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2024年8月4日日曜日

ここ100年間の着実なグローバリストたちの活動とそれに反対する人たちに今できること

以下は、元理系研究者思い込みかもしれません。適当に読み飛ばしてください。

 

現在、世界はグローバリスト対反グローバリストの戦いの中にあると考える人が多い。グローバリストとは、米国民主党とRINO(名ばかり共和党)のネオコンたちがフロントで、その本体は英米欧のユダヤ系大資本家を中心とする金融エリートとその協力者たちである。グローバリストは普通名詞のように聞こえるが、ここでは特定のグループを指す固有名詞である。(補足1)
 

マイノリティである彼らは、団結と資本力、更にはマイノリティの権利を拡大するという左翼的思想を用いて黒人やその他のマイノリティを取り込み、彼らの政治勢力とする。(補足2)彼らの目的は、彼らと彼ら以外のマイノリティの一部、そして彼らが取り込んだマジョリティの一部とともに共産党独裁に似た世界帝国の建設を目指すことだと推定される。

マジョリティに対して協調と宥和の姿勢を持たないマイノリティには、彼らに一定の忍耐を要求するマジョリティの中にあって、平和な日常を実現することは難しい。従って、生きる空間の地球規模への拡大化であるグローバリズムは、かれらと相性が良い。その上でかれらが地球上で主要な政治勢力になり得たとしたら、父祖の宗教文化:大イスラエル構想の実現も同時に達成できるので、彼らにとって猶更素晴らしい。

 

 

1)米国の世界戦略

 

米国のグローバリストたちの中心に位置する人たちは、第一次大戦後、当時の大統領ウィルソンに様々な装置を作らせることに成功した。第一に連邦準備銀行FRB、つまり米国の中央銀行である。ロスチャイルド家の開祖が「通貨発行権と管理権を私に与えよ。そうすれば誰がどんな法律を作ろうがどうでも良い」と言ったという。この言葉は、自分たちが通貨発行権を得れば、政治を支配することができると言う意味である。

 

第二に国際連盟である。グローバリズムの拠点として機能させる装置であるが、米国は加盟しなかった。つまり、グローバリストたちは、民主党はともかく共和党は十分に掌握していなかったことを示している。その後暫くして、12年間の長期政権を誇るフランクリン・ルーズベルト(民主党)が大統領になると、グローバリストたちの米国政治掌握が進んだ。

 

米国民が望んでもいない第二次世界大戦への参加は、謀略により大日本帝国を巻き込むことで実現した。それまでにソ連での政争に敗れたトロツキー一派の残党も米国政治に参加し、米国支配の大きな助けになった。このころから、共和党にも保守の仮面をかぶった左翼グローバリスト(ネオコン)が参入し力を持つようになったのだろう。

 

第二次大戦後、米国が活動の中心となったグローバリストたちは、世界を支配する時代を迎えたと思っただろう。その世界戦略において、東ヨーロッパ、中東、東アジアの三か所を拠点とするようになった。米国ネオコン政権は、ユーラシアを支配することは世界を支配することだと考えているようだ。このことを国際政治評論家の伊藤貫氏は、米国の中東政策の解説の中で言及している。https://www.youtube.com/watch?v=fTXHt0irDKE

 

尚、東ヨーロッパの軍事力はウクライナ戦争で明らかになったようにソ連(ソ連崩壊後はロシア)を潰すため、中東での戦力はその土地でイスラエルを盟主とするため、東アジアの戦力はソ連と中国など共産圏を監視するためだろう。

 

世界の広い範囲でその様な軍事戦略にそって軍事を展開することは、米国は一つの独立国であるという前提では理解不能である。従って米国の近現代は、世界の金融を支配する人たちが核となり、その経済圏の中で発展した国々と協調し、彼らの計画にそってグローバルな政治経済体制を築くプロセスだと理解される。

 

その様に考えると、ロシアがソ連共産党の崩壊後に共産党政権がつぶれたのだから欧州の自由主義経済圏の中に歓迎される筈と考えることは、元々ロシア側の希望的観測に過ぎないということになるだろう。(補足3)

 

共産主義でユーラシア大陸の一部、ロシアや中国を色分けすること自体も、彼らグローバリストたちの100年間の世界戦略の中の出来事だった可能性が高い。つまり、その地域の国を崩壊させる為に赤く塗りつぶした可能性がある。最終的にはスターリンに追い出されたが、ロシア革命には外部から参入したユダヤ人たちが活躍したという事実もその推測を支持しているように思う。

 

 

2)冷戦から最終戦争へ

 

