く立腹されている。コメント欄を見て更に驚いた。全コメントが朝日批判で染まっている。その中身の詳細を聞いて、さらに検索でその朝日社説で確認してまたびっくり。それは全くまともな主張であったからである。私は反日だったのだろうか?
この動画で朗読された、2月15日(2018年)の朝日新聞社説の一部を聞き取り、書き起こした。それをそのまま(補足1)に書く。有本氏は、朝日新聞社説の中の「学習指導要領の改訂案において“多角的・多面的な考察が全体の基調”なのに、特に“自国を愛しその平和と繁栄を図る大切さについて自覚を図る”を強調するのは、木に竹を継いでいる」という部分を取り上げ、「近隣諸国だけでなく米国ヨーロッパなど愛国教育をたっぷりされた諸外国の人間は、多角的・多面的な考察が欠けるというのか」という反問の形で、噛み付いている。
しかし、それが正当な批判となるには、いろんな検証が必要である。我々聞き手の多くは、欧州をはじめ諸外国の愛国教育の実態を知らないし、諸外国の人たちが多角的・多面的な考察力があるかどうかもわからないのである。それを周知のことのように前提において、反論として聞かせるのはおかしい。有本氏はこの点について示さなければ、上記はまともな反論にならない。
また、「尖閣諸島がわが国固有の領土である」は真実であり、それを朝日新聞は「政府見解」としてしか認めていない(補足2)ことを、非常にけしからんと怒っておられる。しかし、尖閣諸島の領有権を中国だけでなく、米国も認めてはいない(日本の実効支配は認めている)し、台湾も認めていない。更に、日本の学者の中にも、意見は種々存在する。
有本氏の反論に同調する竹田氏は、その論調なら「“人を殺しては行けない”と教えると、多角的・多面的な教育ができないことになる」とか、「“人を殺してはいけない”という教育は、一緒に“人を殺しても良いという理由”も教育しなければいけないことになる」と言って、援護しているつもりでいる。しかし、竹田氏は、戦争において或いは刑罰として、我々の祖先や我々は人を殺すことを正当な行為と認めていることなど、念頭にないのだろうか。彼らの主張はめちゃくちゃである。びっくりするくらいの不見識に怒り心頭に発したと語る、有本氏の心や頭には何が入っているのだろうか?
コメント欄は全てその有本氏や竹田氏の意見に同調するものばかりである。また、その社説を教えてくれたのが百田尚樹さんだと紹介していた。百田さんもそのような意見なのだろうか?それで日本の保守を名乗る連中は大丈夫なのだろうか。「右の売国、左の亡国」という佐藤健志氏の本の題目が思い出される。そこで、コメントを書いた。そのコメントに少し手を加えて、彼らの意見にたいする反論とする。
2)コメントをされている方々は有本氏に調教されている。逆説的だが、とんでもないことでも、教育により人は調教できるようで恐ろしい。先ず私の政治的意見は、朝日新聞のそれらとは、ほとんどの場合、全く反対であることを明確にしておく。私は、日本は出来れば自主独立を達成し、戦術核を保持すべきだと考えている人間である。そして、日本政治のあり方を考える際に意見を聞くべき論客は、故西部邁氏や伊藤貫氏だと思っている。
上記、有本氏の考えには全く反対である。有本氏は、政府案に100%賛成のようであり、それに異を唱える朝日新聞の社説に論理的反論ではなく、単に立腹しているようだ。しかし、現政権の殊更に愛国精神の大切さを強調する教育は、教育というより人間の調教だと思う。
子々孫々のためになる愛国心を国民の間に育てるには、「我々国民は、国家のおかげでこの豊かで安全な生活を維持できている」ことを、歴史などの科目の中で論理的に教えるべきであると思う。つまり、「日本国を維持発展させること」と、「自分たち日本人とその子孫の将来」との関係を、歴史と論理を用いて考えさせることが、真の教育である。取り立てて「我々は日本国を愛する」と合唱する類の愛国教育など不要であるし、ましてや現政権「日本国政府」を盲目的に愛する教育は将来に憂いを残すだろう。
有本氏の主張する愛国教育の不健全さは、隣人愛教育に例えて考えるとわかりやすいかもしれない。つまり、有本氏の主張する教育は「汝の隣人を愛せよ」と聖書のセリフを信じこませることと同じである。それは、調教である。(補足3)本当の隣人愛の教育には、将来何かの時に隣人との間で協力することの必要性を、具体的論理的に学ぶことが第一に必要である。それを学べば隣人愛は、自発的に生じるだろう。愛国心教育もそのようでなくてはならないと思う。
安倍総理には良い政策も多いが、米国金融資本などが牛耳る米国政府に完全に服従している。70年談話と日韓慰安婦問題合意がそれを明確に示している。日本が抱える領土問題の原点には、戦後米国の日本統治政策が存在する。つまり、米国は日本が近隣と問題を抱えて、東アジアから浮き上がるように設定したのである。
北朝鮮問題も、米国がトラブルを半島に残し、それを理由に日韓に米軍を置く理由として作ったのである。朝鮮戦争の休戦協定や1975国連総会決議では、和平を進言している。しかし、それを受け入れなかったのは米国である。このような路線を米国の支持通りに信じることを愛国教育として教えるのは、日本民族にとって非常に危険である。尖閣諸島問題や北方4島問題も、昭和史をしっかり勉強することが何よりも大事である。「戦前日本人が住んでいたから、現在も日本固有の領土である」と云う論理は一般には通らない。
(尚、上記感想などは、引用したyoutube動画の最初の5分間の内容にたいするものである。それ以降を聞く興味は私にはないので、その点お断りしておきたい。)
補足:
1)朝日社説として朗読された内容: “多面的多角的な考察が全体の基調なのに、こと愛国心や領土問題になると政府の立場を強く押し出す 2022年度から実施される高校の学習指導要領の改訂案は木に竹を継いだような内容だ。 これまでの現代社会を再編した新科目公共は目標に自国を愛しその平和と繁栄を図る大切さについて自覚を図る。地理歴史の目標にも日本国民としての自覚、我が国の国土や歴史にたいする愛情を深めると明記された。 国際協調の重要さについても言及している。しかし、いまの指導要領の「良識ある公民として必要な能力や態度を育てる」といった記述に比べると、かなり踏み込んだ表現である。
教科を学ぶうえで大切なのは、学問的・客観的な事柄について理解を深め、追求する姿勢を養うことだ。そこに人の内面に関わる問題を紛れ込ませるべきではない。再考を求める。
領土問題に関する書きぶりを見ても、たとえば「尖閣諸島は我が国の固有の領土であり、領土問題は存在しないことも扱うこと」などとなっている。
政府見解を知識として生徒に伝えることは大切だ。だが「これを正解として教え込め」という趣旨なら賛成できない。相手の主張やその根拠を知らなければ、対話も論争も成り立たない。他者と対話・協働して課題を解決する。それが新指導要領の理念ではなかったか。
いま、政権批判や在日外国人の存在そのものを「反日」と決めつける風潮がはびこる。それだけに、日本の立場をひたすら強調する方向での記述の変更には、危うさを覚える。”
(より正確には朝日新聞のサイト参照:https://www.asahi.com/articles/DA3S13359788.html?iref=pc_ss_date)
2)日本政府の主張は、唯一の正式な日本国の主張である。それ以外の主張は、「言論の自由」を根拠に許されるが、日本国の主張ではない。朝日新聞がどう主張しようが勝手であり、何故有本氏が怒り心頭に発するのかわからない。国民の間での結束が弱いのなら、出来れば結束を強めるべきだと思う。しかし、国際社会という半ば野生のルールが支配する世界の中で、日本が生き残る手法を単に「愛国心」を育てるだけで乗り切るのには無理がある。日本の無残な敗戦の一因は、その時代の無能な指導者が、天皇陛下万歳的な愛国教育で国民の命の値段を安くして利用したことだろう。
3)調教と言ったのは、そのまま信じ込ませることを言っている。世界的な宗教における知恵は、ほとんどの場合、論理的な説明が可能だと思う。
注目の投稿
人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか
1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題 日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...
