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人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題   日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...

2023年2月26日日曜日

巨大化させた金融の力で世界支配を企む人たち

 

金融資産の中身

 

貨幣は経済界の血液として、世界の物流と逆方向に流れている。それは物物交換の非効率から人類を解放した。社会の発展とともに貨幣の主役はゴールド(金)などから、中央銀行や国家がその価値を保証する証書である紙幣となった。

 

円滑な物品の流通には、十分な紙幣が予め全ての経済主体(補足1)にため置かれることが大事である。従って、政府と銀行等金融機関以外の経済主体が貯めている現金や銀行預金の合計であるマネーストック(以下MS)が十分量存在することが、活発な経済と人々の暮らしの維持には大事である。

 

マネーストックの定義或いは枠には、現金と普通や当座預金だけの合計であるM1から株式などの換金金融資産まで算入する広義流動性まで存在する。現金があると言っても、他の金融資産の多寡によってお金の使い方が変わるので、議論の種類によってどれを用いるかはかわるだろう。(補足2)

 

 https://economy-and-assetformation.com/2019/01/31/money-stock/;

 

ただ、あまりにも実物経済に比べて金融取引が大きくなりすぎるのは、現代資本主義の大きな問題だと思う。①金融経済と②実物経済の比率(あるいは➂金融資産の取引と④現実生活に必要な物品や資産の取引の比率)があまりにも大きくなると、様々な問題を生じる。それが今回のテーマである。

 

金融はあくまでも経済のわき役でなくてはならない。それが主役のようになっているのが現在の世界である。その結果、大富豪と飲まず食わずの貧民が一つの国の中に共存するという理不尽な状況が現れている。しかもその理不尽が長期に亘ると、それがごく当たり前の現象に見えてくる。

 

何が問題なのか、どこに問題があるのかなどについて、ほとんどの人は議論しないのか議論できなくなる。「貧乏人は麦飯を食え」というのは池田勇の言葉だが、それは特別な意味を込めて言ったのであり、当たり前のことを言ったのではないと思う。

 

補足:

1)経済主体とは、お金で物品を買う個人、法人、地方公共団体など。お金を発行する国と中央銀行、更に預金準備率を満たす範囲で個人や法人に金を貸すことの出来る一般銀行を除く。市中銀行が金を事業者等に貸し出す場合、事業者等の資産や経済力を信用して、債務証書と引き換えにその預金通帳に同額を残高として書き込むだけである。このプロセスでもマネーサプライが増加する。

2)世の中のお金の残高を言うとき、マネーストックとともにマネタリーベース(MB)という概念も用いられる。マネタリーベースとは、市中に供給するお金の総計である。紙幣発行残高に中央銀行の当座預金残高の合計を指す。MBを増加させるには、普通、中央銀行が市中から国債を買い集め、その代金を支払う形でなされる。それにより金融資産の形は変化するが、MSの形は変わるが広義流動性の指標に変化はない。これが景気対策として、いま一つ効き目がない理由だろう。市中銀行から信用創造の形でマネーサプライが増えない情況下で、マネタリーベースを増加させても、経済浮揚にはあまり役立たない。

 

 

2)ロスチャイルド家初代の言葉:

 

「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」これがロスチャイルド家初代のメイヤーロスチャイルドの“名言”である。彼の5人の息子はヨーロッパ全土に散らばり、強固なネットワークを利用して大きな富を得、世界経済で支配的と言えるほど巨大な存在となった。

 

その一人、英国の二代目ネイサンロスチャイルドは、ワーテルローの戦いでナポレオンが勝利するという噂を英国中にばらまき、同時に公債の空売りを仕掛け暴落させた。その後底値で買い集めたとき、実は話は逆だったと知れわたり、公債は元の値に戻り彼は大儲けした。

 

