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人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題   日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...

2023年7月31日月曜日

木原官房副長官配偶者の前夫の死亡事件(4)*a:真相

この事件の真相に関する非常に有力なモデルが、武田邦彦さんにより分りやすく2日前の動画で提供されていた。推理自体は、間接的表現で紹介された週刊文春の推理と同じである。

3日前に拙記事:https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12813785233.html

 

 

今回の武田邦彦氏の動画では、表記殺人事件が自殺としてもみ消されたとする疑惑の解釈が、直接的表現で示されている。これが新たな犯罪として、権力者によって事件化されないか心配であるが、武田先生の覚悟を知った上で、ここに引用させてもらう。https://www.youtube.com/watch?v=qAuMzvBDiq4

 

 

この動画の中の推理によれば、この事件を自殺で処理したい権力の中心が、2018年の再捜査開始後にもう一つ:現在の官房副長官の木原誠二氏周辺、が加わったことになる。勿論、2006年当時にこの事件を自殺として処理したのは警視庁や警察庁である。

 

2018年の再捜査を中止させた権力は、どちらなのかは今の所分からない。

 

ただ、再捜査を開始し、30人以上のチームを組み家宅捜索を実行する段階まで、2006年当時の関係者の耳に入らない筈はない。ひょっとして、彼らが2006年にはやりすぎたことを悔い改め、2018年の再捜査開始直後には黙認を決めたのかもしれない。

 

話が大きくなった今でも、大手メディアは全くと言っていい程報道しない。全体主義に落ち着くことになると予想される段階以降では、メディアが一般市民側から離れて完全に権力側の意向で動くことになる。そのように考えると、今後の日本は非常に恐ろしい情況になりそうである。

 

以上、短いですが、今回の記事とします。ここまで明確に話された武田先生に敬意を表します。

 

*a 第三報目は、前報。 (脚注追加、二つの語句修正、7/31/am6:00 )

2023年7月29日土曜日

安田種雄氏殺害事件から学ぶべきこと(木原妻への疑惑):

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民主国家は、法治国家でなくてはならない。表記事件の隠蔽は、近代国家としての日本国に対する国際的信用を毀損するものだと思う。文系分野には素人だが、一般論から日本国のこの類の異常を考えてみたい。

 

法治国家においては、法の執行は①真実に基づいて②平等に為されなければならない。行政のあらゆる部分において、この原則は守られなければならない。犯罪処罰でも、①と②の条件は、警察と検察、そして司法において守られなければならない。

 

そのためにはこれら諸機関が100機能体として働くことが必須である。情状酌量も法や慣習法に基づかなければならない。つまり、警察や検察が共同体組織的になり、構成員間で(その縁者を含めて)庇いあうようなことがあってはならない。

 

また、警察や検察が他機関の法に示された以外の干渉(違法な干渉)を受け入れてはならない。これらの機関は、違法行為を漏れなく見つけ出し、その犯罪と係わった人達に司法の裁きを受けさせるべく、淡々と且つ確実に働かなくてはならない。この要請に、今日の検察を含め日本国の諸機関は十分に応えていない様に思う。(補足1)

 

犯罪防止と犯罪処罰について、関連する上記の三機関の働きをレビューすることは、比較的容易であり、それは国の法治国家として評価に最適だと思う。その趣旨で、今回の安田種雄氏殺害事件を考えてみる。

 

2)異例の捜査中止について:

 

昨日午後、安田種雄氏殺害事件の2018年の再捜査を担当した、当時の警部補佐藤誠氏の記者会見があった。佐藤氏は、先日の警察庁長官の事件性は無かったという声明に、自分たちの捜査努力に対する侮辱であると感じ、地方公務員法への抵触も覚悟のうえで実名で証言することになった。

 

それを見た限りでは、現場の警察官は任務を果たすべく良く働いている。それにも拘らず、上層部が何らかの外部干渉を受け入れて、捜査を中止してしまったようだ。佐藤誠氏の記者会見の動画を下に引用する。ただ、「2006年の時の捜査をレビューしたか?」などの質問もなく、あまり真実に迫る質問がなかったのは非常に残念だった。https://www.youtube.com/watch?v=EBt81GZkhoM

 

 

上の動画で佐藤元警部補も言及しているように、捜査中止が上層部から指示されたのは異例の出来事だった。(補足2)このことを少し裾野を広げて考えてみる。

 

捜査中止の動機には二つのケースが存在する。一つは、外部の政治力のある機関或いは個人の干渉を受け入れる判断を警視庁(或いは警察庁)上層部が行うケースである。例えば、警察庁の上部機関にあたる内閣官房から圧力があった場合には、捜査は中断されるだろう。

 

もう一つは、警視庁が機能体組織であるべきことを学ばず、構成員全員の共同体であるかの如く錯覚し、構成員の犯罪を共有してしまった結果の隠蔽である。一警察官の私的な犯罪から警視庁という機関を切り離す知恵がないため、機関全体の犯罪としてしまうケースである。

 

2006年、自殺だとして早々に捜査を中止し、捜査報告を警察庁に上げなかった。2018年の再捜査のときよりも真実に迫る情報を当時はもっていたと思われるので、真相をほぼ把握した上層部がこれ以上捜査を継続すれば警視庁が非常にまずいことになると隠蔽を決断したのだろう。(補足3)

 

事件での登場人物がほぼ全員上がっている今、そのような警視庁組織をあげての隠蔽の理由は一つしかないだろう。それは、Xの父親であるZの事件への深刻な関与である。それは記者会見でもサジェストされたし、週刊文春8月3日号にも間接的にだが書かれている。

 

2006年に自殺だとして早々に中止し、捜査報告を警察庁に上げなかったのは、警視庁をまるで共同体組織のように勘違いした結果だろう。つまり警視庁という機関が無謬であるべきとの身勝手な価値観と感情に支配され、構成員が絡んだ重大犯罪を隠蔽したのだろう。

 

この種の隠蔽はこの国には実に多い。学校で、生徒間の虐めや先生による違法行為が発生すると、そこの校長が隠蔽に動くケースが多い。学校=純潔、或いは、警察=公平高潔などの言霊的信仰は、それら機関が機能体組織から遠く離れることを当然とする日本の途上国的文化の一面である。

「いじめを隠蔽する教員ほど出世する」学校現場がいじめ認定に消極的な根本原因 防止法の趣旨がねじ曲げられている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

警察官も学校の先生も、私的時間では一人の“生身の人間”であり、犯罪に走ってしまう場合もあり得る。そのようなケースでは、一私人として正しく処罰すべきである。

 

“生身の人間”とは、現在の法(社会)システムに従って生きることに必ずしも満足できないという意味である。その人間の習性や個性と現行法システムの想定する人間モデルとの不一致は、人間側に責任がある場合と、法システムの欠陥によると結論される場合が考えられる。

 

つまり、発生した犯罪は、前者の見方で個人を処罰し、後者の見方で法システムの改善を行うことで、栄養分は吸収され不要分は捨てられる。隠蔽は、その両方の機会を失うので、社会にとって純損となる。


 

3)政治システムを西欧型様式にするなら、その基礎にある哲学を学ぶべき

 

以前のブログ記事にも書いたが、日本は政治制度を西欧から学んだが、大事な原則を学んでいない。行政組織は機能体組織で無くてはならないこと、そして、私的な感情を組織内に持ち込んではならないことをしっかり学ぶべきである。(補足4)

 

政府は人間の身体で言えば、頭脳である。その他の器官も、其々必要な機能を実行する機能体組織である。それらが総合されて日本という国を作っている。国全体としては、国民(細胞に相当)を構成員とする共同体を作っている。この考え方を「国の動物モデル」として、以前ブログ記事を書いた。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12588475327.html


一日24時間の内、会社や官庁に出社して仕事をする時間が公的な時間であり、それ以外が私的な時間である。公的な時間では、国民にサービスを提供する一方、私的な時間に戻った時には、社会の諸機関からサービスを受けるのである。

 

社会の諸機関で働く個人は、私的な部分を持ち込み公私混同してはならない。この言葉で言えば簡単なことが、なかなか日本社会には定着しない。例えば平社員の自分と同じ会社の部長が団地で隣家同志となった場合でも、私的な時間にその地位の上下を持ち込んではならない。

 

この民主国家の健全な社会のあり方を当たり前とする文化を日本は持たなければならない。そのように公私の峻別こそ国家プロジェクトとすべきである。それこそ、社会のインフラであることを知るべきだ。


 

4)安田種雄氏殺害事件と警察の体質

 

例えば、安田種雄氏殺害事件において捜査担当警部補が思いついた通り、実行犯がX子の父親Zだと仮定しても、それは単に私人Zの犯行であり、警察という機能体組織で国民にサービスをする公人Z(当時警視庁巡査部長;補足5)ではないことは明らかである。

