注目の投稿

人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題   日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...

2021年11月27日土曜日

5G通信による健康障害について

はじめに

 

携帯電話がスマホと呼ばれるようになり、通信方法が3Gから4G、5Gと世代が新しく成るに従って、日常生活に欠かせない道具となっている。5Gや6G通信が用いられる様になると、乗用車の自動運転なども可能となり、それを含めて新しい一連の産業へ発展する可能性がたかい。

 

しかし、通信手段の世代があたらしくなると、それに伴って、用いる電波が高周波となり、人類は新しい電波環境にさらされることになる。高周波電波では電波塔の受け持ち範囲が狭くなるので、住宅地を含めて蜜に電波塔が立てられることになる。その場合、スマホなどからの被害の他に、電波塔近辺での電磁波被害が深刻になる可能性がある。

 

そこで、高周波電波の健康問題について考えてみた。

 

1)携帯が使用する電波、4Gと5G 

 

G通信が用いる電波は、700MHz3.5GHz(補足1)の範囲にある。5G通信では二つの領域の高周波が用いられる。一つは、3.7〜6GHzの周波数帯であり、もう一つは2730GHzの周波数帯である。更に6Gとなると、100GHz以上の電波帯も用いられる可能性がある。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd112320.html
 

高速且つ大容量の通信を行う上で、高周波帯への移行は不可欠なのは分かるのだが、人体との相互作用も増加する可能性があるので、健康被害が出ないか心配である。その理由は、我々の身体は水が主成分であり、そして、水は高周波電波と強く相互作用するからである。携帯電話の電波でも、数10GHz帯以上の周波数で出力が大きくなると健康被害は深刻になるだろう。

 

ただ、現在のところ、携帯電話などの受送信機器による健康被害は無いという論文が多い。例えば、WIREDという米国の雑誌社のネット記事によると、“熱以外に健康リスクは存在しないというのが学会のコンセンサスであり、FCC(補足2)やその他の規制当局は、その観点から、無線機器が放出できるエネルギー量に制限を設けた”とある。

 

そしてその記事は、ある毒物学者の意見「体温は自分自身の活動により常に1℃ほど上下しているので、1℃以内の温度上昇を心配する必要はないというのが一般的な見解です。これは細胞レヴェルでも同じ話です」を引用している。https://wired.jp/2020/01/09/worried-5g-health-effects-dont-be/

 

ここで、産業界や政界と科学者との癒着の例が、最近の地球規模の世界政治の中で見られることが気になる。産業界や政界にとってマイナスになるような研究は抑え込まれるだけでなく、科学論文の捏造まで行われているように思える例が見られる。(補足3)この高周波電波の健康被害についても、そのような傾向にあるのではないかと心配になる。


 

2)高周波による被害の例:

 

通信に用いる電波の周波数が上がると、何が問題なのか? それは上にも書いたように、我々は水からできていることで、高能率にそれら電波を吸収することに関係する。確かにマイクロ波と呼ばれる数GHzの電波は電離性がないのは事実だが、電波を浴びた人体の水を含む組織が、局所的で微小だがGHzで振動し、加熱される。そして、その加熱の程度が数百Hz(音の周波数)から数Hz(言葉の周波数)で変調を受ける。否定的な科学者も居るが、原理的には被害は十分考えられる。

 

このような場合、原因不明の健康被害の実例からアプローチするのも大事だと思う。その一つは、最初ハバナで、更にモスクワ、ハノイなどで、CIA担当官に発生した不思議な頭痛、耳鳴り、脳損傷などであり、ハバナ症候群と呼ばれる被害である。その後、ホワイトハウス周辺、バージニアなどで国防総省や国務省の職員にも発生している。
 

米政治専門紙ポリティコは同日、ハバナ症候群の原因について、米当局者がロシアなど外国政府による電磁波攻撃だとの見方を強めていると報じた。国務省の委託を受けた専門家委員会は昨年12月、マイクロ波など「指向性パルス高周波エネルギー」が原因の可能性が最も高いとする報告書をまとめた。

 

このマイクロ波などというのが、5Gと6G通信で使われる予定の電磁波である。周波数が高くなるほど指向性が強くなるので、パルス的なマイクロ波発振器は武器としても使用できるだろう。今年10月(202110月)、バイデン大統領は、この症状を示す被害者が治療を受けやすくするための法案に署名し、成立させた。https://www.yomiuri.co.jp/world/20211016-OYT1T50236/2/ 
 

この他、極弱い電波でも渡り鳥が方向感覚を無くするなどの現象、更に、5G送信の実験を行ったところ、電波塔の近くの鳥が数百羽も死亡した、などが報告されている。(補足4)

 

3)マイクロ波と水の相互作用:

 

最後に簡単にマイクロ波帯〜遠赤外線の電磁波と水との相互作用に関するデータを山形大学のサイトから紹介する。http://www.cml-office.org/research/TDR/microwaveoven.html

 

 

上図は、水による2GHz10THz(波長15cm0.03mm)までの電磁波の吸収係数である。横軸は周波数で、109乗が1GHz1012乗が1THzである。縦軸は吸収係数で、単位は任意単位(arbitrary units)だが、10 GHzのマイクロ波は、1mmの水の膜で完全に吸収されることから、およその検討を付けてもらいたい。(補足5)

 

尚、水がマイクロ波を高い能率で吸収するのは、三角形の形をした水分子(H-O-H)において、酸素が少しマイナスに、水素が少しプラスに電気的に分極していること、そして、その水分子が互いに水素結合で強く相互作用することによる。因みに、この水素結合のネットワーク形成が、水の特異な性質:大きな表面張力、摂氏4度から0度まで、冷却すると体積が増加する性質、などのの原因である。

 

(15:50、マイクロ波発振器の武器としての応用についての記述を追加;)
 

補足:

 

1)周波数としてHz(ヘルツ)が用いられる。ヘルツは電波の場合、電界が1秒間に振動する回数を表す。昔は同じ意味で、サイクルという言葉が用いられた。
 

2)FCCFederal Communication Commissionの略で、アメリカ合衆国の米国連邦通信委員会のこと。

 

3)新型コロナの流行は世界に大きな影響を及ぼしている。例えば、世界経済フォーラム(WEF)などグローバリストの中には、これを利用して新しい政治フレームを作ろうという考えが出されている。また、製薬会社は、ワクチン接種で巨大な利益を得ている。そんな中、これまで別の病気で使われていた安価なヒドロキシクロロキン(HQ)が有効であるとの報告が各地で出されたが、それを打ち消すように、HQは非常に有害であるとの研究論文が一流医学誌LANCETに発表された。 その薬を使わないようにとWHOや各国政府から声明が出されたのち、その論文はデータに誤りがあったとして、著者により取り下げられた。同様の動きが、イベルメクチンにもあった。後者については、本当に有効なのかどうかも分からない情況であるが、それは、畜産用の薬を用いてしまったり、用量を間違えたりした事故が多かったことも影響している。https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-58838971

 

4)20181019日〜113日までの間にオランダのとある公園で、合計337羽のムクドリと、2羽の鳩が死亡しているのが見つかった。解剖の結果、唯一考えられる原因は、近くの駅で実験していた5G基地局から発する電磁波であるという報道があった。https://www.chiropotes.com/latesttech/article201912101/
 

5)これは、約10HGzのマイクロ波を用いる電子スピン共鳴分光の実験における常識である。

 


 

0 件のコメント:

コメントを投稿