金融界で主役となったのち、彼は英国の貨幣発行権を得た。その後英国はスエズ運河の買収から世界に進出して、陽の沈まない国となった。そして、現在でも裏に廻りこめば、ロスチャイルド当主はチャールズ国王より上の存在だという。チャールズ皇太子に指をさして何かを諭すような場面が写真にとられている。

 

また現在、ロスチャイルド系のユダヤの金融資本家が米国の貨幣発行権を得ている事実も、ほとんどの人は知っている。その証拠の一つは、歴代のFRB(米国中央銀行)議長がユダヤ人脈の範囲にある。詳細は調べていないが、例えば前々議長のバーナンキ、前議長のイエレン、現議長のパウエルなど全てユダヤ人である。

 

多くのユダヤ人金融家たちは、互いに協力する一方、競合する場面も多いだろう。彼らも一枚岩的ではないだろうが、世界中で活躍する同胞と大家族的なネットワーク(補足3)を作り、強い力を得ていることは事実である。(補足4)

 

情報力と金融力では世界1のグループであり、世界経済とそれを通しての世界政治の支配まで企んでいる可能性が大きい。「陰謀論」という言葉はその動きを封じるために彼らが考え出した防御兵器である。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12741093111.html

 

彼らが富を蓄積する方法にはいろいろあるだろう。その一つが景気の波である。それはバブル経済の発生と大不況による解消のペアであり、それを利用した金融資産形成であると考えられる。そのモデルは、基本的に英国ネイサンロスチャイルドのワーテルローの戦いを利用した上記大儲けと同じである。

 

その具体例の一つが、リーマンショックだろう。バブルの時、一般大衆でもコツコツ働けば小金を手に入れることは比較的容易だろう。ただ、それを元手にヒト財産築こうと考えると落とし穴にはまるのである。テレビや周りが「投資」という言葉を多用するとき、危険が近づいているだろう。

 

例えば、サブプライムローン債権などの訳の分からない高利の投資で金を稼ぐことが、バブルが崩壊しない限り手っ取り早い方法だろう。ただ、それがバブル崩壊の時には奈落の底に転落するのである。コツコツ働いて稼いだ確かなお金を、不確かな投資信託に移したのが運の尽きなのだ。

 

それは上記ネイサンロスチャイルドがワーテルローの戦いを利用して暴利を得たのと同じ構図である。大きな景気の波を作るには、戦争を起こすことも有効であり、おそらく現在までかなり利用されてきただろう。

 

株式投資も似たようなものである。バブル期に世間には株で大儲けをしたという話が伝染病のように大衆の中に伝わり、そしてその後バブル崩壊によってその数十倍のスケールで、株で大損をしたという話が発生するのである。後者は聞きたくない話であり、伝染力は低い。

 

バブルとかバブル崩壊は、紙幣の発行権を持つ中央銀行が好きに発生させることができる。バブルを発生させて多くの経済主体の確かなお金(M1とかM2)を、大きく成長する可能性のある「広義流動性」と呼ばれる金融資産に移動させる。

 

その時、企んだ側は逆にM1やM2に資金を移動させる。頃合いを見てバブルを崩壊させると、個人一般の大事な資産まで彼らに流れ込むのである。それが最初に紹介したメイヤーロスチャイルドの言葉の真意なのだろう。

 

米国FRBは、物価上昇を防ぐために利上げをしているという言い方も可能だが、現在のバブルを崩壊させるべく利上げをやっているとみることも可能なのだ。

 

補足:

3)以前も紹介したが、ユダヤ人であるウクライナ大統領のゼレンスキーが、イスラエル国会で演説したとき、「兄弟姉妹の皆さん」と呼びかけ、軍事支援を要求した。それは兄弟姉妹と呼び合う関係であるから、あなた方はウクライナ上空にミサイル防衛システムの構築の支援をすべきであると、要求したのだ。