 

この公私の峻別ができておれば、2006年当時の警視庁が自殺であるとして事件を隠蔽し、今回の国民の信頼を著しく毀損する愚を犯さないですんだと思う。

 

この警察の体質は、日本の暗黒の近代史が影響して出来上がったのかもしれない。例えば特高警察などに関する史実から、警察は一般国民の敵というイメージが未だ払拭されていないと考えている可能性がある。その過去の警察のイメージを過剰に意識する傾向があるのかもしれない。(補足6)

 

その自意識過剰が、警視庁をして隠蔽に動かしたことは十分考えられる。現在、様々な過去の難事件を知るほとんどの国民は、日本の警察は身内を庇うために事件を捏造する体質を持つとかんがえているだろう。(例:和歌山の毒カレー事件、袴田事件、など)

 

今回、現場で捜査していた元警部補の証言により、このケースは殺人事件であった可能性が非常に高くなった。それでもなお、警察庁長官が事件性が無かったとして捜査を進めなければ、日本の警察機関は再び国民の敵となるだろう。(補足7)

 


終わりに:

 

国家組織が機能体組織であるべきだという西欧思想を日本の一般人の殆どは知らないし、気付いても居ない。それは日本の政治制度は西欧の猿真似であり、そのような社会のシステムをゼロから教えることのできる大学の先生方も少ないのだろう。

 

何事もその底にある哲学を学んでいなければ、自分の知識とはならない。択一式試験に合格できるレベルの知識では、それを学んだとは言えないのである。この日本社会の欠陥は、日本文化の欠陥であり、それが改善しないのは日本の教育システムの欠陥でもある。

 

この事件から学ぶべきことは多い。ある人物が警察官であるのは警察署に勤務している間だけであるという考え方を日本人全てが学んでその感覚を獲得することである。そのための教訓とすべき事件を隠蔽しては、再びこのような事件を起こすことにつながり、社会から信用を無くすことになる。信用は、社会の生命力である。

 

一時期、サンデル教授の熱血講義というのがテレビでも放送されたが、あれは熱血講義でもなんでもない。高い授業料をとる大学の講義の当然の姿なのだ。そこでの原点から議論を通して知識を身に着けさせるという教育が、何にもまして日本に望まれる。日本に欠けるのは論理である。それがすべての問題の原点にある。

 

 

追補:

 

この件、警視庁捜査1課の国府田剛課長は28日、「証拠上事件性は認められず、死因は自殺と考えて矛盾はない」とコメントした。警視庁から内閣まで、隠蔽を決めているようだ。岸田政権は、安倍さん暗殺の件でも、隠蔽を決め込んだのだから、当然と言えば当然だろう。

 

 

恐ろしい国である、この国は。逃げられない者は、口をつむぐしか方法はないだろう。そのような民の事情は中国と同じである。

(7/29/9:10 追補;17:30編集、最終稿)(7/30/9:00 表題に(木原妻への疑惑)を追加)

 

補足:


1)安倍政権時代の森友学園問題や加計学園問題では、安倍政権時代の国家組織による違法な支援が両方の経営者になされた。この件だけで、安倍氏は英雄視される政治家ではないことが証明されている。この件は、日本の政治の貧困は、或いは、日本が民主国家でないことの必要かつ十分な証明だった。この延長上に今回のケース(違法な司法介入)があった可能性が大きい。

 

2)佐藤元警部補は、捜査は国会開催までの期間との指示があったが、その後再開されなかったという証言があった。国会が始まるとX子の子供の面倒を見る人がいないという事情があったのでわからないではないが、閉会後の再開は可能だった。

 

3)この事件直後2006年4月10日以降の捜査は、証拠も多く事情を知る近所の人の記憶もはっきりしているので、簡単である。その結果、組織としての警視庁が非常に不味いことになると上層部が判断しての中止ではなかったのか。先に紹介の記者会見において、この2006年の捜査資料、捜査担当官の見つけ出しと聴取などについて、ほとんど質問がなかった。私は、彼ら記者たちは、何も聞きに会場に来ているのかと歯がゆい気持ちでいっぱいだった。

 

4)民主制度を採用する場合、国民個人個人はその責任を果たさなければならない。国家の構造とその合法的且つ効率的な運用には何が必要かなどについて、ある程度のエネルギーを費やして勉強する義務がある。その義務を果たせるように、義務教育においてはその教育内容を熟慮しなければならない。

 

5)警察の階位は、巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正などとなる。一般の警察官は、警部までの場合がほとんどである。巡査部長は高い地位ではないので、Zが権力を用いて、隠蔽に動くことはあり得ない。つまり、警視庁がZが絡んで隠蔽に動く場合は、実行犯の場合だろう。

 

6)一般市民の味方であるとの広報活動やDJポリスなどの演出、現在の警察が一般市民との過去の垣根をとり除こうとすることが動機だろう。また、日本の警察は銃器の使用に非常に慎重なのは良いが、過剰に意識することは、今後の社会の乱れを考えると気になるところである。

 

7)被害者は在日韓国人だという指摘があるが、それはこの事件の評価には無関係である。

 



 

2023年7月27日木曜日

木原官房副長官の奥さんの元配偶者が殺害された事件(2)

 

今日、週刊文春に表記の事件に関する新しい記事が掲載された。その内容から判断すると、前回記事表題「官房副長官の奥さんの元配偶者の死の不思議:2006年の捜査時に最初のもみ消しがあったのでは?」のクエスチョンがイエスであった可能性が高い。つまり、2006年の事件発生直後に警視庁が、この殺人事件をもみ消した疑惑が強くなった。

 

この事件を講談風に解説する今日の百田尚樹氏のyoutube動画の後の方で、上記見方が正しいだろうとする内容の分析が話されている。https://www.youtube.com/watch?v=zWnh7UhC3WI

 

 

これまでの文春記事などから、事件当日の時系列は以下の様になる。200649日、安田種雄さんはY氏宅から木原氏の奥さん(X子)と子どもたちを連れ戻した。その後、激しい口論などを近所の人が聞いている。その夜22時には安田種雄さんは死亡している。

 

X子さんから連絡を受けたY氏は、夜中の12時頃安田種雄さんの家に入った。つまり、Yは犯人ではなかった。翌日警察が来た時の準備をしているところに、午前3時過ぎ、安田種雄さんのお父さんが玄関先に来たのである。そこで、急ぎ電気を消してY氏は隠れ、X子は寝たふりをしたのである。

 

今回の文春の記事で、49日の夜に安田種雄さん宅に行ったと思われるもう一人の人物Z氏が新に登場した。週刊文春は、このZ氏が実行犯だろうと睨んでいるようだ。

 

この辺りのことは上に百田尚樹氏の動画で推理されている。X子は頼りになるZ氏に相談しているようだ。百田尚樹氏は、動画の横にX子さんの父親(元警視庁巡査部長)という文字が現れるまで、視聴者の頭にZ氏の正体を誘導したあと、曖昧なごまかし方をしている。

 

そこにたどり着けば、警視庁が自殺として処理したい理由もわかる。

この大きな事件は、途中で胡麻化される可能性が相当ある。木原氏が官房副長官を解任されることより遥かに大きな影響をこの国に与えるからである。

(おわり)

 

追補:

 

以下の動画で、立花孝志氏が書きたいことを言ってくれています。明日、文春が開く佐藤元警部補の記者会見をみようではないですか。

 

 

 

2023年7月22日土曜日

官房副長官の奥さんの元配偶者の死の不思議:2006年の捜査時に最初のもみ消しがあったのでは?

木原官房副長官の奥さん(X子さん)の元配偶者である安田種雄さんが、失血死で見つかったのは2006410日午前4時前であった。場所は東京都文京区の自宅居間で、発見者は携帯電話に出ないことを不審に思って訪問した実の父親である。

 

安田種雄さんは、ナイフにより頭上から喉元に向かって刺され、傷が肺近くまで達したことにより失血死した。父親は死体の情況や、用いられたと思われるナイフが足元から20㎝ほど離れて整然と置かれていたことなどから、他殺だと思うと話している。

 

この事件は早々と自殺として処理されたが、不審に思った捜査官も多かったと思われ、不審死事件のファイルに保存された。このあたりの経緯に対する報道はほとんどない。2018年、他殺の疑いがあるので再捜査が必要という話になり、30人の陣容で再捜査が始まった。その後、X子が殺人罪で逮捕される直前に何故か捜査が中止され、再び自殺と結論されることになった。

 

X子は2008年に木原官房副長官と結婚しており、妻を護るために官房副長官が政治力を利用して捜査妨害に動いたのでないかと多くの人は疑っているようだ。そして本年76日、「岸田氏最側近 俺がいないと妻が直ぐ連行される 衝撃音声」との売り文句で、事件概要と木原官房副長官の捜査妨害の意図を想像させる内容の記事を週刊文春が掲載した。

 

75日(週刊誌76日号は発売済)、木原氏の代理人弁護士が司法記者クラブに「御通知(至急)」と題したA4判で3枚にわたる文書を送付し、「週刊文春」を発行する(株)文藝春秋を刑事告訴することがわかった。木原官房副長官は「事実無根である」として記事削除を要求している様だ。

https://bunshun.jp/articles/-/64144

 

これが今回報道の事件の中心部分である。この件、ネットで多くの人が様々な角度から報じているが、整理されておらず「事実無根である」との木原発言にある「事実」についても、明確に分るように報じた例はない。

 

事実無根の「事実」とは、①「木原官房副長官が捜査妨害(政治圧力)したこと」なのか、②「木原氏の奥さんが配偶者だった安田種雄さんを殺害した」という意味なのか、それとも両方の意味なのか?

