前回のブログ記事で、山上容疑者の銃撃は空砲だったと思われることとその力学的理由を紹介した。山上は、普通に歩きながら、一発目と二発目を発射しているが、銃弾の運動量に相当する特別な反跳を受けていない。http://hima-kami.blog.jp/archives/15749141.html
二発目発射後に、あたかも反跳があったような銃の上向きの動きがあるが、あの程度の動きは空砲でもあり得るだろう。ロケットの噴射のように大量のガスが前方に放出された場合、ロケットと同様の原理で発射体はガスの放出方向と逆向きに動く筈だからである。
本日の文化人放送局というyoutubeチャンネルで、前回も引用した高田純氏が出演し、その時の銃撃音の音響分析から山上発射の二発目直前に、スナイパーの銃撃の存在することが示された。
また、そのスペクトル分析から、スナイパーは、消音器装着の銃で音速よりも少し遅い弾丸で安倍元首相を撃ったことが証明された。
https://www.youtube.com/watch?v=RaMiGZwmLEY
動画が消される可能性を考えて、重要な写真二枚を借用して掲載する。出展を明示しているので、許して貰えるものと考えて居る。
上の写真は、山上発射の二発目の直前0.5秒位からの音のスペクトルである。写真の左右が時間、上が周波数(対数目盛)である。1万ヘルツを少し超えたところまで記録されている。
図において、山上爆音2の0.38秒前と0.27秒前に小さな高周波音が記録されていることが分かる。山上の爆音は、低周波数(下の方向)ほど強くなっているが、それより0.2‐0.4秒前の二つの音は、中間的周波数部分(1kHz~3kHz位か?)を欠いていることが注目される。
この音の周波数スペクトルで、中間的周波数が欠けていることは、消音器が用いられていることを示している。それを示すための実験結果が下の図に示されている。
左の音響スペクトルで、上が消音器付き、下が消音器無しのものである。消音器つきでは、中間周波数の部分に谷が出来ていることがわかる。
(以上)
20:10 表題の変更と小編集
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