2018年2月27日火曜日
2018年2月25日日曜日
中国政治における客家(ハッカ)の重要性
1)「憎まれっ子世に憚る」と言うことわざがある。「他人から憎まれるような者ほど人間世界で幅をきかせる」という意味である。それが事実である場合、そのように事が進むプロセスを描くのは簡単である。つまり、憎まれる原因とその対策を日々考えることが、その人の思考力と世界で生きる知恵を育て、やがてその人をそこで幅を利かせる人物に“成長”させるのである。
よくあるのは、「憎まれっ子」とは少数派であり、彼等を憎む行為はその対象である個人や少数派に原因があるわけではないというケースである。つまり、単に多数派が団結のために少数派を排除するのである。(補足1)それは、多数派個人の主体性のない行動の産物に過ぎない。
その立場があるマイノリティーの人々に対して運命的なものとして子々孫々受け継がれるとした場合、その集団の運命はどうなるだろうか。もし数世代或いは十数世代、その立場で生き残った場合、その集団の人達は「適者生存の原則」により全体として非常に優秀な頭脳や処世術を身につけているだろう。それがグローバル化の世界を席巻するユダヤ民族だけでなく、中国の客家にも共通しているのではないだろうか。
客家とは、中国漢民族の一派と考えられるが、中国人一般が理解できない客家語を話す人たちのことである。東北部や中原から戦乱を逃れて南下し、移住と定住を繰り返し、福建省、江西省、広東省、海南島、台湾などの南部に現在多い。また、諸外国に分散した華僑の三分の一を占めると言われる。客家を含む華僑はユダヤ人・アルメニア人・印僑と共に四大移民集団の一つと言われる。
2)私がこの客家の重要性を知ったのは、ノンフィクション作家で中国に詳しい河添恵子氏の動画(26分)をみたからである。 https://www.youtube.com/watch?v=iwTwszbR9Gg&t=3414s 客家に中国や東南アジアの政治家として重要な位置を占める人が非常に多い。河添恵子氏は、中国の政治家として出世する重要なファクターとして、能力や外見とともに客家であることや客家との人脈をあげる。(補足2)
孫文や蒋介石は外見に優れていたことと伴に、夫人が宋慶齢と宋美齢という客家であったことを指摘している。その他に客家として、朱徳、鄧小平、李鵬、李登輝、蔡英文、アキノ(フィリピン)、リークワンユー(シンガポール)などがいる。
習近平を裸の王様という人がいるが、実際は華僑の強い人脈を持っている。習近平は福建省時代(2002年まで福建省トップ)に東南アジア(特にインドネシア)の客家人を多く含む華僑のネットワークとその資金で出世した。(補足3)現在のインドネシア大統領も客家人華僑の強い支援を受けている。習近平の裏に華僑人脈があることは、昨日(2018/2/24)の日経新聞も報じている。 https://www.nikkei.com/article/DGXDZO48039730T01C12A1TY9000/
習近平の出世の鍵となる出来事は、天安門事件(1989)であった。改革解放と言っていた鄧小平(客家)の大失態であり、その結果日本など西欧社会から金が全く入らなくなった。その際、資金に窮した中国は客家が多くを占める東南アジアや台湾の華僑を利用し、外資特に台湾から金を調達して中国の立ち直りに努力したと言う。(補足4)習近平は、90年代(福建省時代)に鄧小平の下でその策に功績を残し、鄧小平に認められた。その時のことを、習近平は論文にしており、それを河添氏は読んだという。その人脈が、現在の習近平を支えているのだろう。(補足5)
華僑の協力を得ることは、1990年代前半までは華僑は反共であったので簡単ではなかった。そこで、協力を得るために中国は反日組織の再構築を行ったという。その際、米国での拠点が中国人が多く棲むサンフランシスコであった。最近その活動はバージョンアップされ、2015年外国初の抗日勝利記念館をサンフランシスコに開館した。(補足6)
3)客家人は隣人と同じ言葉を使わないので、世界に散らばり人的ナットワークを重要な武器として生きている。米国に移住した客家人は、英語をマスターしてそこでのネットワーク構築を重要な生存手段とした。その国際的な人間関係構築とその利用は、ユダヤ人にも共通している。
戦前、米国の対日戦争に大きく関与したのが、客家である蒋介石夫人の宋美齢であった。宋はフランクリン・ルーズベルトに深く取り入り、米国議会で中国に対する日本の行いを宣伝し、米国を対日参戦に導く努力をした。河添氏は、蒋介石が日本の敗戦後に米国に見捨てられたのは、ルーズベルトの死が原因であると断言する。(補足7)
大統領の職を引き継いだトルーマンは、宋美齢を売女とよんで遠ざけたというから、ルーズベルトとの深い関係が理解できる。宋美齢の兄の宋子文はハーバード大やコロンビア大に学び、アメリカ系フリーメイソンリーと関係の深い「イースタン・スター」フラタニティの会員であった。米国も政治には個人的ネットワークが重要であり、その人脈は中国にも及ぶ。クリントンやキッシンジャーが中国に密な人脈を持っていると考える人が多い。
故郷のない流浪の民である客家は、世界の中に自分の棲家を求めて能力を最大限に磨く。英語を話し、キリスト教徒となったとしても、それは金と人脈のための道具なのだろう。それに比べて、故郷にぬくぬくと暮らす人間は、自分たちの未来を食いつぶしていることに気がつかないのである。(補足8)日本でも、経済界で目に見える活躍をしている人に流浪の民に近い人達(在日韓国人など)が多いのは、自然な現象である。彼等は幼少期に例外なくいじめられっ子であった。
補足:
1)塩と微量の砂糖の水溶液から水を蒸発すれば、塩は砂糖を排除して互いに結びついて結晶化する。つまり、水の蒸発は塩イオンが水の中で居心地を悪くし、互いに結びついて砂糖分子を排除するのである。少数派のイジメも本質はこれと同じであり、非常に原始的(原子や分子のレベル)な現象である。
2)河添氏によると、チャイナセブンの身長はほぼ全員身長180cm近い。例えば米国大統領と並んだ場面において、体格で見劣りしないことが中国の政治家として大事な一要素だという。例えば、蒋介石は外見に優れたが、能力は無く英語も全く喋れなかった。後述するが、彼の米国に対する働きかけは客家である妻、宋美齢によると云う。