 

昨日、安田種雄さんの遺族の記者会見があったが、そこで遺族の方が木原氏の発言を批難していたが、前後の話の流れから、遺族の方は②の事実を主張されている様に聞こえた。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326322/2

 

尚、遺族の方々による記者会見の模様は、以下のyoutube動画にアップされている。

https://www.youtube.com/watch?v=9quuq5qyIhw

 

 

一方、2023/7/21MAG2NEWSに掲載の新恭(あらたきょう)氏による記事では、“木原氏は文春の記事に関し「事実無根の内容であるばかりでなく、私と私の家族に対する想像を絶する著しい人権侵害だ」とする「ご通知」なる文書を司法記者クラブ宛てに送付した”と書かれている。

 

従って、木原氏の訴えは両方とも事実無根であるとの主張と考えられる。私に対する人権侵害が①を思わせる報道であり、私の家族に対する人権侵害が②を思わせる報道だろう。 https://www.mag2.com/p/news/580729

 

 

2)2006年の事件について:

 

上に引用したMAG2NEWSを情報源として、事件の概要と疑問点を整理する。安田種雄さんは2006年当時風俗業を生業としていた。夫婦二人は、雑誌のモデルとして活躍するなど、美男美女のカップルとして近所でも話題になっていたようだ。

 

結婚後、子ども二人に恵まれたが、X子さんが外に男を作って家を出、その男性Yと生活をともにするようになった。そのゴタゴタの中の2006年4月9日、安田さんは父親からハイエースという荷台の大きい車を借りて、荷物とともに妻と子供を自宅に取り戻したという。

 

その夜、事件が発生したのである。直後、警察は捜査した筈だが、種雄氏の自宅から覚せい剤が見つかったこともあって、覚せい剤中毒の末の自殺として、一応片づけられた。(③週刊文春の記事には遺体から致死量の覚せい剤が見つかったとかかれているようだ。)

 

その後、Y氏は覚せい剤所持か何かの罪で収監されたようで、2018年の再捜査の際に出所していたY氏は警察に、X子から連絡を受けて現場に行った時、X子は「夫婦喧嘩になって、殺せるなら殺してみろと夫から刃物を握らされたので、切ってしまった」と言ったと捜査員に証言した。

 

事件後、X子さんは銀座の高級クラブで働いていたが、2008年の春頃、2005年の選挙で初当選し衆議院議員となっていた木原誠二氏と知り合い、妊娠したことで結婚した。https://www.youtube.com/watch?v=sQNfWAxGmWA

文春砲連続炸裂の木原の●の疑惑・・・被害者遺族が記者会見。共同通信始めようやくマスコミも一部が動き始めた。元博報堂作家本間龍さんと一月万冊 - YouTube

 

上に書いたように、➄事件直後の捜査は短時間で終わり、自殺とされた。ただ、どこかの段階で不審死としてファイルされていたようだ。2018年春に解凍されて、上記のように捜査が再開された。上記④の証言を得て、30人という大人数の態勢で捜査に臨むことになった。

 

2018年10月には、木原誠二氏宅も家宅捜索され、X子さんに任意同行を求めるに至った。最初断ったもののその後出頭したしたX子さんは、事件当日Y氏に連絡したことを否定し、「事件に関与していません」「記憶にありません」を繰り返すことになったようだ。

 

その後2018年11月に安田種雄さんの父親は、自宅にやってきた捜査員から「事件から外されることになった」と聞き、その後まもなくして、警察に呼び出されて捜査の縮小が告げられた。現在、X子さんはこの不審死事件の被疑者とはされていないという。(補足2)

 

逮捕直前まで捜査が進み、突然、捜査が終了した背後に、何か大きな力が働いたことは言うまでもないだろう。

 

 

3)木原官房副長官のもみ消しというよりも、事件直後に捜査のもみ消しがあり、同一の力が今回も働いのではないのか?

 

事件後覚せい剤中毒による自殺とされたが、頭上から首に向かって切り込むと言う自殺はあまり無いだろう。更に、上記③にあるように、致死量の覚せい剤を服用した状態でそのような自殺が可能なのかも疑問である。

 

安田種雄さんのお父さんの仰るような刃物の置き方も不自然で、そのような自殺なら、身体に刺さったままか、握り締めた手の近くにあるだろう。それよりも、何者かが致死量の覚せい剤を服用させて、刺し殺す筋書きの方が遥かに分かりやすい。

 

何故、このような比較的分かりやすい事件であり、12年後に大々的に再捜査される程に疑問点を残しながら短期間に自殺として捜査が終了したのか? 以下は筆者の想像だが、X子さんの父親が警視庁の警察官であったことと関係ありそうである。

 

百田尚樹氏は、その件で、警察官と言っても警視以上になる上級国家公務員に相当する方か、単に警部などで終わる警察官では話が全くことなると言っている。

https://www.youtube.com/watch?v=68TZZI7TgSE

https://www.youtube.com/watch?v=UVIAJeEkqtk

 

しかし、警察は自分たちの組織の名誉を殊の外大事にする。更に、最下層の警察官でも、その家族への配慮が必要だと署員のほとんどが考えるような場合、捏造することもあり得る。(補足1)後者のようなケースとして、200633日に起こった高知県吾川郡春野町で発生した白バイ警察官の死亡事故に関する捏造疑惑がある。

 

この高知の事件では、死亡した警察官(新婚期だった)に退職金を出すために、無実のバス運転手に罪をなすりつけた冤罪事件であるとテレビ朝日系で宣伝された。

 

この事件の真相として筆者が考えた筋書きは、テレビ朝日のものとは異なるが、捏造があったことは事実だろう。興味ある方は下記サイトの記事をお読みいただきたい。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12466516621.html

 

つまり、今回議論の事件でも、X子さんの父親が警視以上の警察官の方がなら、もみ消しの動機は、当然実の子を殺人犯の汚名から守ることである。しかし、個人の動機としてはそのようなもみ消しは行われないだろう。それより、誇り高い警視庁という組織を守るという動機ではなかったのか?

 

警視庁警察官の娘が、主婦でありながら愛人の元に走ってドロドロとした三角関係のトラブルとなり、愛人の協力を得て配偶者を殺害した可能性が高い等と、週刊誌で大々的に報じられ日本国民に広く知られることは、警視庁だけでなく警察全体の名誉が汚されると考えた末に、組織としてのもみ消しではなかったか?

