女子高生がきわどいサービスを男性に提供するJKビジネス(注1)という商売があるらしい。こんな商売を放置することは、日本の社会通念のレベルの低さを世界に宣伝している様なものだ。法整備を含め厳しく取り締まるべきである。危険ドラッグ(以前は脱法ハーブと呼ばれていた(注2))など、灰色領域のハーブも白黒はっきりつけて法を整備し、取締りを厳しくすべきだ。
近代化されていない国家の特徴は、それらに白黒つけることがなされず、出来ず、又は故意に放置され、灰色領域が広く存在することである。そして、そのような前近代国家では、政府も社会も違法行為を灰色領域に押し込んで批判を避けようするのが常である。従軍慰安婦というのも売春が違法でなかった当時でも灰色領域にあり、日本政府が明確に白黒に峻別しないので、欧米では黒と受け取られつつある。「日本政府(軍)の関与は業者に便宜をはかり業者と共生を図っただけで、婦女子を拉致した訳でも強制したわけではない」と日本政府が主張するのなら、上記のような灰色領域も白黒に峻別する姿勢を示して、日本は本当の意味で法治国家である旨主張してほしい。
対馬からの盗まれた仏像の返還を止めた韓国の裁判所の決定、中国の共産党執行部の恐ろしく巨大な腐敗など、東アジアは未だに国家の中枢すら近代化されていない。そのような目で日本が見られない様に、灰色領域の取り締まりを厳しくするように民意を動員して行政に要求すべきである。
ただここで、本当の意味で”法と正義の下に近代化”されている国家などあるのか?深くに真実を隠して、巧妙にメッキがされているだけではないか?という質問はあり得る。しかし、”表通り”はしっかりと法と正義の支配で飾るのが、政治の義務であるとしか答え様がない。12月6日の記事、”建前と本音の二重らせん”もこのあたりの議論の参考にしてほしい。法も正義も表通り(つまり公の空間)に敷きつめるもので、常に表から作用させるものなのだ。
健康な人間でも、体には細菌が常に無数に存在する。細菌はコロニーをつくることもある。しかし、全身にそれらが広がった場合も、そして、全身消毒滅菌した場合も同様に、その人は死ぬ危険に晒される。社会においても、全身を殺菌消毒するように、表裏両面から法と正義を適用しようとすれば死滅するだろう。出来るだけ表から見える様に社会を作り、常に表から法と正義の明かりを照らすことが原則だろう。何故なら、法も正義も所詮人間の創った直線であり、現実も美も曲線で構成されている。それらを直線で近似するように全てにおいて強制するのは無理であり、全エネルギーをそれに注ぎ込めば「角を矯めて牛を殺す」ことになると、古代中国の天才は教えている。
注釈:
1)JKは女子高生(JoshiKousei)の省略形。AKB48のAKBは秋葉からの命名だが、秋葉は秋葉原の省略形。これらを見ても、日本の言語空間が貧弱である事が判る。また、男性は性的な関心で女子高生に接する事が明白だが、それを”きわどい”と言う言葉で誤摩化すのが一般的である。
2)法規制が追いついていないが、精神作用が強くて危険なハーブと言う意味で、脱法ハーブと呼ばれていたもの。しかし、今年これらハーブの名前が、危険ドラッグと改称された。drugは薬品であり俗には麻薬の意味でも用いられる。麻薬で危険でないものはないし、医薬品を危険というのは一寸非文明的である。いままで脱法ドラッグと呼ばれていた物の呼称とするには、”危険ドラッグ”は貧弱な言語空間での産物と言える。
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