4)19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて、ロシアの朝鮮半島への南下を恐れた日本帝国は二つの戦争を行った。その二つ目は勝算なく始めた戦争であり、それに勝利したのは英米びユダヤ金融資本家たちの連携した協力であった。その際、日本帝国は満州開発を米国とともに行うという桂ハリマン協定を結んだ。国内の問題もあって、日本帝国は結局それを無視した。おそらく、満州をユダヤの住処にするという計画があったのではと私は思う。その結果、日本帝国は米国の執拗な制裁に苦しめられ、米国との戦争に進むことになる。この推移とプーチンロシアの今日へ至った経緯とは非常によく似ている。

 これらの話のなかで、日本帝国に金を貸し付けたジェイコブ・シフや、満州開拓を考えた鉄道王エドワード・ハリマンら、更に日本帝国に経済制裁をかけたフランクリン・ルーズベルトなど、情報と目的を共有する仲間だった筈である。

 

 

3)終わりに:金融資本に政治を支配させてはならない。

 

世界のあちこちで戦争が起こると、そこで景気の大循環が起こる。これ以上の富の集積のチャンスはないだろうし、その度毎に武器の製造とともに近代化が行われる。それは次のどこかでの戦争への備えである。そして彼らは、平和国家のさびた戦車をあざ笑うのだろう。

 

ソ連崩壊の中で、大不況になったロシアを買い占めたのも同様である。それに「待った!」をかけた人物が憎らしいので、そのプーチンロシアを兄弟国であった隣国を使ってつぶしてしまえ、というのが、ウクライナ戦争の真相である。制御された世界の崩壊を目指す人たち  | Social Chemistry (ameblo.jp)

 

また、世界を舞台に起こる金融経済のバブルとバブル崩壊のペアは、既述のように富の収奪の仕掛けである。そのお金を吸いだす仕掛けがスポンジのような広義流動性と呼ばれる様々な金融商品に無知な人のお金を誘い込むことである。

 

日本人がその仕掛けに気づいているからかどうかはわからないが、株や債券への投資をせずに定期預金でお金をため込む。それでは彼らは儲からないので、慎重な日本人に投資を呼び掛けている。その先頭にたっているのが岸田首相である。

 

属国の宰相とはこのレベルなのだろうか。属国については、以下の動画の27分くらいからのジェイソンモーガン氏の話を聴いていただきたい。https://www.youtube.com/watch?v=ce_Dihz0Zy8

 

 

この巨大金融資本が世界の政治経済の中心に位置する体制を打破しようという考えがどこかで現れてもよい時期である。それは、世界同時に革命的に行うべきではなく、世界各国が徐々に金融経済の実物経済に対する比率を下げていくことで、全世界が混乱なく達成できるだろう。

 

世界経済フォーラム(WEF)が「株主の資本主義から利害関係者の資本主義への移行」を主張するのは、偽看板を掲げることでその動きをつぶすためだろう。リセットで達成できることではない。そのようなたくらみは、世界を大混乱に陥れるだろう。

 

つまりこのWEFの運動は、このメカニズムに気づく人たちが大勢現れて、この金融資本主義がひっくり返されないうちに、その芽の中心に枯死の遺伝子を抱き込ませようという企みだと思う。

=== 2月26日、18:00編集=====

 

2023年2月22日水曜日

ウクライナ戦争の構図を明らかにしたことでグローバリストの本性がバレたひとたち

エマニュエル・トッドと池上彰両氏の対談がアエラ2月27日号に掲載されている。そこでエマニュエル・トッド氏は、グローバリストである米国政府が工業製品の生産を中国に委託するように、「ロシア潰しをウクライナにアウトソーシングしたのだ」と言っている。

これは米国の代理でウクライナがロシア潰しの戦争をしているという言い方と本質的に同じであるが、グローバリストの米国バイデン政権の戦争として、非常にわかりやすい表現である。(補足1)池上さんもこの意見と殆ど同じ考え方で、ウクライナ国民は単に被害者だと言っている。

 