 

筆者は、この事件が正しく発生直後の捜査で解決されていれば、今回のような微妙な時期に国家の中枢がトラブルに巻き込まれることなど無かったと思う。

 

この事件が大々的に再捜査されたにもかかわらず、一年で捜査が中止され、再び安田種雄さんの自殺として片づけられようとしていることに対し、木原誠二官房副長官の権力によるもみ消しだけに拘って批判するのは間違いだと思う。

 

木原官房副長官の瞬間的な「刑事告訴する」という反応は、自分がそんなに動いたわけではないという思いが根底にあっての事だと思う。

 

一旦自殺で全て終わりにするという警視庁上層部の判断にも係わらず、12年間冷凍保存されることになったのも現場の捜査員や事務方に良心が働いた結果だろう。そのファイルをたまたま定期的なレビューの一環として予断のない状態で見た担当者が、即座に解凍を考える程の比較的分かりやすい事件なのだろう。

 

 

4.終わりに:

 

再捜査後に、Y氏の証言などが自然の成り行きで集まり、どこかからの強力な干渉がなければ捜査を再開して逮捕まで行くのに大した時間を要しない程の分かりやすい事件だったのだろう。

 

X子さんの知り合いで、同時に銀座のクラブで働いていて同じ時期に木原現官房長官の愛人となったA子さんという方がいる。彼女からの「俺がいなければ、女房はすぐ逮捕される」という木原官房副長官の言葉が、木原氏による捜査妨害の証拠とされ注目されている。

 

しかし、これも真偽の程は明らかでない。この証言の評価には、A子さんのX子さんと木原氏夫婦に対する複雑な感情を想像することが大事である。更に気をつけるべきなのは、この件の記事を週刊文春に焚きつけたのは、岸田政権の自民党内の政敵であるという説も存在することである。

 

補足:

 

1)冷徹なる機能体であるべきなのが、警察と検察、および裁判所である。その警察が、共同体となってしまうのが、日本社会の大きな病気である。これは、法治国家としての西欧文化を取り入れても、いつの間にか情治国家となってしまう日本病の一症状である。

2)被疑者としては、X子の愛人であったY氏も考えられる。

 

(投稿後編集、補足1と補足2を追加して、13時40分最終稿とする)(あとで、高知での事件に言及したところの文章を修正した。8/1/早朝)

2023年7月20日木曜日

貴族階級が統治する日本国とそれに従順な国民

 

日本が英国等西欧の強力な関与により“近代国家”になった時(1)、政権を取った人たちは自分たちに都合の良い西欧の貴族制度も導入した。古代から続く天皇がその頂点に置かれたが、天皇は貴族らが担ぐ神輿の上にあり、かれらが神輿ごと投げ出すことも可能であった。

 

それが敗戦で幕を閉じたと言われる大日本帝国の姿だろう。ただし、現在の政府は法的にはこの延長上にあり、決して大日本帝国の政治が批判されて終わったわけではない。従って、日本が唯一の国連敵国条項の対象となる国である。日本だけが何故世界の敵なのか? 国連憲章敵国条項 | Social Chemistry (ameblo.jp)

 

天皇は戦前の御前会議でも発言は殆ど無く、憲法にある輔弼がまともに行われたのかは疑問である。また、敗戦で天皇は囚われの身と思われる立場に置かれた(2)ことも考えると、上の比喩はほぼ正しいだろう。

 

これら全く理解に苦しむ日本の政治の原因は、日本の「近代国家」は単に西欧の模倣品であり、日本人がその本質を理解していないからである。その証拠に、現代の西欧民主国家は、近代国家の延長上にあるので、日本とは違って国民は主権を保ち、国家の防衛も国民が担う。

 

日本は未だに近代の国家(帝国主義の国家)であり、民主主義の国だと信じている人が多いかもしれないが、国民一般は国民の中でいくら頑張っても、国会議員にはなれない。いびつな選挙制度によって、明治の貴族の末裔は特権を維持しているのだ。反論するむきには下のグラフをプレゼントしたい。https://honkawa2.sakura.ne.jp/5230h.html

 

smartenkyo.comから借用しました。もし、著作権上困るとおっしゃるなら、コメント欄でご連絡ください。削除します。)

 

繰り返す:日本だけ非常に高い供託金は、明治以降の貴族以外は、そして彼らに従う芸能界やスポーツ界出身の新貴族以外は、国会議員の席から除外するためである。https://blog.smartsenkyo.com/1508/

世界と日本の供託金ランキング‐供託金とはわかりやすく解説‐ | スマート選挙ブログ (smartsenkyo.com)

 

男女同権を日本人は良く口にするが、その先進国である民主主義の国のスウェーデンには、18歳になった段階で、男子だけでなく女子にも兵役の義務が発生する。国民主権だとか、男女同権なんて叫ぶおばさんたち(e.g., youko tajima元議員)には、兵士になる覚悟を持ってからにしてほしいものだ。https://www.afpbb.com/articles/-/3119940

 

国民に主権がない事の証拠はたくさんある。たとえば、戦争末期の大空襲や原爆投下の指揮をとった米国のカーチス・ルメイに勲一等を授与することは、国民の反対を無視して行われた。その決断をした佐藤栄作は、長州下級武士の末裔である。

 

ごく最近では、あのコロナウイルスの開発研究は、武漢の研究所の石正麗研究員らが米国の支援で行った。その研究支援をした米国のアンソニー・ファウチ博士に旭日章を授与したことなど、知らない国民の方が多いだろう。https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/274.html 「武漢ウイルス研究所流出説、海外で再び広がる…ファウチ所長のメール公開、風向き変わる」

 

LGBT法なんて、国民の意思など何処で聞いたのか? 自民党部会では反対多数だった筈だが、委員長が強権発動して党内の委員会を通した。それを指示した岸田自民党総裁は、神谷宗幣議員が国会質問した時には、内閣総理大臣の顔になって、私は首相であり議員立法にはコメントする立場にないとして逃げるのである。https://twitter.com/KadotaRyusho/status/1666811247088771074

 

因みに、参政党は日本で初めての民主主義に根差した政党だが、それを潰す動きがあるようだ。その一つが、あの「永遠の0」を書いた右翼小説家による新しい保守政党結党の宣言である。彼の新党の設立理念は、恐らく桜井よしこさんなども賛成する、戦前の貴族政治を礼賛するものだろう。

 

西欧文明である“民主主義政治”の形式を真似して取り入れながら、その実態は寒々としている。文明と文化の関係も考えたことも区別する気もなく、日本の伝統文化に拘泥しながら、政治システムの方は猿真似を継続するのである。御目出度い限りだ。

 

日本の国民は、その西欧の国民の姿を猿真似するのだが、意味がよくわからないので、国民主権を信奉しながらそれが犯されても別に何の行動もしない。ただ、「国民主権」或いは「民主主義」などのお経を唱え続けるのだろう。

 

そして、選挙という戦前から続く大日本帝国の儀式(3)で、うやうやしく元の永田町に巣食う貴族階級をそのまま承認する役割を演じている。民主主義下の選挙とは矛盾する一票の大きな格差と馬鹿高い供託金には何も感じないのである。

 

マスコミの姿勢:

 

政治の実体は隠せばよい。放送局には総務省がにらみを利かせば、何とでもなる。新聞社も真実を書いてトラブルになるのは、現在の枠の中に安住する人たちには耐えられない。政府がうまく隠してくれれば、報道しなくて済むので嬉しいのだ。

 

芸能ゴシップやスポーツ記事、殺しや災害だけで十分のニュースとなる。夏の暑さだって、気象庁が“命の危険がある暑さ”だとか何とか言ってくれるので、命だけを特別に考える家畜的な人たち(4)への配信にはA級記事となる。

 

明治の元老や元勲とかいうのは貴族であることは言うまでもない。庶民は食うや食わずで暮らし、戦争に駆り出されて殺されても、何も言えない身分だが、明治の貴族たちは妾を何十人ともって、悠々と暮らしてきた。

 

例えば、渋沢栄一は50人の妾を持っていたという人(元スタンフォード大、フーバー研究所元教授の西鋭夫氏)もいるが、その人が次回1万円札の顔となる。目出度い限りだ。そんな歴史の国なので、官房副長官が自宅と愛人宅の二重生活をしていて、殺人罪の捜査を妨害した疑いがあるとか言っても首にはならないのは、貴族の身分だからよくあることだと永田町では納得しているだろう。

 

それに、政府から去ることになっても、貴族は食うには困らない。一私人になっても、家で首相に今後の行政を指導してくれれば、官房機密費で給与は渡せる。

 

終わりに:

 

今回は今や年寄りとなってしまったベビーブーマーの愚痴で終わります。多くの同世代の人は同意してくれるだろうと思いますが、ご不満の方はぜひコメントをお願いします。

(13:30編集;補足4追加)

 

補足:

 

1)明治のクーデターは、長州のはぐれ者たちが徒党を組み、英国からの資金で近代兵器を供給してもらい成功した。徳川慶喜は知的に優れていて、背後の巨大な存在を知ってか、戦う意欲を無くしてしまったのも一つの原因だろう。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12594710571.html

明治維新と銃の性能:尊王攘夷派の背後に外国(英国?)の影(再録) | Social Chemistry (ameblo.jp)

 

2)天皇が何か趣味の物を購入することなどは出来るが、そのお金は国家予算の一部から支出される。つまり、皇室は昔莫大な財産を保有していたが、現在は自由にできる財産はない。それが全てを語っている。https://bunshun.jp/articles/-/44957?page=2 昭和天皇「生誕120年」新資料発見 総額4400億円…GHQが奪った天皇家の財産リスト

 

佳子さまが“お母さんは結婚するときに納得した上で皇室に入ったのでしょう。でも、私とお姉ちゃんは違う。生まれた時からここしか知らないのよ”と強い口調で仰ったこともあったという。https://www.dailyshincho.jp/article/2021/09151206/?all=1

「私たちは籠の鳥」佳子さまが放った肉声 紀子さまとの激しい口論の中身とは | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)

 

3)政治家が公共の電波を利用して、この国の将来などについて前提なくとことん議論して、国民に提供したことがあるか? 皆無である。更に、総理記者会見などで、まともな質問と答弁が、自由になされた光景があったか? 短時間で限られて数人が形式的に質問し、形式的に答弁して終わるのが日本の記者会見である。

尚、国民の広い範囲から政治に参加するには、それを防止している現在の選挙制度を改正する必要がある。それらは、例えば、立候補の壁となっている供託金の低額化、一票の格差の完全解消である。

 

4)梅雨明けの豪雨くらいで、「土砂崩れの危険のあるところでは、命を守る行動をとってください」とか、テレビで言っている。命を守ることは自分でやればよい。テレビでお願いするのは異常で、家畜に対する申しつけなのかと一瞬思った。

2023年7月18日火曜日

米国の現状は単なる混乱なのか、それとも新世界秩序に向けた遷移状態なのか?


