注目の投稿

人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題   日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...

2022年9月2日金曜日

中国の台湾侵攻とロシアの北海道侵攻の協奏的展開

米国ペロシ下院議長の訪台によって、中国は台湾周辺での軍事演習が遠慮なく出来るようになった。最近では、演習が常態化し、その最後の演習が実際の台湾侵攻に切り替えられる可能性がある。それは、何時かはわからないが、周近平の三選後だろう。

 

習近平は歴史的業績を残して、三選或いは終身皇帝の身分を正当化する必要があると考えて居る筈である。一帯一路構想や中国製造2025が計画通り進まない今、台湾併合を祖国統一の美名で成し遂げることが毛沢東に並ぶ唯一の道である。

 

中国人youtuberのモトヤマ氏によると、中国の習近平は在外工作員たちに中国が台湾に侵攻したときの各国の反応を調査報告するように命じた。その結果は、一時的に制裁されるが、長期的な制裁はないだろうというものであった。

 

 

その報告を受け、周近平は台湾侵攻が可能だとの結論を出したという。その決断に対して、ロシアは中国に協力すること、そして真の同盟国となることを提案しているようだ。ただ、習近平はそこまでの関係をロシアと樹立することには現時点では消極的だという。(補足1)

 

モトヤマ氏は、このニュースをフランスのIntelligenceonlineから引用したと言う。実際、同社の記事の中に“Beijing puts out feelers to gauge potential foreign reaction to Taiwan attack”という表題の文章が存在するので、本当だろう。https://www.intelligenceonline.com/government-intelligence/2022/08/30/beijing-puts-out-feelers-to-gauge-potential-foreign-reaction-to-taiwan-attack,109807826-art

 

最近、ロシアはウクライナ戦争に負ける可能性が出て来た。欧米の供給する武器が優秀であることと、ウクライナの防衛意識が非常に高いことが、状況に変化をもたらせた。それはプーチンに戦略変更を強制しているようだ。

 

プーチンは、①中国との同盟関係樹立と、②戦線の東アジアへの展開を考えて居ると私は思う。

 

東アジアへの戦争範囲の拡大により、米国及びその同盟国は、ウクライナ支援に集中出来なくなること、そしてロシアも本格的戦争に入ることが可能になる。つまり、現在ロシアは常備軍の一部でウクライナと戦って居るだけだが、徴兵などを含む国家全体での戦争に格上げするのである。

 

このロシアの新しい戦争モードへの準備として、中国の台湾侵攻を支持すること、そして、オホーツクでのロシアと中国を中心とした軍事演習の実施等で、国防意識の醸成が行われる。

 

https://www.youtube.com/watch?v=O4UpRSZvjBs

 

日本のマスコミ、そして評論家は、日本を牽制する意味があると言っているが、その目的の深いところには切り込んでいない。(読売on-line

 

私は、それは台湾侵攻のときに、ロシアが北海道に侵攻して占領する計画への布石だと考える。それは、中国人民解放軍による台湾侵攻を側面から支援することになる上、プーチン政権にとって、ウクライナでの失敗の挽回にもなる。

 

これが第三次世界大戦の具体的な形かもしれない。非常に恐ろしいことだが、あり得ないと考えるのは、日本の戦後77年間の堕落の結果だろう。(補足2)日本は未だに米国の二重の封じ込め戦略の本質を理解せず、米国の家畜としての運命を全うすべく、残された時間をひたすら浪費しているように見える。

 

https://www.youtube.com/watch?v=u1HLkVOAkL4

 

安倍元総理の暗殺は、この戦争で日本が日和見的態度をとらないようにするため、田中宇氏の分析(8月8日の田中氏の国際ニュース解説)のとおり、米国が行ったのだろう。日本は上記米国の対日戦略の通り、袋のネズミ状態なのかもしれない。

(これは素人の文章です。ご自身で上記引用文献等で判断してください。)

(9/3/14:00 ミススペル修正等の軽微な編集)

 

補足

 

1)ロシアと本格的に同盟関係を結ぶことは、米国との全面対立を選択することになる。習近平は、その予想されるコストと引き換えに、落ち目のロシアと完全な同盟関係を結びたくはない。

 

2)ロシアがウクライナに侵攻する前、日本の政治評論家は一貫してあり得ないと発言していたことを思い出してほしい。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