3)ここで大事なのは、客家人の人脈と資金で出世した場合、支援をした客家人は習近平が出世した後にその恩恵を受ける。それは、近代民主主義政治では腐敗と呼ぶ。つまり、中国から腐敗をなくすることは不可能だということである。腐敗追放を叫んで習近平との競争で一発逆転を狙った薄煕来が、その腐敗で摘発されたのは象徴的である。
4)「台湾から金を持ってくるのに、東南アジアの華僑が大事な役割をする」という話は日本人には分かりにくいかもしれない。しかし、利用できる人的ネットワークとは、正にそのような密な人間関係でなくてはならないのだろう。例えば、エジプトのスエズ運河の経営権を英国が手に入れる際、その可能性はフランスのロスチャイルド家からイギリスのロスチャイルド家を経由して当時の首相であったユダヤ人ディレディ(Disraeli)に伝達された。そして首相Disraeliは、英国ロスチャイルドの金でスエズの株をエジプト国王から買収した。それが、英国の栄華にどれだけ寄与したか計り知れない。
5)沖縄の翁長知事は、その後福州市から名誉市民の称号を得た。それと翁長氏の沖縄辺野古基地反対の姿勢とは密接に関係しているだろう。それを日本人は知るべきである。
6)従軍慰安婦の問題も中国は利用し始めている。それは反日が金になることを知ったからである。今後、益々その工作が日本から金をむしり取るために用いられるだろうと河添氏は語る。その当たりの詳細は、河添氏が別の講演で語っている。その要旨のサイトを示す:http://www.kokuminkaikan.jp/chair/detail20160604.html 尚、客家女性の陳紅梅は、ケネディーからクリントンまでの米国大統領8代の顧問であったことを日本人は知るべきである。
7)この問題の解釈は、人により異なる。ルーズベルトの側近に共産主義者がいた事は有名であり、更に、ロシアの共産革命にユダヤ人資本(米国の金融或いは米国そのものを牛耳る)が寄与したと考える人は多い。蒋介石は所詮使い捨てにされる運命だったのかもしれない。そのように考えると、宋美齢はルーズベルトに利用されたことになる。湾岸戦争の前に米国議会で証言した少女のように。https://www.youtube.com/watch?v=LmfVs3WaE9Y
8)栄華を極めたスペイン、ポルトガル、オランダ、イギリスの凋落を西欧のマイノリティーであるユダヤ人との関係で捉えることも可能だろう。流浪の民であるユダヤ人の一団は、この順番で移動した。そして、いじめられっ子の知恵を総動員して生き残り、世界の金融を支配するようになったと考えられるだろう。
よくあるのは、「憎まれっ子」とは少数派であり、彼等を憎む行為はその対象である個人や少数派に原因があるわけではないというケースである。つまり、単に多数派が団結のために少数派を排除するのである。(補足1)それは、多数派個人の主体性のない行動の産物に過ぎない。
その立場があるマイノリティーの人々に対して運命的なものとして子々孫々受け継がれるとした場合、その集団の運命はどうなるだろうか。もし数世代或いは十数世代、その立場で生き残った場合、その集団の人達は「適者生存の原則」により全体として非常に優秀な頭脳や処世術を身につけているだろう。それがグローバル化の世界を席巻するユダヤ民族だけでなく、中国の客家にも共通しているのではないだろうか。
客家とは、中国漢民族の一派と考えられるが、中国人一般が理解できない客家語を話す人たちのことである。東北部や中原から戦乱を逃れて南下し、移住と定住を繰り返し、福建省、江西省、広東省、海南島、台湾などの南部に現在多い。また、諸外国に分散した華僑の三分の一を占めると言われる。客家を含む華僑はユダヤ人・アルメニア人・印僑と共に四大移民集団の一つと言われる。
2)私がこの客家の重要性を知ったのは、ノンフィクション作家で中国に詳しい河添恵子氏の動画(26分)をみたからである。 https://www.youtube.com/watch?v=iwTwszbR9Gg&t=3414s 客家に中国や東南アジアの政治家として重要な位置を占める人が非常に多い。河添恵子氏は、中国の政治家として出世する重要なファクターとして、能力や外見とともに客家であることや客家との人脈をあげる。(補足2)
孫文や蒋介石は外見に優れていたことと伴に、夫人が宋慶齢と宋美齢という客家であったことを指摘している。その他に客家として、朱徳、鄧小平、李鵬、李登輝、蔡英文、アキノ(フィリピン)、リークワンユー(シンガポール)などがいる。
習近平を裸の王様という人がいるが、実際は華僑の強い人脈を持っている。習近平は福建省時代(2002年まで福建省トップ)に東南アジア(特にインドネシア)の客家人を多く含む華僑のネットワークとその資金で出世した。(補足3)現在のインドネシア大統領も客家人華僑の強い支援を受けている。習近平の裏に華僑人脈があることは、昨日(2018/2/24)の日経新聞も報じている。 https://www.nikkei.com/article/DGXDZO48039730T01C12A1TY9000/
習近平の出世の鍵となる出来事は、天安門事件(1989)であった。改革解放と言っていた鄧小平(客家)の大失態であり、その結果日本など西欧社会から金が全く入らなくなった。その際、資金に窮した中国は客家が多くを占める東南アジアや台湾の華僑を利用し、外資特に台湾から金を調達して中国の立ち直りに努力したと言う。(補足4)習近平は、90年代(福建省時代)に鄧小平の下でその策に功績を残し、鄧小平に認められた。その時のことを、習近平は論文にしており、それを河添氏は読んだという。その人脈が、現在の習近平を支えているのだろう。(補足5)
華僑の協力を得ることは、1990年代前半までは華僑は反共であったので簡単ではなかった。そこで、協力を得るために中国は反日組織の再構築を行ったという。その際、米国での拠点が中国人が多く棲むサンフランシスコであった。最近その活動はバージョンアップされ、2015年外国初の抗日勝利記念館をサンフランシスコに開館した。(補足6)
3)客家人は隣人と同じ言葉を使わないので、世界に散らばり人的ナットワークを重要な武器として生きている。米国に移住した客家人は、英語をマスターしてそこでのネットワーク構築を重要な生存手段とした。その国際的な人間関係構築とその利用は、ユダヤ人にも共通している。
戦前、米国の対日戦争に大きく関与したのが、客家である蒋介石夫人の宋美齢であった。宋はフランクリン・ルーズベルトに深く取り入り、米国議会で中国に対する日本の行いを宣伝し、米国を対日参戦に導く努力をした。河添氏は、蒋介石が日本の敗戦後に米国に見捨てられたのは、ルーズベルトの死が原因であると断言する。(補足7)
