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2024年6月9日日曜日

人類文明のグレート・リセットとロシアによる西側の核攻撃

NATOは、ウクライナがNATOからの援助で入手した武器でロシア領内を直接攻撃することを許可した。もし、そのような攻撃が本格的になれば、ウクライナ戦争は新しい局面に入ることになる。
 

何故なら、以前からプーチン・ロシア政権は、ウクライナからNATOから供与された武器でロシア本土が攻撃されたなら、それはNATOからの攻撃と見做すとし、そのような場合は核兵器でNATO諸国に反撃する可能性があると警告しているからである。https://jp.reuters.com/world/ukraine/DZBBVJAUZ5M5HBKXZZZXMMT6II-2024-01-11/

 

プーチン大統領は65日、第27回サンクトペテルベルグ国際経済フォーラムにおける記者団との懇談(補足1)において核戦争の脅威について問われた際、改めてこの考えを繰り返し伝達している:

「ロシアには核ドクトリンがある。ロシアの主権と領土の一体性が脅かされれば、(核兵器を含め)あらゆる手段を行使することが可能と考えている。これを軽々しく表面的に受け取るべきではない。」と答えている。

 

米国の著名な政治学者であるシカゴ大のミアシャイマー教授も、ロシア領内への攻撃が本格化すれば、ロシアはポーランドやバルト海の攻撃目標に攻撃を加え、国家存亡の危機と考えれば核兵器に頼る可能性が高くなると分析している。https://www.youtube.com/watch?v=H1yrf76qNqc

 

 

国際政治評論で最近著名となり、且つ反グローバリストとして積極的に行動している及川幸久氏も、最近、この件が核兵器の報復連鎖となり世界を破壊するのではないかと危惧し、youtubeで動画配信している。https://www.youtube.com/watch?v=o3Pepc5d1kM 

 

以下、この件の経緯と、実際にロシアから戦術核兵器による攻撃があった場合国際政治がどのように動くかについての予想を書く。理系一素人がネット記事と想像に基づいて書いた文章なので、そのつもりでお読みください。


 

1)人類文明リセットの企みの一環としてのウクライナ戦争

 

2014年に始まった米国によるウクライナを代理としたロシアとの戦争は、米国バイデン政権の背後にいるネオコン・グローバリストたちの大きな世界戦略の一環である。その想定した戦略の図式を、以下に引用した記事①~➄に記載した。(特に②)(補足2)

 

ロシアは、西側から際限なく支援を受けるウクライナと通常兵器のみで戦っては勝てないので、何れ核兵器を使用することになる。この事態は、当初から考えられていたことであり、私もウクライナ戦争が始まった2ヶ月後の20224月のブログ記事にそのことを書いている。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12740158516.html

 

その記事の第三節「人類史のリセットの可能性について」に、「プーチンに核兵器を使わせる」ことは、バイデン政権を操っている人たちの戦略の重要な目標の一つであると書いている。翌2023年の2月、同じテーマをより詳細に「制御された世界の崩壊を目指す人たち」と題して記した。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12787065995.html

 

後者の記事②(イスラエル・ハマス戦争の8か月前に書いた)では、国際政治評論家として著名な伊藤貫氏の以下の様な発言を引用している:

 

クリントン政権時代から米国は複数の戦場で戦う能力を無くしており、それをオバマ政権も認めている。米国は二正面では戦えない状況になっているにも拘わらず、愚かにも東欧、中東、東アジアで戦争に至る政策を行っている。
 

この「愚かにも」という伊藤貫さんの言葉は間違いで、彼らは意図してこのような(米国をも犠牲にする)作戦をとっていると考え、その記事②を書いた。その内容は、彼らの中心にいる人たちは神に代わって世界の最終戦争を引き起こし、彼らの地球を実現しようとしているということである。

 

現時点で、この戦略をとる具体的(世俗的)理由は資源枯渇と地球環境問題であり、彼らは80億人の人類を地球が養い続けることは不可能だと考えている。ただ同時に、彼らの父祖の信仰の書である聖書の中の終末論を意識していると思う。現在の世界の情況とエゼキエル書第38章が記述する週末戦争との関連を議論する人たちは大勢いる。
 

彼らの最終目的は、敵(異教徒或いは異郷の民)を排除すること(地球人口の削減)である。その目的のためにパンデミックも、現在のウイルス学を用いれば大きな武器となり得る。その為に彼らはWHOを改革するつもりだという人も多い。
 

ウイルス学が専門の京都大学准教授だった宮沢孝幸氏(ウイルス学)は、2020年に始まったCovid-19のウイルスは人工的に造られたことを明らにする論文を書き上げた。しかし、学術誌には受理・掲載されなかったようだ。
 

このウイルスは、米国の国立アレルギー感染症研究所(NIH)が中国武漢の研究所の石正麗博士等にを資金援助して作らせたものだと考えられている。最近NIH所長を退任したファウチ博士は、この疑惑を否定している。https://jp.reuters.com/world/us/GLUREUAU7JLTNIGCFAW73R2CZQ-2024-06-03/