この見方には、一定レベルの知的で自立した知識人なら、誰でも到達するこの戦争の構図である。ソ連崩壊、オレンジ革命、マイダン革命などの歴史を少し勉強すれば、私のような元理系研究者でも到達可能な真実だからである。(補足2)

大手マスコミに出る政治評論家の多くは全く異なった見方:ロシアのプーチン独裁政権による国際法に違反するウクライナ侵略という見方をしている。

 

自称保守の方々の多くは、以前から池上氏の世界政治の紹介に批判的であり、まるで大衆の扇動者のように評価している。今回、大手マスコミに出演する多くのコメンテーターの中でほとんど唯一、世界の政治を真正面から見ることのできる人物であることが明確になった。
 

つまり、ウクライナ戦争に関する評価を問うことは、インチキ保守の洗い出しに極めて良い試験紙となるのである。これを用いてのテストは既に多くのマスコミやネット報道によりなされている。それらの結果を見れば、意外な人物の化けの皮が剥げる。

例えば、中西輝政氏と櫻井よしこ氏の討論がネットで見つかった。これをすこし読めば、彼らの素性が単に従米国(つまり日本を米国に売る)のグローバリストだったことがわかる。
https://www.chichi.co.jp/web/20220712_sakurai_nakanishi/

櫻井よしこさんの靖国参拝の根拠について、過去コメントしたことがある。過激な民族主義者のふりをしているが、ゼレンスキーと同様、祖国防衛とか何とか言って、米国からの戦争発注を喜んで受けるのだろう。(補足3)https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12704328039.html

また、須田慎一郎氏と宮崎哲弥氏も同様である。ロシアのウクライナ侵攻を国際法違反の暴挙として攻撃している。そして、ロシア民兵組織ワグネルの参加は正規軍ではないので、「戦後は東京裁判のような裁判が必要だ」などと言ってロシアを批難している。

 

しかし彼らは、元ウクライナの犯罪組織アゾフ大隊、ポーランドの兵士、米国の民間軍事会社ブラックウォーターなどのこの戦争への参加については何も言わない。(補足4)

 

須田慎一郎 宮崎哲弥 ロシアのウクライナ侵略からまもなく1年 - YouTube

 

  https://www.youtube.com/watch?v=2ZMPCV_-Mkg (この動画はyoutubeにより意図的に引用妨害されている可能性がある。)

 

彼らも分かっていながら、グローバリスト側について日本の世論操作に参加しているのだろう。だいたい、第三者の戦争で国際法を持ち出すのは、バカげている。何故なら、国際法は勝者が弱者を裁く口実に過ぎないからである。(補足5)

 

その重要な世界の戦争の姿を、東京裁判で嫌というほど見せつけられたことを、彼らは日本国民に」一体何と説明するのか。


同様に、ゼレンスキーの日本の国会での演説が終わったときに立ち上がって拍手した殆ど全ての国会議員たちも、売国奴か自分が売国奴であることに気が付いていない愚か者である。政治家としてまともな見方ができる人物は、鈴木宗男や元総理の森喜朗ら数人しか居ないのだろう。
(12:00編集;18:00編集、補足5の追加、及び改題)

補足:

1)そのトッドさんもフランスでは発言を慎重にしなければならないので、日本で発言していると言っている。

2)私は、ウクライナロシア国境が怪しい状況になってきた昨年2月13日に、10日後に起こるウクライナ戦争の原因についてほぼ正しく議論している。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12726626308.html

3)中国共産党政権による台湾進攻があったとき、「台湾有事は日本有事である」として日本が先頭にたって台湾とともに戦うのは、日本がウクライナのように米国から隣国潰しの発注を「祖国防衛を叫んで」受けることになる。その結果、日本人がおそらく数百万人レベルの死者が出ると予想する。

 

4)ワグネルは民間軍事会社で、ウクライナ戦争におけるロシア側の傭兵として参加している模様。ウクライナの暴力組織で後に内務省が取り込んだアゾフ大隊がこの戦争前から東部でロシア人虐殺の先頭にたっていたこと、同じく民兵組織である米国のブラックウォーターの参加には何も言わない。https://mainichi.jp/articles/20230220/dde/012/030/012000c

 

5)太平洋戦争末期、原爆投下や大都市空襲で日本の民間人を多数を殺したことが東京裁判でも全く不問にされたことを彼らは知らないのか?