大統領の職を引き継いだトルーマンは、宋美齢を売女とよんで遠ざけたというから、ルーズベルトとの深い関係が理解できる。宋美齢の兄の宋子文はハーバード大やコロンビア大に学び、アメリカ系フリーメイソンリーと関係の深い「イースタン・スター」フラタニティの会員であった。米国も政治には個人的ネットワークが重要であり、その人脈は中国にも及ぶ。クリントンやキッシンジャーが中国に密な人脈を持っていると考える人が多い。
故郷のない流浪の民である客家は、世界の中に自分の棲家を求めて能力を最大限に磨く。英語を話し、キリスト教徒となったとしても、それは金と人脈のための道具なのだろう。それに比べて、故郷にぬくぬくと暮らす人間は、自分たちの未来を食いつぶしていることに気がつかないのである。(補足8)日本でも、経済界で目に見える活躍をしている人に流浪の民に近い人達(在日韓国人など)が多いのは、自然な現象である。彼等は幼少期に例外なくいじめられっ子であった。
補足:
1)塩と微量の砂糖の水溶液から水を蒸発すれば、塩は砂糖を排除して互いに結びついて結晶化する。つまり、水の蒸発は塩イオンが水の中で居心地を悪くし、互いに結びついて砂糖分子を排除するのである。少数派のイジメも本質はこれと同じであり、非常に原始的(原子や分子のレベル)な現象である。
2)河添氏によると、チャイナセブンの身長はほぼ全員身長180cm近い。例えば米国大統領と並んだ場面において、体格で見劣りしないことが中国の政治家として大事な一要素だという。例えば、蒋介石は外見に優れたが、能力は無く英語も全く喋れなかった。後述するが、彼の米国に対する働きかけは客家である妻、宋美齢によると云う。
3)ここで大事なのは、客家人の人脈と資金で出世した場合、支援をした客家人は習近平が出世した後にその恩恵を受ける。それは、近代民主主義政治では腐敗と呼ぶ。つまり、中国から腐敗をなくすることは不可能だということである。腐敗追放を叫んで習近平との競争で一発逆転を狙った薄煕来が、その腐敗で摘発されたのは象徴的である。
4)「台湾から金を持ってくるのに、東南アジアの華僑が大事な役割をする」という話は日本人には分かりにくいかもしれない。しかし、利用できる人的ネットワークとは、正にそのような密な人間関係でなくてはならないのだろう。例えば、エジプトのスエズ運河の経営権を英国が手に入れる際、その可能性はフランスのロスチャイルド家からイギリスのロスチャイルド家を経由して当時の首相であったユダヤ人ディレディ(Disraeli)に伝達された。そして首相Disraeliは、英国ロスチャイルドの金でスエズの株をエジプト国王から買収した。それが、英国の栄華にどれだけ寄与したか計り知れない。
5)沖縄の翁長知事は、その後福州市から名誉市民の称号を得た。それと翁長氏の沖縄辺野古基地反対の姿勢とは密接に関係しているだろう。それを日本人は知るべきである。
6)従軍慰安婦の問題も中国は利用し始めている。それは反日が金になることを知ったからである。今後、益々その工作が日本から金をむしり取るために用いられるだろうと河添氏は語る。その当たりの詳細は、河添氏が別の講演で語っている。その要旨のサイトを示す:http://www.kokuminkaikan.jp/chair/detail20160604.html 尚、客家女性の陳紅梅は、ケネディーからクリントンまでの米国大統領8代の顧問であったことを日本人は知るべきである。
7)この問題の解釈は、人により異なる。ルーズベルトの側近に共産主義者がいた事は有名であり、更に、ロシアの共産革命にユダヤ人資本(米国の金融或いは米国そのものを牛耳る)が寄与したと考える人は多い。蒋介石は所詮使い捨てにされる運命だったのかもしれない。そのように考えると、宋美齢はルーズベルトに利用されたことになる。湾岸戦争の前に米国議会で証言した少女のように。https://www.youtube.com/watch?v=LmfVs3WaE9Y
8)栄華を極めたスペイン、ポルトガル、オランダ、イギリスの凋落を西欧のマイノリティーであるユダヤ人との関係で捉えることも可能だろう。流浪の民であるユダヤ人の一団は、この順番で移動した。そして、いじめられっ子の知恵を総動員して生き残り、世界の金融を支配するようになったと考えられるだろう。
2018年2月23日金曜日
幻の米朝会談について
1)北朝鮮の申出により、オリンピック開会式に出席していた米国ペンス副大統領と北朝鮮首脳との間で米朝会談が予定されていたが、北朝鮮が2時間前に断ったと米国マスコミが報じた。(2月20日ワシントン・ポスト)のこの件、米国の対話姿勢の確認のために、北朝鮮が最初から断ることを前提に申し込んだものらしい。この分析は、評論家の佐藤優氏により為されたもので、私は今回の佐藤氏の分析を流石だと思った。
日本は米国の犬であるから圧力一辺倒だが、その飼主はもっと自分に損害が及ばない方向でこの問題の解決を考えているのである。https://www.youtube.com/watch?v=ub_aAOpFn5s
この件当初佐藤氏は、韓国がオリンピックを利用して、北朝鮮問題の平和的解決の糸口を両国に見つけさせようとアレンジしたと考えていた。日本政府を始め多くの評論家が解釈を間違ったことは、日本がこの問題を全く理解していないこと、そして、日本政府も秘密裏にことが進むようになれば所詮蚊帳の外であることを証明したことになる。
会談の約束をキャンセルすることが北朝鮮のシナリオ通りだと佐藤氏が考える根拠は、金正恩の妹である金与正氏との会談が失敗した場合、金王朝に対する威厳が傷つけられ、それがやがて金正恩の立場を悪くする可能性が高いからである。(補足1)参照。 最初から米朝和平という向こう岸に渡る為の“瀬踏み”だったというのだ。米国に平和的解決の意志があるという確認が出来たので、北朝鮮は次に米韓軍事演習を韓国側からの拒絶するように要請するだろう。そして、文在寅大統領はそれに合意するだろう。
2)この外交的秘密がワシントン・ポストにより明らかにされた背景を佐藤優氏は、“深読み”と断わりながら語っている。「トランプ政権は、ICBMは許さないが中距離核までの保持を許すかも知れない。そう危惧する人たち(補足2)が、まさに今回そのような交渉をする可能性があったのだと言うために上記の話をリークしたのだろう」と分析した。そして、佐藤氏は「日本側にはそのような米国の姿勢に全く気付いていないし、考慮していない」と続けた。