 

宮沢孝幸博士は、結局京都大学医学部を追われるように今年5月に退職した。昨年12月の記事「グローバリズムと反グローバリズムの戦い: 第三次世界大戦」にこの情況をかなり詳細に書いている。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12830801894.html
 

昨年2月の段階ではイスラエルの対ハマス戦争は始まっていなかった。しかしその後、サウジアラビアに対し核技術供与と引き換えにイスラエルとの和平を提案するという方法で、アラブとペルシャの間にくさびを打ち込むとともに、パレスチナの人たちの生きる空間を奪おうとした。(補足3)

 

このハマスを孤立させる戦略による中東戦争の勃発は、上記伊藤貫氏が指摘したクリントン政権が計画を立てた3箇所での戦争の2つ目の戦争であり、恐らく最初から計画されたことだろう。つまり、この和平提案は、過激派ハマスをテロに導いく為のものだったと思われる。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12848221532.html
 

最後3つ目の戦争は、台湾或いは南シナ海付近での対中国戦争となるだろう。それが具体化しつつあるようだと書いたのが、今年一月の記事である:「台湾進攻の準備なのか? 中国農業改革と世界戦争との関連」。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12834950379.html

 

その記事において、昨年2月の上記記事②を引用している。最近数年の世界の動きは、最初に説明した同じモデルで解釈可能である。

 

2)米国ネオコン政権が戦争進行を急ぐ理由

 

世界の金融エリートとイスラエル右派は、人種的にも恐らく宗教的にも共通している。米国に存在するイスラエル・ロビーからの発注に従順な彼らの部下である米国ネオコンたち(補足4)は、恐らくかれらに地球全体を引き渡そうと考えているだろう。
 

それがグローバリゼーションの中身だろうが、その理解の程度はネオコン・グローバリストたちと雖も均一ではないだろう。バイデンがイスラエルへの武器搬送に難色を示したのは、その最終目標を十分には承知していないからだろう。

https://www.sankei.com/article/20240509-WN3JNIDMHBPWHAMQY6IFW3NLSI/
 

彼らグローバリストの本丸が、これほど急峻な坂道を急ぎ登る理由は、彼らの大戦略に対する障害が大きくなりつつあるからである。それらは、米国大統領としてトランプが現れ、彼らが独占してきた世界の情報網にインターネットという大きな風穴が空いたことの二つである。

 

トランプについては、最近重ねてイスラエルのハマス攻撃を容認する発言があって、米国ネオコンの背後のひとたちは、トランプという障害を一旦(今年いっぱい)はとり除いた様に見える。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12852889992.html

 

ただ、ネット社会の世界政治に与える効果は簡単には無くならない。(補足5)

 

このネット社会という障害とは、秘密裡に計画して実行し、その全てを隠し通すことが出来なくなることである。それは、彼らには強敵だろう。プロジェクトベリタスの報道やタッカーカールソンの政治解説は、従来のマスコミでは異端であっても、ネット社会では正統の位置を占め得る事態となっている。(補足6)

 

もしトランプが次期大統領になり、イスラエルの反ネタニヤフ側と連携をとり、プーチンやBRICSの大物たちなどとも協力して、グローバリストの世界大変革(グレート・リセット)に反対するようになると、彼らの計画は潰される可能性があるだろう。(補足7)

 

それを防止するために誘発しようとしているのが、プーチンによるウクライナ戦争での戦術核使用AND/OR 中国による台湾進攻だろう。その結果、米国ネオコン政権は非常事態宣言が可能となり、ウクライナ同様、当分の間大統領の椅子に現在の人物が居座ることが可能となる。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20240522-OYT1T50018/

 

プーチンのロシアの国益を重視する姿勢は正統であり、それ故プーチン支持の政権や世論は世界には多い。その支持を剥ぎ取るために残された方法の一つが、プーチンを核兵器使用に追い込むことだろう。プーチン政権は、核兵器を用いることにより世界の中で孤立する可能性が高くなると同時に国内での支持率も下がる可能性が高い。
 

例えばポーランドとウクライナの境界付近に、支援ルート壊滅を狙って核兵器が一発おとされるとどうなるだろうか。その周辺に発生した広島と長崎と同様の地獄絵に世界の人々は震撼するだろう。そして徐々に、対プーチン批判の大合唱が始まり、ロシアは孤立しプーチンは支持を失うと思う。

 

ただ、ウクライナ戦争は直ぐには終わらないし、米露間の本格的な核戦争にもならないだろう。新しい局面を迎えることになり、むしろ小休止となる可能性がある。世界の殆どは核兵器の本当の恐ろし未だ未だ知らないと思う。
 

NATOから離脱する国も出てくると思う。何故なら、「アメリカの敵になることは危険かもしれないが、友人になることは致命的である」(ヘンリー・キッシンジャー;南ベトナムの傀儡政府を見捨て撤退したときの発言)ことに気付くからである。
 