 

 

2023年2月17日金曜日

ウクライナ戦争の核戦争への発展の可能性とその根拠について

ロシアがウクライナに本格侵攻して一年になろうとしている。直前のブログで紹介したように、終結にはほど遠く、戦争は新たなフェーズに入りそうな気配である。ノルドストリーム爆破の犯人が明確になったことが、その切っ掛けになると思われる。

 

つまりウクライナ戦争を取り巻く世界は、現在、第三次世界大戦或いは世界核戦争に向かうか、ウクライナの敗戦で終わるか、どちらかに向かう鞍点にある。以下それについて個人的直観的な考えを記します。

 

 

1)ウクライナ敗戦で幕引きがなければロシアによるNATOへの核攻撃があるだろう

 

ロシアの戦力は英米のNATOに比べればかなり弱い。戦争において先制攻撃をするのは弱い方である。ロシアが特別軍事作戦から本格戦争に入ると宣言するとき、本来の戦争相手であるNATOに攻撃を加えるだろう。そしてそれには核兵器を用いることになるだろう。

 

その瞬間が刻々と近づきつつあると思うのは、昨年9月のノルドストリーム爆破の犯人が米国であることが確実になったからである。20世紀から21世紀にかけて、米国の覇権を確実にする目的で多くの国家犯罪的行為が行われたが、この事件もその一つである。

 

ロシアに戦争を売るような行為は米国以外に行う能力がない。実際、昨年2月8日にドイツのショルツ首相が訪米した際の共同記者会見で、バイデン大統領は記者に誘導されてノルドストリームの爆破の予告ともとれる発言をしている。(https://www.youtube.com/watch?v=qKoPA3M7x2o 11:40)

 

 

 

バイデンの口ごもりながらの上記発言が本心であったことが、昨年の爆破事件発生とピューリツア―賞ジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏によるその詳細な解説とにより実証された。それは世界に衝撃を与えた。(先週の前ブログ記事参照)

 

その内容の概略が、今日2月17日早朝の及川幸久氏のyoutube動画で解説された。 https://www.youtube.com/watch?v=MpbqW8Wel3A

 

 

 

及川氏は、その一通りの概略解説のあと、米国の世界戦略の第一はドイツとロシアの分断にあると言っている。つまり、その戦略の一環として、ドイツとロシアの繫がりの基礎を形成するノルドストリームを爆破したというのである。ウクライナ戦争は、それらを含むものすごく大きな米国の戦略の一部なのだ。

 

そして、米国の戦略を眺める方向を東アジアに向ければ、日本とロシアとの連携防止が見えるだろう。そして、サハリン2のパイプラインは、丁度ノルドストリーム1&2と同じ意味を持つ。その日露連携の可能性破壊の方法の一つが、米国CIAによると思われる昨年7月8日の事件だろう。

(過去のブログ及び田中宇氏の記事、https://tanakanews.com/220808abe.htm

 

ただ、これらは米国の戦略というよりも、米国左翼の戦略というべきである。後で書くように、米国は現在大きく言えば二つに分断されていて、この世界戦略はその一方である民主党を中心としたネオコン勢力の戦略である。人によってはこの勢力をディープステートと呼ぶ。

 

この勢力が20世紀に入ってから米国の中心に存在していた。時々共和党が政権をとっても、それは顔だけ共和党の同じ勢力(ネオコン)の政権(ジョージブッシュ政権など)か、伝統的米国を代表する気概を持ったが、それ故潰された政権となった。(ニクソン政権?)

