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2023年1月22日日曜日

混乱の世界で日本は消滅するのか?

1)日本人は何もしないで祖国を消滅させるほど臆病且つ卑怯な国民なのか?

 

このようにニューヨーク在住の政治評論家伊藤貫氏は言う。ウソであることを実証してほしいと日本人を叱責又は激励する言葉だと思う。日本人がそのように見えるのは、敗戦後の米国の対日政策の骨組みとでも言える三つの巨大な嘘に対して、まともな反応が見えなかったからである。それらの嘘とは:

https://www.youtube.com/watch?v=Y3oFn3jjJ0o&t=14s

 

日本国憲法は占領軍憲法であり、本来無効である。この憲法のウソを日本人は平和憲法といって有難く受け入れている。

 

日米同盟は、一見独立国家同士の軍事同盟だが、米国にとってロシア或いは中国のような地域の覇権国の封じ込めに用いるためための道具であり、日本の属国化協定である。この日米同盟のウソを日本の防衛の基軸としてありがたがっている。 

 

核の傘は、北朝鮮、中国、ロシアの核兵器から日本を守るというが、それは日本人の命を守るために米国市民の命を犠牲にするというあり得ない幻のモデルである。それは、国際政治に於いて嘘をつくことを常としてきた歴史を持つ米国による核の傘のウソである。

 

 

以下、伊藤氏が語るこれらの嘘に支配されてきた日本の現状について、私の理解を書く。文責は本ブログ記事の筆者にある。

 

この嘘による日本支配は、Fルーズベルトからトルーマンの政権による対日戦争と日本の占領政策、そしてその延長(現在もその延長上にある)として実行された。上記①~③の大きな嘘の枠組みが、米国の日本支配の体制である。従って、米国は多くの核武装国に囲まれていても日本だけには核武装を絶対許さない。

 

国民の多くが、これらのウソを見抜けないこと、そして日本の政治に根本的疑問を感じないことが、劣悪な日本外交と政治家が無能であり続ける原因である。無能な人間が高い地位にあれば、かれらに誠意(反卑怯)や勇気(反臆病)が期待できないのは当たり前であり、それが外からの日本が副題の様に見える原因である。

 

これら三つの大嘘が見抜けない理由の一つは、それら大ウソの下の政治体制が長年続いたものの、戦後からこれまで一応平和と発展の中で生活できたことである。戦後生まれ育った若い世代が日本の骨格に疑いの気持ちを持つ筈はないのは、卑怯な日本政府が教育項目からそれらを除外してきたからである。

 

その体制は、広島と長崎に原爆投下を命令した米国トルーマンが、日本の今後について語った「猿(日本人)は家畜として虚実の檻で育成する」という言葉における「虚実の檻」である。(補足1) 

 

その理由の二つ目は、自民党や外務省など日本のエスタブリッシュメント層が、これらのウソを背景に出来上がった体制の下で利益を得てきたことである。彼らは、NHK等のマスコミを支配して、それらのウソがバレないように隠ぺいしてきたのである。日本の保守とは、この売国奴的保守のことである。
 

これらのウソを暴く姿勢を見せた例外的政治家はすべて潰され、最悪の場合は殺された。彼らの何人かは元外交官である孫崎享氏が書いた「アメリカに潰された政治家たち」という本に記載されている。孫崎氏には、是非この夏の殺人事件も入れて改訂本を出してもらいたい。(補足2)
 

また、自民党の作る対米従属体制に協力してきたのが、CIAから自民党とともに資金供給を受けていたといわれる野党の日本社会党である。政治の表舞台では、これらインチキ与野党の茶番劇がサンフランシスコ講和条約後の70年余続いてきたのである。

 

伊藤氏は、このウソが支配する体制が続けば数年後、遅くて十数年後には日本国は無くなっているだろうと言う。最もあり得るシナリオは、中国の属国となる日本である。それを知る環境にありながら、ほとんどの日本人は何も言わず何も動かない。日本人は、国外からは世界一卑怯且つ臆病な国民に見えると言うのだ。


 

2)何故日本人は卑怯で臆病に見える様になったのか?

 

日本は現在までアメリカの属国であり続けたが、様々な隠蔽工作により、その事実を知る国民は極一部に限られた。そのため、十分に激しい反抗活動にはつながらなかった。この日本の属国化は、実は明治のクーデター(明治維新)に始まっていたのである。従って、事実を知る国民は明治の初めから極一部だったのだ。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12745118632.html

 

明治以降、現実の政治から国民を遠ざける体制に利用されたのが天皇である。天皇の御簾の裏に薩長が隠れ、その後ろに英国が居たのである。(補足3)戦後、英国が米国に交代しただけなのだ。それが政治というものだと調教された国民には、米国による支配を異常と考える感覚が発生する筈がないのだ。

 

その分裂した日本の本質は、自国兵を消耗品のように扱った明治政府の体質からも、国民のほとんどはマッカーサーを歓迎したことからも明らかである。(補足4) そして、原爆の悲劇も戦争を一日でも早く終わらせ本土決戦の悲劇を避けるためとの米国の論理を、日本国民のほとんどは鵜呑みにすることとなった。

 

もし本土決戦となれば、日本全土が敗戦直前の沖縄の惨状を呈することは想像に難くない。マッカーサーは国民一般にとって救世主だったのかもしれない。多くの日本人にとって、敵は薩長政権なのか米国なのか、不明になったとも言える。

 

何故、日本政府はビルマやレイテなどで補給なしに多くの兵士を無駄死にさせたのか?何故、満州にソ連軍が流れてきた時に、軍隊が先に引き上げたのか?何故、本土決戦&一億玉砕などという恐ろしいことを主張したのか?