実際、官房長官はテレビで米国の姿勢は、これまで通り強い圧力をかけ続けるという話に終始しているし、新聞は上記佐藤氏のような分析を掲載していない。産経新聞によると: 菅義偉官房長官は21日の記者会見で、米朝会談を北朝鮮側が拒否したことについて、「対話のための対話は全く意味がない。北朝鮮に政策を変えさせるためにはあらゆる手段を通じて圧力を最大限にし、北朝鮮から対話を求めてくる状況を作る必要がある」と述べた。
また、「安倍晋三首相とペンス副大統領は十分な時間をかけて、訪韓する北朝鮮代表団への対応などについて綿密にすりあわせを行い、必要な情報共有はしている」と強調し、事前に米国から情報がもたらされていたことを示唆した。
引用文の前半は意味不明の文章になっている。茶飲み友達でもない間柄で「対話の為の対話」などであるはずがない。また今回、北朝鮮から話し合いを求めてきたのだから、(補足3)これまでの圧力が効いたという評価しているようでもない。日本側はそのような事態を理解していないと佐藤氏が言う通り、首相や官房長官などは当惑している様である。
圧力を強めれば北朝鮮の非核化が実現するとは、いくら目出度い日本政府でも考えてはいないだろう。日本政府が考えているのは、圧力で経済的にも困窮した北朝鮮に内乱が起こり、臨時政府を相手になら北朝鮮の非核化ができるという筋書きだろう。それは余りにも運任せである。
その姿勢を貫いた末に最悪の戦争になれば、日本に何万—何百万人という死者を出すだろう。その可能性を排除して北朝鮮問題を解決する方法は、北朝鮮に核兵器保持を認めて米朝和平を行うことのみである。日本は差し当たり解決する当事者ではない(被害を受けると言う意味の当事者ではある)ので、その筋書きも考えて、日本は独自の核戦略と外交を並行した筋書きとして考えるべきだと18日のブログに書いた。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43573275.html
トランプ大統領が北朝鮮問題を直接軍事攻撃で解決することなど考えていないだろう(補足4)し、その考えが万が一あったとしても韓国はそれに従わないだろう。韓国が同意しないで、第二次朝鮮戦争を始めることは、米国でも出来ない。韓国が向こう岸に行けば、覇権の谷間に日本がなり、それは悲劇的シナリオである。
補足:
1)ペンス副大統領と会談が行われたとしても、おそらく殆ど何の進展も無いように見えるだろう。それが北朝鮮にとって、中距離核兵器まで保持した形の決着への大事な一歩となる会談であっても、これまで国内に行ってきた金正恩の「米国など蹴散らしてやる」レベルのアナウンスを基準にした場合、100%失敗に終わった印象を国内に与え、政権崩壊の一歩になり得る。
Kim Yong Namとの会談として申し込んでいたのなら、会談できただろう。それが出来なかったのは「金正恩でないと会談できない」という米側の返答を恐れたのだろう。
http://pqasb.pqarchiver.com/washingtonpost/doc/2006669603.html?FMT=FT&FMTS=CITE:FT&date=Feb+21%2C+2018&author=Parker%2C+Ashley&desc=N.+Koreans%2C+Pence+were+to+have+met+in+S.+Korea&free=1
2)何が何でも北朝鮮を非核化したいと思う人たちである。この好戦的な人たちは、強力残虐な高度軍事技術の国際的デモンストレーションをしたいのかもしれない。多数の死者がアジア人に出ても、「自国の防衛の為だろう」と何食わぬ顔で言える人達かもしれない。
3)ワシントン・ポストの記事によると、“It(会議)began to take shape when the CIA gotword that the North Koreans wanted to meet with Pence when he was on the KoreanPeninsula, according to a senior White House official.”ホワイトハウスの高官によると、CIAが北朝鮮側の訪韓中にペンス副大統領と会談したいという言葉を得て話が具体化した。つまり、北朝鮮の意志により会談の設定が為されたのである。10日土曜日の午後早く青瓦台(South Korea's Blue House)で、会談は予定されていたとある。
4)大きい声で軍事的オプションの可能性を言っているのは、米国の犬を買って出た人だろう。
日本は米国の犬であるから圧力一辺倒だが、その飼主はもっと自分に損害が及ばない方向でこの問題の解決を考えているのである。https://www.youtube.com/watch?v=ub_aAOpFn5s
この件当初佐藤氏は、韓国がオリンピックを利用して、北朝鮮問題の平和的解決の糸口を両国に見つけさせようとアレンジしたと考えていた。日本政府を始め多くの評論家が解釈を間違ったことは、日本がこの問題を全く理解していないこと、そして、日本政府も秘密裏にことが進むようになれば所詮蚊帳の外であることを証明したことになる。
会談の約束をキャンセルすることが北朝鮮のシナリオ通りだと佐藤氏が考える根拠は、金正恩の妹である金与正氏との会談が失敗した場合、金王朝に対する威厳が傷つけられ、それがやがて金正恩の立場を悪くする可能性が高いからである。(補足1)参照。 最初から米朝和平という向こう岸に渡る為の“瀬踏み”だったというのだ。米国に平和的解決の意志があるという確認が出来たので、北朝鮮は次に米韓軍事演習を韓国側からの拒絶するように要請するだろう。そして、文在寅大統領はそれに合意するだろう。
2)この外交的秘密がワシントン・ポストにより明らかにされた背景を佐藤優氏は、“深読み”と断わりながら語っている。「トランプ政権は、ICBMは許さないが中距離核までの保持を許すかも知れない。そう危惧する人たち(補足2)が、まさに今回そのような交渉をする可能性があったのだと言うために上記の話をリークしたのだろう」と分析した。そして、佐藤氏は「日本側にはそのような米国の姿勢に全く気付いていないし、考慮していない」と続けた。