 

最近になって、ネット社会の影響も一つの大きな原因だと思うが、相対的に民主党とネオコンの力が低下した。そして、米国の分断、世界戦争の危険性が増大した。これからは民主党の主要部と共和党の同じ勢力をまとめてネオコンと呼ぶ。

 

第三のセクションに、最も大きな視野でこれらを成分とする米国ネオコンの戦略について書く。それはウクライナを使ってロシアを弱体化させること、ロシアと他の国の関係を遮断すること、更に米国の弱体化をも含む。もう片方の米国、ここではトランプらと呼ぶが、NATOは彼らの道具ではない。彼らは、米国が世界の警察でなければならないとは全く思っていない。

 

 

2)ロシアのNATO攻撃は存亡を賭けた強烈なものになるだろう

 

近い将来にウクライナが白旗を上げないと(上げさせないと)、ロシアは対NATOとの戦争に入る可能性が高い。その場合、中途半端な戦争では必ずロシアが負ける。そして、極めて多数の死者と分解された国土が残るだけになるだろう。

 

ロシアが本格的な戦争に入る場合、残された武器は核兵器しかない。戦術核でウクライナやポーランドとウクライナ国境付近を攻撃するだけでは、ロシアが世界核戦争に発展させることに対する躊躇があると見られるだろう。その場合、先に荒野となるのは弱気になった方である。

 

つまりロシアに一定の躊躇があればロシアが先に荒野となる。ロシアにとって唯一の勝利のシナリオは、強烈な一撃で米国が戦争継続を諦めることである。従って、最初の一撃からNATOに大打撃を与える作戦に出ると思う。

 

例えば、NATO加盟国の主要基地周辺或いは大都市の一つを完全に破壊するなどの作戦をとる。おそらくノルウェーか英国がロシアの超音速核ミサイルのターゲットとなる可能性が高いと思う。ノルウェーは、ノルドストリーム爆破の引き金を引いた国である。

 

ただ、ノルウェーは本丸からはだいぶ遠い。そこで狙われるのは英国かも知れない。

 

 

3)何故、米国はこのような戦争を計画するのか?

 

米国が国益追求を第一とするアイデンティティの明確な国家なら、上記のような危険な戦争は決してやらない。もしウクライナ戦争と今深刻な国内での分断が無関係なら、米国は直ぐにでもウクライナを見捨てて、米国内統合のためにエネルギーを使うだろう。

 

そうならないのは、国内の分断が本質的であり、ウクライナへの軍事支援やノルドストリーム爆破事件と原因を共有するからである。米国支配層の中心的課題の達成は、それらを避けた道の先にあるのではなく、それらを超えたところに存在する。

 

つまり、米国内の分断や米国の弱体化よりも、それらミッションの達成が大事なのである。以下はその謎に対する一つの答えである。

 

米国の政治経済において、ヨーロッパから移住したユダヤ系資本の力が20世紀初頭には非常に大きくなっていた。(補足1)そして米国の支配層は、FRB設立のウイルソン大統領あたりから、ユダヤ系資本家達に移った。それが、林千勝氏らの近代史研究家の話だと私は理解している。

 

ユダヤ系資本家の米国移住につれて、世界覇権は英国から米国に移動した。しかし、20世紀終わりあたりから、徐々に米国の国際的地位が低下し始めた。そして、世界覇権の維持がこのままでは危うくなるので、世界の多極構造のなかでの支配権を目指すことになったと思う。

 

それが国際連合などの設立の動機だろう。その覇権構造においてもネオコン勢力が支配する米国の地位が怪しくなってきた。元々モザイク国家である米国国内での彼らネオコン勢力の地位が徐々に弱くなってきたからである。

 

その理由は、ユダヤ系がアングロサクソン系白人を統治する構造に元々無理があるからだろう。そこで、前者がアフリカ系米国人と南米などからの移民たちを抱き込んで世界覇権国の米国を作り上げる作戦をとりだした。それが米国の左翼運動の正体だろう。