米国がこのような明確な世界戦略を持ってロシアを消滅させるべく戦ってきたのが“冷戦”なのだろう。ソ連が崩壊したときには、ほぼ7割方対ロシア作戦は成功したように思っただろうが、スリムになったものの立派にロシアは生き返った。そこでロシアから分離されたウクライナを利用して、新たな作戦を立てて“ロシア潰し”を実行したのがウクライナ戦争だろう。

 

その様に考えれば、ウクライナ戦争も朝鮮戦争やベトナム戦争も、類似した図式で理解可能だろう。彼らグローバリストにとっては、共産主義が問題なのではなく、ロシアが問題なのである。 

 

東アジアでは中国がロシアの次のターゲットだろう。特に習近平政権になって中央集権化がす進行し、グローバリストたちとの協調は考えられなくなったと思う。実際、米国のユダヤ系資本家でグローバリストの中心的人物のジョージソロスは、ダボス会議で2度にわたって習近平批判の演説を行っている。

 

 

グローバリストたちがトランプを嫌っている事は言うまでもない。トランプは反グローバリストとして米国一国繁栄主義(MAGA)を政権構想の中心においているからである。嘗て彼らの計画するグローバリズムに反対した大統領は何人もいただろう。ベトナム戦争を早々に止めようとしたJFケネディや、ベトナム戦争の北爆の秘密暴露を許したR・ニクソンなどもその中に入る。ニューヨークタイムズの記事によれば、北爆はトンキン湾事件というヤラセに対する報復という形で開始されたのである。

 

彼らはいずれも殺されるか殺されかけるかして、結局ほぼ一期で大統領の座からおろされることになった。三期大統領の椅子に座ったF・ルーズベルトとは真逆の人物たちである。ニクソンはカナダで殺されかけるが無事帰国しているのだが、ウォーターゲート事件で失脚することになる。(補足4)

 

このようにグローバリストの世界戦略とこれまでの100年ほどの世界の近現代史と重ねると、グローバル帝国の建設の企みは、着々と進行してきたことが分かる。そのエネルギーが世界の金融経済のなかから供給され、現在の世界の政治経済システムと密接に関係している。 

 

この100年間(初代マイヤーロスチャイルドの5人の息子たちの時代からの200年間というべきかも)、長期に亘って目論んできた世界帝国建設の戦略は、泥沼を渡るキャタピラー車のように困難があっても一定方向へ進んできたように思う。この歯車のような時代の動きを単純に逆転させることは非常に困難だろう。ほぼ80%ほど進んだ現在の段階で気づいたとして、遅すぎるのではないだろうか?

 

G7各国の首脳たちは、かなりのところまでこのグローバリストの戦略とその進行を知っているだろう。そこで屈服したかのように、従順な姿勢を示している。日本のこれまでの経済的繁栄も、この近代史の中の歯車として存在しているのである。そして1945年の敗戦以降、吉田茂の敷いた路線上をもくもくと進んできたのが自民党率いる日本であった。

 

最早手遅れの感じがしないでもないが、明治以降の近現代史を真面目に研究し、教育する以外に日本がまともな国になる道はないだろう。

 

 

補足:

 

1)昨今の世界の混乱をグローバリスト対反グローバリストの戦いというモデルで考えている人は世界に多いと思うが、グローバリストの正体についてはあまり明確にはされないことが多い。グローバリストをここでのように明確にすれば、陰謀論として退けられる可能性が高い。彼らグローバリストは、陰謀論という言葉を防御装置に用い正体を隠している。彼らがエネルギーを得るのは、世界の基軸通貨である米ドルに関する金融政策と、それを利用した金融工学だろう。彼ら金融エリートたちにとっては打ち出の小づちの様なものだろう。

 

2)マイノリティの一つでもあるユダヤ社会が、その少数派の権利確保という名目で運動を組織化し、米国を牛耳ることに成功したと、政界の重鎮だったブレジンスキーが回顧録の中で書いているという。https://www.youtube.com/watch?v=Z85BnnOPmZ4&t=412s

 

3)米国のジャーナリストであるタッカーカールソンによるインタビューで、ロシアのプーチン大統領は冷戦後のロシア政権はこれで自由主義経済圏に仲間入りして、欧州諸国と同等に扱ってもらえることを期待したと語っている。そしてNATOの東方拡大は、その必要性が消失したのでなくなると期待していたのである。しかし、私には今日のウクライナを使ったロシア潰しは、その時点から着実に進められた様に見える。
 

4)米国の大統領辞任劇を見ていると、殴り合いが日常的な土地において、その片方を暴行罪で告発することを許せば、何時でも望むように政治家の取捨選択が可能になるのではと思ってしまう。最近の4年間の米国の対トランプ裁判から、ウォーターゲート事件もCIAの日常をすこし延長して作り上げた可能性?と思う。

 

(10時15分、最初の一文修正;8月5日午後2:50本文を編集し、最終稿とする)

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