実際、官房長官はテレビで米国の姿勢は、これまで通り強い圧力をかけ続けるという話に終始しているし、新聞は上記佐藤氏のような分析を掲載していない。産経新聞によると: 菅義偉官房長官は21日の記者会見で、米朝会談を北朝鮮側が拒否したことについて、「対話のための対話は全く意味がない。北朝鮮に政策を変えさせるためにはあらゆる手段を通じて圧力を最大限にし、北朝鮮から対話を求めてくる状況を作る必要がある」と述べた。
また、「安倍晋三首相とペンス副大統領は十分な時間をかけて、訪韓する北朝鮮代表団への対応などについて綿密にすりあわせを行い、必要な情報共有はしている」と強調し、事前に米国から情報がもたらされていたことを示唆した。
引用文の前半は意味不明の文章になっている。茶飲み友達でもない間柄で「対話の為の対話」などであるはずがない。また今回、北朝鮮から話し合いを求めてきたのだから、(補足3)これまでの圧力が効いたという評価しているようでもない。日本側はそのような事態を理解していないと佐藤氏が言う通り、首相や官房長官などは当惑している様である。
圧力を強めれば北朝鮮の非核化が実現するとは、いくら目出度い日本政府でも考えてはいないだろう。日本政府が考えているのは、圧力で経済的にも困窮した北朝鮮に内乱が起こり、臨時政府を相手になら北朝鮮の非核化ができるという筋書きだろう。それは余りにも運任せである。
その姿勢を貫いた末に最悪の戦争になれば、日本に何万—何百万人という死者を出すだろう。その可能性を排除して北朝鮮問題を解決する方法は、北朝鮮に核兵器保持を認めて米朝和平を行うことのみである。日本は差し当たり解決する当事者ではない(被害を受けると言う意味の当事者ではある)ので、その筋書きも考えて、日本は独自の核戦略と外交を並行した筋書きとして考えるべきだと18日のブログに書いた。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43573275.html
トランプ大統領が北朝鮮問題を直接軍事攻撃で解決することなど考えていないだろう(補足4)し、その考えが万が一あったとしても韓国はそれに従わないだろう。韓国が同意しないで、第二次朝鮮戦争を始めることは、米国でも出来ない。韓国が向こう岸に行けば、覇権の谷間に日本がなり、それは悲劇的シナリオである。
補足:
1)ペンス副大統領と会談が行われたとしても、おそらく殆ど何の進展も無いように見えるだろう。それが北朝鮮にとって、中距離核兵器まで保持した形の決着への大事な一歩となる会談であっても、これまで国内に行ってきた金正恩の「米国など蹴散らしてやる」レベルのアナウンスを基準にした場合、100%失敗に終わった印象を国内に与え、政権崩壊の一歩になり得る。
Kim Yong Namとの会談として申し込んでいたのなら、会談できただろう。それが出来なかったのは「金正恩でないと会談できない」という米側の返答を恐れたのだろう。
http://pqasb.pqarchiver.com/washingtonpost/doc/2006669603.html?FMT=FT&FMTS=CITE:FT&date=Feb+21%2C+2018&author=Parker%2C+Ashley&desc=N.+Koreans%2C+Pence+were+to+have+met+in+S.+Korea&free=1
2)何が何でも北朝鮮を非核化したいと思う人たちである。この好戦的な人たちは、強力残虐な高度軍事技術の国際的デモンストレーションをしたいのかもしれない。多数の死者がアジア人に出ても、「自国の防衛の為だろう」と何食わぬ顔で言える人達かもしれない。
3)ワシントン・ポストの記事によると、“It(会議)began to take shape when the CIA gotword that the North Koreans wanted to meet with Pence when he was on the KoreanPeninsula, according to a senior White House official.”ホワイトハウスの高官によると、CIAが北朝鮮側の訪韓中にペンス副大統領と会談したいという言葉を得て話が具体化した。つまり、北朝鮮の意志により会談の設定が為されたのである。10日土曜日の午後早く青瓦台(South Korea's Blue House)で、会談は予定されていたとある。
4)大きい声で軍事的オプションの可能性を言っているのは、米国の犬を買って出た人だろう。
2018年2月20日火曜日
オリンピックと愚民化政策
1)大衆に対する警句として屡々用いられることばに、「パンとサーカス」がある。大衆が愚民化すれば、政治も文化も退廃し国家も危うくなる。この言葉の原典は、古代ローマのユウェナリス(西暦60−130)が古代ローマ社会の世相を揶揄して書いた詩篇である。権力者から無償で与えられるパン(食料)とサーカス(見世物)によって、ローマ市民が政治的盲目に置かれていることを指摘した。
市民とは市民階級の人たちであり、その下で働いていたのが奴隷である。奴隷といっても知的に優れたものは医師や会計士となって働いたというから、市民権を得ていない外国人(ギリシャ人)だったらしい。(以上、ウィキペディアによる。)その市民ですら、或いは、そのような市民だからこそ、差し当たり平穏なら頭を使わず単なる動物としての本能しか働かせないのである。
奴隷として外国人を働かせていた以上、外国人の反乱は十分考えられる。また、外国からの侵略があれば、自分たちも奴隷のような身分になる可能性もあり得る。また、ローマ内部の政治的混乱などもあり得る。ユウェナリスの生きた時代、ローマは現在のイスラエルまでも支配していた時代であるが、この詩人には尚その国の危うさが見えていたのだろう。
2)ここ数日、オリンピック報道がテレビのバラエティー番組を占領している。日本人による金メダル等獲得のニュースは素晴らしい。その演技や記録(タイム)は人間業とは思えないレベルなのは、彼等、例えばフィギュアスケートで金メダルをとった羽生さんや銀メダルの宇野さん、ハーフパイプで銀メダルを取った平野さんらすべてが、幼少期より練習に励んでいるからである。
詳細は分からないが、その影でオリンピック出場資格を目指しながら得られず、オリンピック開催前30歳の若さで、自室で死亡した人の話も聞く。かれらの競技に挑む姿勢からみて、それらはスポーツというよりも仕事或いは人生そのものである。それら競技が仕事や人生そのものとなり得るのは、テレビ等の宣伝媒体と一体となることで、高い経済価値を生むからである。つまり、これらの競技はまさに「パンとサーカス」のサーカスである。日本人のメダル獲得を素直に喜ぶだけでは、済まされないように思う。