 

彼ら日本政府の薩長の高官たちは、兵士や国民の多くを自分たちの大事な仲間とは思わなかったからだろう。このような何故?は昭和の歴史には山ほどあるだろう。それを誤魔化してきたのだから、米国の誤魔化しの論理も特別に卑怯だというのは説得力に欠ける。

 

日本人が卑怯で臆病に見えるとしたら、それは現在の日本の政界や官界を形容した言葉である。彼らは日本国民一般に、幕末以降の自分たちの歴史を明らかにすることを150年間拒否し続けたのだから。最近になって、原田伊織氏、林千勝氏、西鋭夫教授らにより徐々に明らかにされつつある。

 

「巨大なウソの支配」を片耳に挟んだとしても、気づいたことが相手側(米国か日本政府かわからない)に知れたら被害者になるかもしれない。それでは元も子もない。これが大多数の日本国民の隠された本音なのかもしれない。つまり、「日本国民は」と単一の主語で何かをかたることなどできないのだ。

 

「国民は皆、天皇の下にあって等しい存在である」という論理(補足4)は、全くの作り話である。その証拠に、あのような馬鹿みたいなのが天皇から各省大臣に任命されるのは何か変だと思う人がほとんどだろう。彼らの地位は、高い供託金と大きな一票の格差という現行選挙制度で守られているのだ。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12781714628.html


 

おわりに:

 

上に紹介したように、伊藤貫氏は、このままでは遅くとも10数年後には日本は消滅すると言った。しかしそれは今世界を席巻している左翼勢力がこのまま力を増していった場合のことである。ところが最近、左翼の人いたちにも何か異変が起こってきたような気がする。

 

総本山の米国民主党ホワイトハウスでは、主人であるバイデン大統領の身分に異変がおこりそうである。米国の左翼ネオコンたちは“機密文書持出疑惑”という武器でトランプを倒すことに失敗したのだが、その武器が現在バイデン大統領に向けられている。米国の極左勢力が最近すこし焦りだしたようにも見える。

https://www.youtube.com/watch?v=GoGlzhJ1bkI 

 

また、世界の左翼の総本山だと思われてきた世界経済フォーラム(WEF)主催のダボス会議を、世界の首脳の多くが欠席したり、ダボス会議は茶番だという有力者が現れた。ツイッターのオーナーであるイーロンマスク氏や、保守活動家のクリストファー・ルフォー氏である。(補足4)

https://www.youtube.com/watch?v=vgej6oGcoMY

 

ここで少し時間ができたような気がする。日本人もできるだけ多くが覚醒すべきである。

 

世界を破滅から救うのなら先ず、ウクライナ戦争を終結させなければならない。このままの延長上には、ロシアの核兵器使用から最終戦争が始まる。それには、バイデン政権の方針からドイツやフランスが離れるべきである。

 

21世紀が始まって以来、アメリカのネオコン政権がロシアつぶしのためにウクライナを利用する長期計画を実行してきたこと、そしてゼレンスキー大統領はその手先となって現在働いているとのモデルが、ウクライナ戦争の実相だという見方があることをウクライナの人たちは知るべきである。

 

そして、地図上のウクライナの国境線よりも、家族と同胞の命のことを、そして世界の人類の命のことを考えるべきである。現在ゼレンスキー独裁政権に逆らうのは命がけである。それを実行しなくても、その考えを先ずもってもらいたい。ウクライナ政府は分相応の地理的位置と国際的地位を受け入れるべきである。

(18:45最後の2節編集)

 

補足:
 

1)「猿(日本人)は家畜として虚実の檻で育成する」「家畜はいざという時(屠殺のとき)のために肥やしておく」というトルーマンの言葉は、ウイキペディアの最下段「語録」に書かれている。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BBS%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3 

実際、広島と長崎で大量の屠殺が行われた。

下の林千勝氏らによる動画によると、英国チャーチルと米国ルーズベルトがニューヨークのハイドパークで1944年11月に会談し、原爆による日本人の大量虐殺の合意がなされた。原爆投下は苦渋の決断ではなく、冷徹な現実主義の下で行われたことを知るべきである。つまり、現在でも彼らが日本人を同じようにみているだろう。https://www.youtube.com/watch?v=k7Gj1zNE6zk

 

2)私は、安部元首相の暗殺実行犯は中国だと最初思ったが、やはりその実力があるのは米国だろう。もしかしたら、両国はこの件で同じ穴のムジナかもしれない。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12761231304.html

尚、外交官の多くは孫崎享氏や馬渕睦夫氏を、「陰謀論を語る連中」という所謂グローバリストが用いる常套句で攻撃している。これについては、「二つの陰謀論」という題で文章をブログにアップしたことがある。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12553015761.html


3)「天皇は日本国民をまとめる存在であり、統治すると言っても西欧の国王のような存在ではない。その原点に、ニニギノミコトが日本(豊葦原瑞穂の国)に降臨された時にアマテラスに授けられた神勅がある」と語る人は右の人に多い。明治以降、日本の政治と国民の間に大きな溝ができた。それをつなぐ特効薬として、天皇を利用しようと薩長政府はかんがえた。それに天皇家は本当に心から協力したのだろうか?https://www.youtube.com/watch?v=76isINej6L8 

 

4)マッカーサーがトルーマンに連合国司令長官を首になり日本を離れるとき、その沿道に25万人の日本人が見送ったというのである。https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/2378/


5)「クラウス・シュワブ、ダボス、WEF などに注目することは意味がない。我々米国での我々の生活にはたいした影響はない」などと、ダボス会議などを軽視するツイートを公開している。https://twitter.com/realchrisrufo/status/1615137622715953153

 

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