 

それも結局不可能なことが明確になりつつある。情報の流れを完全独占することが不可能となり、そしてトランプらの出現もあって、建国時のマジョリティの白人たちが勢力を盛り返したからである。(補足2)マイノリティが集合しても結局最初のマジョリティが団結すれば敵わなくなる。

 

ツイッターも失い、大統領を演じる聡明な看板役者も得られなくなった。共和党はネオコン(つまり米国の現支配層)の支配下から完全に脱することになるだろう。

 

そこで、米国の代わりとなる国として彼らは中国を考えたように思う。米国がニクソンとキッシンジャーの時に開始した中国との交流、そしてその後の中国の経済成長の裏には、そのような計画があったのだろう。

 

中国は世界文明の中心には位置しない。そのハンディキャップを現在米国の中心にいる彼らが埋め合わせれば、理想的な役割分担が出来上がる。そして、トロツキー的共産主義を共有できれば、深いところから協力できる世界国家が出来上がる。

 

そして多極化した世界の舵取りをする地位を米国から奪うのである。米国を弱体化する現在の様々な政策は、その計画の一環である。(補足3)

 

BLMやキャンセルカルチャーなどの運動は、米国が統合された国家なら考えられない不可思議なものである。ポリティカルコレクトネスなども、保守主義的思考ではバカげたことなのだが、それには上記のような裏の目的があったのだろう。

 

但し書き:

 

筆者は元理系研究者であり、歴史や世界政治に関する深い知識を欠いています。それら一切考慮していない非常に直感的な推理にすぎませんので、ご注意ください。コメントなど歓迎します。

(16:20、18:00、編集&表題変更;2/18/13時 編集)

 

 

補足:

 

1)日本の明治維新からの近代史の中心部分にも、このユダヤ系資本の働きが存在する。それは林千勝氏らの本の主題である。

 

2)Make America Great Again (MAGA) は、マイノリティを抱き込む左翼的手法から、建国時のマジョリティと協力して世界一の強国であり続けるという方向に、ユダヤ系支配層に政治方針の転換を促す政策だろう。そして、中国に対する甘い期待を捨て去るように誘導するのである。トランプは決して反ユダヤ資本ではない。

 

3)その目的には、習近平の中華民族的な共産党独裁は邪魔である。それがジョージソロスがダボス会議で何度も習近平批判をした理由だろう。米国ネオコンが中国に期待するのは、トロツキスト的共産主義に協力して世界を統一することだろう。その期待があるので、バイデン政権は本気で中国敵視政策をとるとは思えない。

2023年2月11日土曜日

ウクライナ戦争がいよいよ核戦争発展するかもしれない

 ピューリツア―賞受賞のジャーナリストのシーモアハーシュ氏が、ノルドストリーム(ロシアドイツ間のガスパイプライン)の爆破が米国バイデン大統領の指示により実行されたと自分のブログで暴露したという。


昨年の夏、NATOの演習を隠れ蓑に遠隔操作の爆薬が仕掛けられ、3か月後に爆発させたようだ。ロシア側は激怒し、現在進行中の停戦の秘密交渉が決裂した場合、具体的な核攻撃の準備に入るという。https://www.youtube.com/watch?v=kWt4dUgOHSg

 

 

シーモアハーシュ氏のこのブログの話は、Reutersも記事にしているが、彼らには裏付けが得られなかったと書かれている。https://www.reuters.com/world/us/prize-winning-reporter-seymour-hersh-no-stranger-controversy-2023-02-09/


Youtuberの「NewYork サバイバル」は、ギリシャの記事からの引用で紹介しているが、インドからのyoutubeも含めて、現在世界中で騒ぎになっているようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=0IHdojelsJc

 

大急ぎでの配信:

 

追加: 張陽チャンネルで詳細を解説しています。