スポーツの英語訳であるSport(s)を再び英和辞書で見ると、スポーツ、娯楽、楽しみ、冗談のような日本語訳が書かれている。更にスポーツ(sport)の語源を調べると、disport(=遊び興じる)である。(補足1)そのスポーツを一部の人たちの仕事或いは人生にしてしまう現在社会は、正常なのだろうか。或いは、オリンピックの競技をスポーツと呼ぶのは正しい言葉の使用法なのだろうか。
スポーツがテレビなどと結びついて資本主義経済の宣伝媒体となって久しい。そのスポーツにたいして高い権威付けをしているのがオリンピックであり、その権威付がオリンピック選手達の演技に高い価値を与え、選手たちの社会的地位を上げる根拠となっている。
オリンピックが平和の祭典というのは、古代ギリシャの話に過ぎない。現在、オリンピックは資本主義経済&政治の祭典である。オリンピック競技に高い経済的利用価値を付与すると同時に、選手を国籍分けにして競争させ、世界の人々の心のなかにナショナリズムを高揚させるという大きな政治的役割を果たしているからである。
3)今回のオリンピックの特徴は、北朝鮮問題に関する国際政治の緊張が、ピークに達している時期に開催されたことである。この問題に最も深刻に係るのは北朝鮮、韓国、そして日本の三カ国である。その深刻な時期にも拘らず、日本のマスコミは国民にその問題の議論よりも、オリンピックの熱狂を煽っている。
グローバル資本主義世界の意図は、国民の関心をそらして政治的白痴化の世界に持ち込み、自分たちの政治目的を達成することである。それは、政治と経済における世界支配である。明らかに、オリンピックは資本主義経済、更に、世界政治において人々の愚民化政策の道具になっている。マスコミもその戦略に協力している。https://www.youtube.com/watch?v=Gc9rsvBIh9U (政治に目覚める大衆をおそれる、ブレジンスキー米国元米国大統領補佐官の言葉)
氷の上の宙返りや踊り、そして、昔は刑罰であったと言われるスキージャンプ(補足2)などのサーカスを見て興じる人々の姿は、やがて氷山にぶつかるタイタニックの上での華やかなレセプションに興じる姿に重なる。タイタニック乗組員は、その華やかな初航海の雰囲気の中で、氷山群が近づいているという無線連絡を聴き逃したか無視したのである。
人の一生は短い。従って、人類が高度な文明を築くためには、知性ある人々は専門家として各専門を受け持ち、それを正常に総合的につなぐ必要がある。そのつなぎ目を受け持つのが、やはり専門家としての政治家とその下の官吏であり、その経緯を検証するのが歴史家の役割である。その政治と歴史検証を、自分たちの望む方向に導いているのが、一部の巨大利益と人類支配を目論む人たちではないだろうか。(補足3)その道具として、オリンピックが少なくとも結果として利用されている。
多くの知性ある人々の力は、専門家としての地位を維持するために消費され、更に、愚民化された一般大衆の中に希釈されて、政治的な力が消されている。そして、政治と歴史を自分たちの望む方向に導く一部の支配層のシナリオを容易にしている。(補足3)その道具として、オリンピックが(少なくとも結果として)利用されている。
元々スポーツは実践するためのものである。それを教える為の教員は必要だろうが、見世物としてのスポーツはローカルなものに留めておくべきだと思う。それを華やかな国際社会の主舞台に持ち込んで、ナショナリズムを高揚させるために用いたりするのは邪道であり、止めるべきである。
今回の第二次大戦以後最大の危機と言われる中、華やかに開催されたオリンピックを観ての感想である。
(以上の考えは、随分と僻んだ見方だと思われることは覚悟の上である。ただ、スポーツの世界がなんとなく異常に見えてきたので、それを指摘する方向に論点を決めて書いた。オリンピック賛美論のアンチテーゼである。)
補足:
1)disportはdis + portであり、disは除く、離れるなどを意味する接頭語で、portは港、或いは基点である。つまり、仕事等の正規の場所や行為から一時的に離れることを意味する。
2)この説は広く伝わっていたが、現在では否定する話も多い。ただ、昔刑罰は見世物になったという歴史は、三条河原の死刑だけでなく、世界に広く存在する。そう考えると、スキー・ジャンプは人類の考えそうな刑罰ではないだろうか。人類の歴史のうち汚い部分に蓋をしようとする勢力が力を増している現在、それを隠そうとするのも自然な成り行きである。http://www.sankei.com/west/news/140126/wst1401260080-n1.html https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%AE%E5%89%A5%E3%81%8E%E3%81%AE%E5%88%91
3)政治支配と歴史の捏造は密接に関連している。それを指摘する意見は方方に有る。
https://www.youtube.com/watch?v=Dy5rpz2hu4k&t=387s https://www.youtube.com/watch?v=LEqCjvTvutc&t=795s 4)北朝鮮問題が第二次朝鮮戦争に繋がり、東アジアに大量の死者を出す可能性が危惧されている。http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017090800003.html
市民とは市民階級の人たちであり、その下で働いていたのが奴隷である。奴隷といっても知的に優れたものは医師や会計士となって働いたというから、市民権を得ていない外国人(ギリシャ人)だったらしい。(以上、ウィキペディアによる。)その市民ですら、或いは、そのような市民だからこそ、差し当たり平穏なら頭を使わず単なる動物としての本能しか働かせないのである。
奴隷として外国人を働かせていた以上、外国人の反乱は十分考えられる。また、外国からの侵略があれば、自分たちも奴隷のような身分になる可能性もあり得る。また、ローマ内部の政治的混乱などもあり得る。ユウェナリスの生きた時代、ローマは現在のイスラエルまでも支配していた時代であるが、この詩人には尚その国の危うさが見えていたのだろう。