最初に紹介した昨夜の及川幸久氏のyoutube動画では、そこから一直線に米露の核戦争に進む可能性が高いような話であった。北大西洋条約(NATO)5条、「NATO加盟国の一つの国への戦争攻撃は、全NATO加盟国の集団的自衛権発動の理由となる」としても、直ちに全面核戦争にはならない可能性の方が高いと私は思う。

 

 

3)ロシアによる最初の核攻撃以降の推移について

 

これまで、プーチン政権は「核攻撃も選択の範囲だ」という姿勢だったので、それが嘘にならない様に一挙に核報復の連鎖が始まらない範囲に核攻撃の地点を考えると思う。ただ、米国側も直ちに核反撃をする可能性は低いと思う。

 

何故なら、核反撃の連鎖が起これば途中でなかなか止められないので、敵と味方は大きな損害を受けるが、南米やアフリカのような敵でも味方でもない人たちにこの地球をプレゼントするような愚かな結末を迎えるからである。

 

米国側は、プーチンを批判するための宣伝文句を得、その結果プーチン・ロシアは残虐非道な政権として世界から攻撃され、時間はプーチン・ロシアの敵となる筈である。更に、ロシア国内でプーチンが支持を失う可能性も出てくるだろう。
 

同時に、BRICSの連携は上手くとれなくなる可能性が高くなる。その効果を見定めなければ、次の戦略を練ることが出来ないだろう。

 

ネオコンの背後の勢力は、これまで何となく存在した核兵器への封印をロシアに解かせることになるので、それは大きな成功だと思うだろう。今後、世界人口を削減する為の戦争の際、その使用のための世論形成が容易となるからである。

 

世界中の多くは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった時に持った「ロシアは失敗した」という感想を、再び抱くことになるだろう。
 

今回は一本道だから、そのようになる可能性が高い。その時、ウクライナの現政権は目的は達成されたのでウクライナを放棄する可能性があると思う。彼は、元々ウクライナの防衛なんか考えてはいなかったと思う。東アジアで中国が動くとしたらその時であると思う。

 

この一連の戦争は、単にロシアの勝ちという形では終わらない。この世界戦争は長く続くと想像している。ジョージアのガイドストーンにあったように、世界を彼らだけの5億人程度で支配することが彼らの目標だろう。

 

 

補足:
 

1)サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムは、ロシアのプーチン大統領が主催する国際経済フォーラムである。今年は第27回会議であり、65日から8日までの4日間、ロシアのサンクトベテルスブルグ(Saint Petersburg)で開かれた。この初日の5日には、世界16の報道機関の記者団とプーチン大統領との面談が行なわれ、日本からも共同通信社の方が参加している。日本の記者との興味ある質疑は、以下のyoutube動画(ニキータ伝)で紹介されている。

https://www.youtube.com/watch?v=c4IPjM4r-vc
 

2)このグローバリスト達の戦略モデルは、反グローバリスト達のyoutube等での発信内容を基にして、筆者がまとめたものである。主要メディアがこの類のモデルを陰謀論として片づけるのは、彼らがグローバリスト勢力のプロパガンダ機関だからである。
 

3)サウジアラビアとイランは互いに緊張関係にあった。しかし、中国の仲介で和平を樹立することになった。それでもサウジアラビアには、イランが核兵器を持てば大きな脅威である。そこで、核技術が得られるならと、バイデン政権の企みに前のめりになったのである。もしイスラエルとサウジアラビアが和平を樹立すれば、イスラエルは安心してヨルダン川西岸地区に入植し、パレスチナ人虐めが凄惨となる可能性が高い。ハマスなどパレスチナ人が孤立感を深めることは容易に想像できる。

 

4)ネオコン(新保守主義者)とは、レーニンの死後ソ連主流派を追い出されたトロツキー(ユダヤ人)一派の内、米国に逃れて民主党側に参加し、世界革命つまり政治のグローバル化を目指す中心戦力とになった人たち。尚、歴史家の茂木誠氏は、カーター政権後、米国民主党はソ連宥和路線をとることになったので、彼らは共和党側に寝返りネオコンを名乗るようになったと語っている。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12746100027.html 

 

5)日本では林千勝が現れ、日本の明治維新のからくりなどが、私のようなズブの素人にまで知られることになった。日露戦争が日本を使ったロシアとの代理戦争だった可能性が大きい。つまり、現在のウクライナ戦争のひな形が日露戦争である。
 

6)私は元々素人なので、この部分についてバランスの取れた記述は出来ません。コメントなどで教えていただければと思います。2022年の始めころのイスラエルでは、ネタニヤフの憲法改正に反対する勢力は、ウクライナに侵攻したロシアに対しても遠慮があったと記憶している。

 

7)グローバル化とは、20世紀初頭の表現ではレーニンとトロツキーが一度試みた世界帝国の建設であり、21世紀の表現ではクラウス・シュワブが主張するグレートリセットの後に新世界秩序を形成することであり、表現は異なるが同じである。反グローバリズムとは近代の主権国家体制を護る保守姿勢を意味する。

(6月10日早朝、軽編集を経て最終稿)

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