1)伊藤貫氏とジェイソン・モーガン氏の議論での不一致点

 

米国の偽善と欺瞞の政治の背景にキリスト教的価値観の消失があると指摘する伊藤貫氏と、それに対して、米国には出発点からキリスト教などなかったと言うジェーソン・モーガン氏との議論を、今年3月のブログ記事に紹介した。米国のモラル崩壊とその原因 | Social Chemistry (ameblo.jp)

 

そして、二人はその点に関する決着をあいまいなままに、米国と米国が絡む世界の混乱について話を蓄積するものの、その背後にある政治勢力についての深い分析には至らなかった。米国の現状は単なる混乱なのか、それとも世界支配に向けたプロセスへの遷移状態なのかについての議論も無かった。

 

二人とも、影に隠れて政治を支配するユダヤ資本とその取り巻きへの言及を避けていた。つまり、キリスト教道徳が無いという話(証拠)を蓄積していたが、そもそもキリスト教を離れて存在する政治システムの存在という大事なテーマをすっ飛ばしていたと思う。(補足1)

 

伊藤貫氏は、米国の外交目的と戦略、そこに働く政治勢力等について述べているが、米国の金融を牛耳っているユダヤ系資本家や米国中央銀行(FRB)のトップたち、そしてその取り巻きなどの働きについて、焦点をあてて議論する姿勢がない。ハッキリ言えば、ユダヤという言葉を避けている。
 

ひとつには、ユダヤ資本家が常にプロキシ(代理)を立てる形でしか政治参加していないので、視野に入りにくいのだろう。代理と主人の区別がつきにくくする彼らの手法が非常に巧妙なのだ。そして、伊藤氏が接触する彼ら代理が、まるで独自の意思に従うかのように振る舞うのだろう。

 

この「Deep StateDS)をつくるユダヤ資本」が視野から消失するもう一つの理由は、政治の議論においてユダヤ資本という言葉を出した瞬間に、米国では陰謀論者の烙印が押され、マスコミ等に洗脳支配された米国マジョリティに相手にされなくなることだろう。

 

米国内に住み、陰謀論という烙印を避けて議論する習性を身につけると、ついにはその避けている筈の実体が視界から消失してしまうのかもしれない。このように、心の動きと連携して視界から実体が消失する現象は、丁度盲点を視界から消す働きと似た心理学的効果なのだろう。

 

同じ習性が、多くの米国知識層にも存在するだろう。後で言及するシカゴ大の教授や米国在住の反グローバリストであり親トランプのyoutuberの方にもみられる。以下のDSの解説にはユダヤは出てこない。DSとは何か?CIA?FBI?CDC?中央銀行?ホワイトハウス?国会? - YouTube


陰謀論という魔法の烙印を持って、プロキシを立てて巧妙に戦う勢力の本質を暴くには、遠くから眺める必要があると思う。

 

 

2)伊藤貫氏と馬渕睦夫氏の間の不一致点
 

この米国における醜悪な政治の実態とそのメカニズムについての議論が、伊藤貫氏と元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏の間で為されている。その一部が、以下のyoutube動画にある。この動画を見たのが本記事を書く動機となった。https://www.youtube.com/watch?v=UJZByVGl3Iw

 

 

伊藤貫氏は、米国の中に居住するという制約の中で観察することで、米国政治の中枢がかえって見えていないと上に書いた。その一方、馬渕睦夫氏は、長期に亘り東欧に赴任して、その制約なく自由に米国の政治を観察することが可能だったと思う。

 

また、馬渕氏は米国の政界から遠く離れていたものの、東欧でのカラー革命の中にいたなど、その米国政治の働きそのものは良く見える環境にあったようだ。そして、「陰謀論」という魔法の烙印に胡麻化されたり妨害されたりしないで、より本質に近づくことが出来たのだろう。

 

馬渕睦夫氏は、ユダヤ資本による米国の政治支配についてストレートに言及している。ここでの議論では、伊藤貫氏は明らかに分が悪い。(補足2)

 

伊藤氏が外交エスタブたちの働きを議論している時、馬渕氏の「外交エスタブって殆どユダヤ人ですよね」という言葉に切れてしまった。そして、伊藤貫氏は、「日本は核武装論すべきだ」という持論を感情的に持ち出し、馬渕氏に向けたのである。(補足3)
 

ーーウクライナ戦争についてーー

 

バイデン政権のウクライナ戦争、つまりウクライナを代理とする対ロシア戦争は、米国民(=米国)の利益を無視したものである。つまり、米国政府は背後にいる民主党のパトロンの利益に沿ってウクライナ戦争を遂行している。
 

伊藤貫氏は、米国の政策について、3つの地域における軍事的関与と、それを通してのユニポラーヘゲモニー(世界の単極支配)の維持だという。それらは、米国軍産共同体には利益になるかもしれないが、米国民一般の利益には程遠い。(補足4)
 

そして、シカゴ大のミアシャイマー教授の、あくまでもウクライナの勝利に拘る現在のバイデン政権と外交エスタブの姿勢は、最終的に米露核戦争にまで及ぶ可能性の高い道筋上にあり、このような戦略をとる国務省はバカであるとの分析を紹介する。

 

ミアシャイマー教授や伊藤貫氏が言うように、ホワイトハウスや国務省の外交エスタブたちが本当にバカなのだろうか? 馬渕睦夫氏はそうではなく、彼らの目的と戦略にそって外交を展開していると考え、それが伊藤氏には見えてないだけだと言う。

 

尚、伊藤貫氏の米国の戦略やウクライナ戦争の今後など、上記引用の議論は以下の動画により詳しく述べられている。https://www.youtube.com/watch?v=groZZxwDDBI

 


 

因みに核武装論について少し追加すると:筆者は日本は出来るなら核武装すべきだが、現在のような政治体制では、核武装はおろか、まともな武装さえ危険だと思う。日本は先ず一人前の政治体制を作り上げるべきだと思う。どうすればそれが可能かは補足に少しまとめる。(補足5)https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12739095349.html

 

 

3)Deep Stateについての想像

 

Deep StateDS)つまり米国や世界の政治の隠れた本丸は、多くの非公開の人的ネットワークとして存在する筈である。イルミナティなどの良く陰謀論として言及される組織も絡んでいるかもしれない。注意すべきは、欧米は日本と違って特権階級や秘密グループなどが残る社会であること。

 

もっと小さいレベルの組織、例えばエール大学のスカル&ボーンズなども気になる。新人に独特のイニシエーションを課する完全な秘密組織であり、歴代のCIAのトップは必ずスカル&ボーンズの出身者だったとウィキペディアには書かれており、政治的結社であることは明白である。

 

DSの主たち(複数形)は、この種の秘密会議とは多分独立して、多くの秘密会議を外から分かりにくく形成し、独特の人的ネットワークを利用して連絡を取り合っているのだろう。秘密連絡網の利用はユダヤ資本家には得意中の得意である。それによって、かれらは巨万の富を蓄積してきたのだから。(補足6)

 

以上は仮定ではあるが、現在の世界政治が単なる混乱(戦乱)ではなく、上記のようなネットワークを用いプログラムされ、実行されたものであるとすれば、米国外交エスタブたちは単なるバカではないことになる。
 

そして、米国や欧州への国境を越えての大量の不法移民の流入、BLMやLGBTQなどの訳の分からない運動、9万円程度の盗みなら無罪放免だとするカリフォルニアの検事の姿勢など、訳のわからない米国と世界の政治が、訳のわからないウクライナ戦争も含めて、20世紀の世界がリセットされる途中としてより総合的に理解するモデルも可能となる。

 

終わりに:

 