2)ここ数日、オリンピック報道がテレビのバラエティー番組を占領している。日本人による金メダル等獲得のニュースは素晴らしい。その演技や記録(タイム)は人間業とは思えないレベルなのは、彼等、例えばフィギュアスケートで金メダルをとった羽生さんや銀メダルの宇野さん、ハーフパイプで銀メダルを取った平野さんらすべてが、幼少期より練習に励んでいるからである。
詳細は分からないが、その影でオリンピック出場資格を目指しながら得られず、オリンピック開催前30歳の若さで、自室で死亡した人の話も聞く。かれらの競技に挑む姿勢からみて、それらはスポーツというよりも仕事或いは人生そのものである。それら競技が仕事や人生そのものとなり得るのは、テレビ等の宣伝媒体と一体となることで、高い経済価値を生むからである。つまり、これらの競技はまさに「パンとサーカス」のサーカスである。日本人のメダル獲得を素直に喜ぶだけでは、済まされないように思う。
スポーツの英語訳であるSport(s)を再び英和辞書で見ると、スポーツ、娯楽、楽しみ、冗談のような日本語訳が書かれている。更にスポーツ(sport)の語源を調べると、disport(=遊び興じる)である。(補足1)そのスポーツを一部の人たちの仕事或いは人生にしてしまう現在社会は、正常なのだろうか。或いは、オリンピックの競技をスポーツと呼ぶのは正しい言葉の使用法なのだろうか。
スポーツがテレビなどと結びついて資本主義経済の宣伝媒体となって久しい。そのスポーツにたいして高い権威付けをしているのがオリンピックであり、その権威付がオリンピック選手達の演技に高い価値を与え、選手たちの社会的地位を上げる根拠となっている。
オリンピックが平和の祭典というのは、古代ギリシャの話に過ぎない。現在、オリンピックは資本主義経済&政治の祭典である。オリンピック競技に高い経済的利用価値を付与すると同時に、選手を国籍分けにして競争させ、世界の人々の心のなかにナショナリズムを高揚させるという大きな政治的役割を果たしているからである。
3)今回のオリンピックの特徴は、北朝鮮問題に関する国際政治の緊張が、ピークに達している時期に開催されたことである。この問題に最も深刻に係るのは北朝鮮、韓国、そして日本の三カ国である。その深刻な時期にも拘らず、日本のマスコミは国民にその問題の議論よりも、オリンピックの熱狂を煽っている。
グローバル資本主義世界の意図は、国民の関心をそらして政治的白痴化の世界に持ち込み、自分たちの政治目的を達成することである。それは、政治と経済における世界支配である。明らかに、オリンピックは資本主義経済、更に、世界政治において人々の愚民化政策の道具になっている。マスコミもその戦略に協力している。https://www.youtube.com/watch?v=Gc9rsvBIh9U (政治に目覚める大衆をおそれる、ブレジンスキー米国元米国大統領補佐官の言葉)
氷の上の宙返りや踊り、そして、昔は刑罰であったと言われるスキージャンプ(補足2)などのサーカスを見て興じる人々の姿は、やがて氷山にぶつかるタイタニックの上での華やかなレセプションに興じる姿に重なる。タイタニック乗組員は、その華やかな初航海の雰囲気の中で、氷山群が近づいているという無線連絡を聴き逃したか無視したのである。
人の一生は短い。従って、人類が高度な文明を築くためには、知性ある人々は専門家として各専門を受け持ち、それを正常に総合的につなぐ必要がある。そのつなぎ目を受け持つのが、やはり専門家としての政治家とその下の官吏であり、その経緯を検証するのが歴史家の役割である。その政治と歴史検証を、自分たちの望む方向に導いているのが、一部の巨大利益と人類支配を目論む人たちではないだろうか。(補足3)その道具として、オリンピックが少なくとも結果として利用されている。
多くの知性ある人々の力は、専門家としての地位を維持するために消費され、更に、愚民化された一般大衆の中に希釈されて、政治的な力が消されている。そして、政治と歴史を自分たちの望む方向に導く一部の支配層のシナリオを容易にしている。(補足3)その道具として、オリンピックが(少なくとも結果として)利用されている。
元々スポーツは実践するためのものである。それを教える為の教員は必要だろうが、見世物としてのスポーツはローカルなものに留めておくべきだと思う。それを華やかな国際社会の主舞台に持ち込んで、ナショナリズムを高揚させるために用いたりするのは邪道であり、止めるべきである。
今回の第二次大戦以後最大の危機と言われる中、華やかに開催されたオリンピックを観ての感想である。
(以上の考えは、随分と僻んだ見方だと思われることは覚悟の上である。ただ、スポーツの世界がなんとなく異常に見えてきたので、それを指摘する方向に論点を決めて書いた。オリンピック賛美論のアンチテーゼである。)
補足:
1)disportはdis + portであり、disは除く、離れるなどを意味する接頭語で、portは港、或いは基点である。つまり、仕事等の正規の場所や行為から一時的に離れることを意味する。
2)この説は広く伝わっていたが、現在では否定する話も多い。ただ、昔刑罰は見世物になったという歴史は、三条河原の死刑だけでなく、世界に広く存在する。そう考えると、スキー・ジャンプは人類の考えそうな刑罰ではないだろうか。人類の歴史のうち汚い部分に蓋をしようとする勢力が力を増している現在、それを隠そうとするのも自然な成り行きである。http://www.sankei.com/west/news/140126/wst1401260080-n1.html https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%AE%E5%89%A5%E3%81%8E%E3%81%AE%E5%88%91
3)政治支配と歴史の捏造は密接に関連している。それを指摘する意見は方方に有る。
https://www.youtube.com/watch?v=Dy5rpz2hu4k&t=387s https://www.youtube.com/watch?v=LEqCjvTvutc&t=795s 4)北朝鮮問題が第二次朝鮮戦争に繋がり、東アジアに大量の死者を出す可能性が危惧されている。http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017090800003.html
登録:
投稿 (Atom)