仮定をおいて現象を解析するのが科学である。すべての現象に矛盾しない場合、その仮定は法則と呼ばれる。ユダヤ系のDSで理解するモデルは、相当法則に近づいている。この科学的手法のもっとも基本的なポイントを理解していないで「陰謀論」として排斥するのが、彼らDSの策略である。

 

(以上の記事に登場する方々の意見として記載した文章の内容は、筆者の解釈を付け加えたものであることをご承知おきください。)(11:20 編集;16:30再度編集)
 

 

補足:

 

1)そのキリスト教とは無縁の政治システムを、伊藤氏にはキリスト教道徳が消失したと形容し、カトリック信者のジェーソンモーガン氏には、米国のプロテスタント等の他派キリスト教が、まともなキリスト教ではないと言っているのである。
 

2)伊藤貫氏もDSという表現は、時として用いるが、それは外交エスタブやCIAやFBIの官僚たちのネットワークを指す。かれらは陰に隠れたユダヤ資本家のネットワークの代理であるとは考えないだけである。

 

3)人口の0.3%程度の人口しかないユダヤ人でも優秀なら、全てのエスタブの椅子を抑えることは数学的に可能である。しかし、人種間の能力にそんな大差があるとは思えない。

 

4)国際政治評論家の田中宇氏は、米国は決してユニポラーヘゲモニー(世界の単一覇権)を目指してはいない。かれらは「隠れ多極主義」で外交をおこなっていると主張している。(ウイキペディアの「田中宇」を参照)

 

5)日本にとって、最も喫緊の問題は、まともな政治環境の獲得である。米国やロシアから日本は生まれ変わったと思われるような、国民主権の国家を樹立することである。それには、先ずは選挙制度の改革が必要である。立候補の壁となっている供託金の低額化、一票の格差の完全解消である。その後、日本の近代史の総括が為され、インチキの一世紀半の骨組みが明らかにされなければならない。憲法制定と核武装の議論はその後である。

 

6)例えば、良く言及される例だが、ナポレオンがドーバー海峡を渡って攻めてくるという噂を流し、米国債を大量に売り(或いは空売りし)価格崩壊させ、正しい情報が流れて価格が回復するまえに買い込むことで巨万の利益をあげ、英国ロスチャイルドは英国の貨幣発行権を得たといわれる。

 

 

2023年7月8日土曜日

第三次世界大戦が起こる可能性

この文章を読まれる方は、必ず最後の追加情報までお読みください。

 

本ブログの大きなテーマは、第三次世界大戦が発生するかどうかである。そして、その可能性が高くなっていると6月29日の文章に書いた。インドのTFI media groupという会社の記事にあったのだが、その記事の通りになる可能性が更に増加したと思う。

 

CNNの報道によると、NATOサミットの前にイスタンブールを訪れたウクライナのゼレンスキー大統領に対して、トルコのエルドアン大統領は「疑いの余地なく、ウクライナはNATOに加盟するに値する」と語ったという。https://edition.cnn.com/2023/07/07/europe/turkey-ukraine-nato-membership-intl/index.html

 

NATO加盟国であるトルコは、戦争の過去16か月にわたってロシアとウクライナ両国との友好関係を維持することに成功し、昨年には捕虜交換の仲介に貢献している。従って、ウクライナがNATO加盟に値するとしても、その時期については明確ではないとも考えられる。

 

しかし、ゼレンスキーのトルコ訪問は、NATOサミットに向けた活動であり、そこでそのように発言したことは、6月29の記事に書いたWW3がこの11日に始まるというビクトリアヌーランドの言葉が現実になる可能性がある。

 

ただ、バイデン大統領はウクライナのNATO加盟は時期尚早だと言っているという報道もあり、NATOは踏みとどまる可能性もある。ウクライナ加盟は時期尚早 米大統領、NATO会議前に:時事ドットコム (jiji.com)

 

これまで有利だと思われてきたロシアのプーチン政権に、プリゴジンの乱などでほころびが目立ち、NATO諸国に自信をもたらした。そして、それがNATOへのウクライナの加盟の話をブロックしてきたトルコの姿勢を変える切っ掛けになった可能性がある。エルドアンもロシアに配慮はするが、決して負ける側の味方になり続けることは出来ないからである。

 

プリゴジンの乱は、プリゴジンの政治的野心とそれを見抜いて接触した米国やウクライナの諜報員の策に彼が乗ってしまったのだろうと627日の本ブログサイトの記事で書いた。その躓きがプーチン体制のほころびを明らかにし、NATOに自信を与えたと思う。

 

元々愛国的だったプリゴジンは、何とかロシアを救いたいと思いロシア当局に再度接触し、彼の財産の返却を受け、軍事組織ワグネルを回復することにしたようだ。恐らく、プーチンもその件を許しているのだろう。

現場の写真、プリコジンが堂々とロシアに戻って、没収された資金と一部の武器を取り戻す、何が起きているのか?プーチンは大丈夫なのか?#プーチン#ワグネル#ロシア#プリコジン - YouTube

 

 

 

しかし、時は既にウクライナに傾きつつあるかもしれない。プロパガンダかもしれないが、以下のような動画も配信されている。

 

 

 

2)追加情報:

 

上の動画はウクライナが優利に展開する戦闘を紹介している。しかし、今朝見た下のマクレガー大佐の動画(昨深夜公表)では、以前の記事同様に、ウクライナは骨格を残して既に崩壊しているとの内容である。その理由は、青壮年層の多くは戦死しており、婦女子の多くが海外に逃れていること、などである。

 

 

ザポリージャ原発もロシアが安全に管理しており、それはIAEAも把握している通りだという。恐ろしいのは悲観的になったウクライナが、原発を攻撃することだという。

 

また、ダム決壊もウクライナの仕業であり、冷却水を用いている原発が懸念されていたが、今の所うまく働いているようだ。大佐は、ウクライナが大敗しているという話は、ワシントンでは人気がないと言って片づけているのが印象的である。

 

どちらが真実かは、確かめようがないのだが、やはりミアシャイマー教授やマクレガー大佐の報告の方が信憑性が高いような気がする。

 

11:30編集(バイデン大統領のウクライナのNATO加盟は時期尚早という記事を追加)

(内容の評価は、読まれた方の独自判断でお願いします)

7月9日午前7時、追加情報を追加し、最終稿とします。

 

映画「君たちはまだ長いトンネルの中」はMMT(近代貨幣理論)教という邪教信者の作か?

昨日の記事で及川幸久氏のyoutube動画の内容について議論した。二つのテーマの内一つは先進諸国における低賃金労働者に関する問題であった。及川氏はそれを現代の奴隷制度という強い表現で非難している。https://www.youtube.com/watch?v=JoHT6PNX5KU

日本では技能実習生が“現代の奴隷”に相当するが、及川氏が「それら低賃金労働者が必要となるのは、我々が安いものを要求しその結果安い労働力が必要となる社会構造に原因がある」と語っている。そこで紹介された映画が「縁の下のイミグレ」であった。

今日、似た主張の映画が最近公開されたことが分かった。それは「君たちはまだ長いトンネルの中」という映画で、現在(9日まで)youtube上で無料公開されている。その公開は上記縁の下のイミグレ発表記念ということである。

25分ほど視聴したが、そこにはMMT(modern monetary theory)信奉者らしき女子高校生が、学校長を論破(?)する姿が描かれていた。(追補1)

 

(今週で無料公開終了)


その女子高生の主張は、①日本が長期間デフレに苦しむのは、消費税を導入したからであり、日本政府がもっと積極財政をして景気循環を助けるべきだったということ、②日本は対外純資産を世界一保有する国であり、積極財政を行う余裕がある。

日本の財政を議論するとき、③政府に借金1200億円があるとだけいうのはインチキであり、貸借対照表全体(特にその資産)を考慮すべきである、④いくら国家が積極財政の為に国債を発行し、政府の子会社的な日銀がそれらを買い受けても別に国家財政が破綻するわけではない、などと話す場面が出てくる。(上記動画10分から)

③以外は、無茶苦茶な論理である。

①:長期デフレは需要が供給能力を下回っているということで、国民がお金を使いたがらないこと、使ってしまうと将来が不安だと言うことを示している。その将来に安心感をもたらす行政が無いから、そのようなことになる。

消費税を無くしても、国民の消費意欲が格段に増加するわけではないだろう。何らかの乗数効果はあるが、あまり期待できないだろう。しっかりした政治を日本国に構築するのが先決問題であり、放漫財政でジャブ漬けにすれば情況は益々悪くなる。

現在インフレがひどく、それでも多額の国債をかかえる日銀は利上げが出来ない。それが円安の原因となり、更にインフレが進む。日銀が一応民間会社の形をとっているのは、このような放漫財政を防ぐためだということすら知らない人が多すぎる。映画でも、「日銀は政府の子会社で一体ですよね」とバカなことを言っている。

②:対外純資産は、様々な日本の会社や投資機関が保有しているのであり、別に国家(GPIFは除く)が持っている訳ではない。

④:勿論、日本円で国債を発行している限り、そして日銀を完全に抱え込めば、日本政府は財政破綻しない。しかしその結果、すさまじいインフレと物価高騰(特に食糧やエネルギーといった輸入品)が発生し、国民の全て食っていくことすら満足にできないことになるだろう。

 

黒田前日銀総裁は、アベノミクスとやらで2%の物価上昇目標を掲げ、政府からドンドン国債を買い受けお金を発行しつづけた。その半分以上が日銀に当座預金として逆戻りしているのに、それを続けた。この責任を取らずにトンズラした無責任さに怒るのではなく、褒めるという発言は無知の極みである。

植田新総裁は何も出来ない。学者だというが、多分誰がやっても何もできないことは分かっている。だったら、日銀総裁という名誉と大学教授より遥かに高い給料を貰わない手は無いと考えて、就任したのだろう。

それにしても驚いたのは、この映画の感想をまともに言わないで、主人公の父親の名前として自分の名が利用されたと話す元財務官僚の高橋洋一氏。#156 君たちはまだ長いトンネルの中 - YouTube

 

 

更に驚くのは、滋賀大経済出身の自民党代議士西田昌司氏が全面的に正しいとして、評価していることである。「プライマリーバランスにこだわる財務省は間違っている」というが、現在のジャブジャブの金融情況を考えれば、財務省の議論の方が正しいと思う。

反緊縮エンタメ映画!これは凄い❗️藤井聡 京大教授 監修『君たちはまだ長いトンネルの中』【西田昌司ビデオレター令和4年5月2日】 - YouTube

 

 

確かに経済規模が膨張している時には(そのように期待できる場合も含む)、プライマリーバランスにこだわることは無い。(補足1)しかし、経済規模がほとんど一定であるにも関わらず、債務だけドンドン増加させるのは間違いである。しかも、マネタリーベースはドンドン増加しても、マネーサプライを増加させないで日銀当座に積みあがるのは、病的情況である。(補足2)

 

財政の問題は、行政の効率化を行いつつ将来に向けたインフラ整備はシッカリしていくという努力を行政がしなかったからである。また、それを批判せず、個人として能力を証明できないような国会議員を送り続けた国民にも責任がある。


以上、コメント歓迎します。

 

 

追補:(8:30追加)

 

1)政府が財政に必要な紙幣を発行し、税金での徴収は行わないという貨幣の在り方を言う。孤立した経済の国では、税金は集めなくても行政経費は全て発行紙幣で賄うので、インフレは必然である。この考え方は、世界政府が実現したときには可能だと思う。その際、資産課税(相続税を含める)だけは導入すべきだと思う。(ウィキペディアの現代貨幣理論)
尚、現在この方式を採用出来るのは、米国などの基軸通貨発行国だけである。 もし、日本などでそれを行うと、著しい円安が始まり預金及び債権が2−3年で紙くずになるだろう。これを提唱するひとたちは、それを狙っているのかもしれない。

米国議会では、左翼のオカシオコルテス議員らが推奨している。その背後にニューヨーク州立大のステファニー・ケルトン教授らが中心にいる。彼女を上記映画の監修者の藤井聡(元内閣参与)京大教授らが日本に呼んで、講演させている。「財政赤字は悪でも脅威でもない」MMT提唱の米教授:朝日新聞デジタル (asahi.com) ただ、日本円は基軸通貨とは言えないので、日本では実行は無理である。

 

 

補足:

 

1)高性能半導体を日本に取り戻すために、TSMCを多額の金を積んで呼び込んだ。しかし、日本はその昔半導体王国だった。それが韓国と台湾を世界の半導体リーダーにする形で移転したと言える。何故なのか? それは総合的な機能体を構成する能力が日本文化にないからだ。それは、高次構造体をつくり、夫々のユニットが専門化し、それらの間で議論を通して情報交換するという言語文化が、日本に無いからだ。日産を回復させたカルロスゴーンが言った:「フランスでは社長が何か方針を出すと、周りで議論が始まる。しかし、日本では社長が方針を出すと、周囲は沈黙する」と。一体、何のための幹部社員なのだ。

そのような企業文化の結果、半導体でも、部品や何とか装置のレベルのみ、今のところ日本企業は世界的である。しかし、それも流出して日本で消滅するのは時間の問題だろう。この日本文化の問題を見ないで、財政のみでデフレを解決することは不可能である。日本をシャブ漬けにするだけだ。

 

2)世の中のお金の残高を言うとき、マネーストックとともにマネタリーベース(MB)という概念も用いられる。マネタリーベースとは、市中に供給するお金の総計である。紙幣発行残高に中央銀行の当座預金残高の合計を指す。MBを増加させるには、普通、中央銀行が市中から国債を買い集め、その代金を支払う形でなされる。それにより金融資産の形は変化するが、MSの形は変わるが広義流動性の指標に変化はない。これが景気対策として、いま一つ効き目がない理由だろう。市中銀行から信用創造の形でマネーサプライが増えない情況下で、マネタリーベースを増加させても、経済浮揚にはあまり役立たない。

2023年7月6日木曜日

ウクライナ問題とフランスの暴動、そしてそれらの繫がりについて

及川幸久氏は、昨日、現代の世界に於ける重要な二つの問題に関する解説をyoutube動画で行っている。一つは、ウクライナ戦争でウクライナに勝つ見込みがないという米国シカゴ大のミアシャイマー教授の議論の紹介、もう一つはフランスで起こっている内乱ともいえる暴動に関する議論である。

 

今回は、前者について簡単に触れた後、フランスの暴動について考え、最後に二つの現象には共通の原因が存在するとのコメントを試みる。

 

及川氏の解説によると、ミアシャイマー教授はNATOなど西側のマスコミ報道とは逆に、ロシアの戦闘能力はウクライナを圧倒しており、西側からの支援があってもウクライナに勝ち目がないと話していると言う。

 

そこで、ミアシャイマー教授へのインタビュー動画を探したところ、出てきたのが以下のものであった。

 

 

 

 youtube 動画は抜粋で、全体は音声のみだが以下のサイト参照:https://podcasts.apple.com/us/podcast/interview-john-mearsheimer-leading-international-relations/id1669610956?i=1000618961241

 

少しだけ及川さんの話に無かった部分に触れる。ミアシャイマー教授は、2008年のNATOサミットからの経緯を具体的に説明している。NATOサミットで、ウクライナのNATO 入りが議論されたが、ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領が反対したという。

 

メルケルは反対の理由として、ウクライナをNATO に入れることは、ロシアのプーチンは宣戦布告と受け取るだろうと言ったという。ミアシャイマー教授もその後の話の中で一貫して、緩衝国としてのウクライナの地政学的位置を重視すべきだとしている。(補足1)

 

その後、オバマ政権の時にはオバマ大統領はネオコンの圧力の下でも、危険をおかしてまでウクライナのNATO加盟を考えることはしないという態度であったが、その後ワシントンの姿勢が変化した。そこに、民主党側があり得ないと考えたヒラリーに対するトランプの勝利があった。

 

ミアシャイマー教授はこの戦争の責任は米国の外交エスタブリッシュメントに存在すると明確に言っている。ただ、教授はネオコンとか外交エスタブリッシュメントには言及するが、世界中のグローバリストが共有する世界支配の長期戦略に対する言及はしない。

 

恐らく米国は、陰謀論という批判が学者としても命取りになる国なのだろう。

 

その他ミアシャイマー教授はウクライナ戦争の現況について、ウクライナはロシア兵1人に対してウクライナ兵5人を犠牲にして、兵力でも武器の面でも強いロシアと愚かにも戦争継続の道を選んでいると解説している。

 

この異常な事態、そしてゼレンスキーによるウクライナ人にとって残忍な戦争継続を、ウクライナ人の愚かな選択としてだけでは理解不能である。それには、前回の記事で書いたように、国際的DS(つまりグローバリストであり現代版トロツキスト)を考えないでは解説不可能だと思う。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12810471872.html

 

兎に角、ウクライナには勝ち目はないようだ。過去の記事の一つをここで撤回削除する。(補足2)https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12803710555.html 

 

また、現在でもロシアでのプーチンの支持率は80%を越えているという。その上、今回の戦争で目覚めた多くのロシア人は、より愛国者(ナショナリスト)になっているようだ。

 

 

2)現代の奴隷制

 

話の前半で、及川氏はフランスの暴動の原因について、フランス経済が北アフリカからの移民のもたらす安い労働力に頼って来たことだとしている。それにより移民労働者とそれ以外のマジョリティとの間に分断を生じたというのである。

 

それは日本も米国も同様で、日本経済は技能実習制度という低賃金で働く外国人労働者に頼っていると指摘する。その原因を考えるヒントとして、映画「縁の下のイミグレ」を紹介している。その映画は、技能実習制度で来日する外国人と、彼らを低賃金で働かせる一部企業の実態を描いているようだ。その実態は現代の奴隷制度ではないかという。

 

そして、低賃金で働く技能実習生と彼らが給与不払いなどでトラブルを抱えることの原因は、我々が安いものを要求しその結果安い労働力が必要となる社会構造に原因がある。その映画は、そのことに気づかせてくれると、及川氏はその映画を評価する。

 

しかし、及川氏のその考えは根本的に間違っている。消費者が安いものを求め、それを供給する側がそれに応じようとするのは自由主義経済では自然なことである。この問題の考察には、もっと近代史的な考察が必要だと思う。

 

先ず、技能実習生制度は欺瞞的であり、まともに議論すべき対象でもない。日本政府とそれを許す日本国民は批難されるべきだ。そのような制度は、設備投資による労働生産性向上の機会を奪う上に、十分企業努力をしない劣悪企業の存続を許すことになる。

 

この30年間の低迷の日本経済の根本には、このような欺瞞をも許す日本文化にあると思う。

 

日本の労働文化に関する多くの問題は、①同一労働同一賃金の原則、②労働の流動性拡大の実現で解決できる。それらの実現を妨げている原因は、能力に沿った採用や昇格が為されていないこと、そして給与が仕事に対して与えられるのではなく、封建時代の“扶ち”に似ているなどの議論は既に行った。(補足3)岸田政権の左翼政策:新しい資本主義 | Social Chemistry (ameblo.jp)

 

フランスの大量移民受け入れと移民が住む地域を別途設けるなどの徹底した隔離政策、そして米国での不法移民の実質的放置(補足4)などと、それらによる治安悪化などの根本的原因も同じく外国人低賃金労働者により生産性を向上させる(生産コストを下げる)という政策にある。

 

そしてそれは、国内製造業などに国際的競争力を維持する為に導入されている。自国産業が国際競争力を失えば、貿易赤字に始まり、その国の通貨安と途上国化が始まるからである。(補足5)

 

 

3)グローバル化が原因

 

この世界的な経済界の動きの原点に、米国が中国を巻き込んで始めた経済のグローバル化がある。資本の自由な国際間移動を中国を対象にしても可能とし、その上で中国の安い労働力を利用する体制を整えることにより、殆どの大きな製造業は中国に移動することになった。(WTOへの中国の加盟)

 

中国共産党独裁政権は、農村戸籍と都市戸籍を峻別して、農村からの出稼ぎ労働者の賃金を安く抑え続け、世界中の製造業を吸収して、その利益で経済大国及び軍事強国となった。それも自国民の奴隷化である。

 

この中国の見せかけの高い労働生産性(つまり安い賃金)の下での製造業と競争する国内企業には、全く新しい分野を開拓創業するか、安価な外国人労働者を国内に流入させるかしかない。

 

日本の場合は、最低賃金の法令を無視できないので、技能実習生という制度の拡大適用に依存したのだろう。米国の場合は、不法移民の大量流入を許す国境政策、フランスの場合も元植民地の北アフリカからのボートピープルの受け入れであった。

 

これらの安い労働力を確保しようとする姿勢は、ともに現代の奴隷制度と言ってもよいが、その問題の解決は簡単ではない。それは単に世界中の資本家がお金儲けの為にやっていることではない。この問題の解決にはもっと根深いところからの問題把握が必要である。

 

これら問題の発端にあるのは、上述の経済のグローバル化である。そしてそれは政治のグローバル化を目指す勢力が、途上国の経済発展を看板に考えだしたことであり、途上国への内政干渉と先進国の国境破壊を目的にする長期戦略として進行中だと思う。

 

フランスの暴動も米国の分裂の危機も、現在が経済のグローバル化から政治のグローバル化に移行する時点に至ったことから本格化したのである。

 

つまり、主権国家体制の固い枠組みの浸食は、経済のグローバル化から始まった。今、その浸食が主権国家体制の枠組み自体の崩壊の瀬戸際に来ているのである。

 

ウクライナ戦争もこの歴史の転換点で発生したのであり、単にクリントンが落ちてトランプが当選したことでロシアゲート疑惑を信じる空気が米国民主党内で蔓延したという話(これも上記ミアシャイマー教授の話にある)や、米国ネオコンのロシア嫌いだけでは解釈不能だと思う。

(18時一部論理不明な点もあり編集しました。申し訳ありませんでした。)

 

補足:

 

1)過去にも言及しているが、元大統領補佐官のヘンリー・キッシンジャー氏も同様に考え、ダボス会議でウクライナ問題の現実的解決法として、「ウクライナは、ロシア侵攻の日以前に支配下に無かった領域をロシアに割譲すべきだ」と発言した。

 

2)ある米国系と思われる中国人youtuberの方の解説を重視して、この現況について間違った記事を書いたと思います。ここで、5月19日にアップした記事を撤回します。

 

3)扶ち”とは、主君から家臣への給付金であり、それを労働の対価に改めるには、日本に残る家父長制的&封建的な労使関係の解消が必要である。

 

4)国境付近で一旦は逮捕して、裁判所の住所と裁判の期日を記した紙きれを渡して、一旦釈放する。その後、不法移民は二度と裁判所や警察には現れないのである。

 

5)ある国の通貨価値の長期的な動きは、その国の国際収支でほぼ決まる。赤字になっても、必需品(例えばエネルギーや食糧)は輸入しなければならない。その場合、当然自国通貨は安くなる。自国通貨安は国内でインフレを進行させる。このメカニズムには、必須の輸入品がかなり存在する限り、GDPの多くが国内消費であると言ってみても、より遅く進むかもしれないが、変化はない。

2023年7月3日月曜日

国内分断、不法移民流入、内戦、世界の混乱はグローバリスト(現代版トロツキスト)の戦略である

江戸末期、英国資本により日本に政変が持ち込まれ、日本の政治は彼らに乗っ取られた。その後、外国資本の影響下に国が右往左往し、日本国民300万人余が殺されたのが20世紀前半の日本の歴史であった。それでも、日本の人口が増加したのだから、日本人は恨み言ばかり言える身分ではない。

 

今後は平和な時代だと信じて、原爆記念碑に「「安らかにって下さい 過ちは繰返しませぬから」と書き込んだのは、広島原爆だけでなく日本の敗戦とそれに至る過程の全体が、この碑文を書く人の頭にあったからだろう。

 

21世紀に入って、「これで日本は平和になったとおもっていたら、大間違いだ」という声が、ネット上にあふれている。その指摘の通り、21世紀前半は20世紀前半の歴史の繰り返しになる可能性が大きい。そこで、20世紀前半の歴史のエッセンスと現在の情況を少し比較してみる。

 

日本が中国侵略から対米戦争に引き釣り込まれたのは、日本を敗戦へ導くことで体制転換実現を目指す勢力による、その戦略の出発点だという説が有力である。そのような考え方でなくては、真珠湾攻撃や重慶爆撃で日本を泥沼に引き込んだ日本帝国海軍の行動が理解不能である。

 

その中心にいたのは、近衛文麿とそのブレーンたちであるが、その中には尾崎秀美や風見章など共産主義者がいる。彼らはそれぞれの思惑により、日本の敗戦を目指していた。林千勝氏によると近衛は、日本の藤原氏支配を、共産主義者らは共産主義革命を目指していたという。

 

似た考え方にソ連スターリンの砕氷船理論がある。日本やドイツが中国やフランスなどを侵略をしたのちに米国の参戦で敗戦する。その日本とドイツが砕氷船のように保守の氷を砕いたあとの地域に共産主義を植え付けると言う計画の理論である。

 

その同じ考え方で、グローバリスト(世界経済フォーラムや米国のバイデン政権)たちは、米国を始め欧米を混乱に導いていると考えられる。その図式で、ウクライナ戦争、欧州や米国への不法移民流入、フランスや米国の国内分断や混乱などが理解できる。

https://www.youtube.com/watch?v=FlFt84wFUQQ

 

 

その戦略上にLGBT法を強制する米国の大使と、それを神からの命令のように受けて、即座に実行に移す岸田政権がある。

 

日本国民は、岸田政権の売国奴政策だけでなく、これらすべての歴史の流れを知るべきである。目覚めてみるのは悲劇だけなのだろうか?

 

おわりに:

 

私には表題のテーマを追いかけるエネルギーはありませんので、問題提起だけにします。もしコメントがありましたらよろしくお願いいたします。