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2023年2月22日水曜日

ウクライナ戦争の構図を明らかにしたことでグローバリストの本性がバレたひとたち

エマニュエル・トッドと池上彰両氏の対談がアエラ2月27日号に掲載されている。そこでエマニュエル・トッド氏は、グローバリストである米国政府が工業製品の生産を中国に委託するように、「ロシア潰しをウクライナにアウトソーシングしたのだ」と言っている。

これは米国の代理でウクライナがロシア潰しの戦争をしているという言い方と本質的に同じであるが、グローバリストの米国バイデン政権の戦争として、非常にわかりやすい表現である。(補足1)池上さんもこの意見と殆ど同じ考え方で、ウクライナ国民は単に被害者だと言っている。

 

この見方には、一定レベルの知的で自立した知識人なら、誰でも到達するこの戦争の構図である。ソ連崩壊、オレンジ革命、マイダン革命などの歴史を少し勉強すれば、私のような元理系研究者でも到達可能な真実だからである。(補足2)

大手マスコミに出る政治評論家の多くは全く異なった見方:ロシアのプーチン独裁政権による国際法に違反するウクライナ侵略という見方をしている。

 

自称保守の方々の多くは、以前から池上氏の世界政治の紹介に批判的であり、まるで大衆の扇動者のように評価している。今回、大手マスコミに出演する多くのコメンテーターの中でほとんど唯一、世界の政治を真正面から見ることのできる人物であることが明確になった。
 

つまり、ウクライナ戦争に関する評価を問うことは、インチキ保守の洗い出しに極めて良い試験紙となるのである。これを用いてのテストは既に多くのマスコミやネット報道によりなされている。それらの結果を見れば、意外な人物の化けの皮が剥げる。

例えば、中西輝政氏と櫻井よしこ氏の討論がネットで見つかった。これをすこし読めば、彼らの素性が単に従米国(つまり日本を米国に売る)のグローバリストだったことがわかる。
https://www.chichi.co.jp/web/20220712_sakurai_nakanishi/

櫻井よしこさんの靖国参拝の根拠について、過去コメントしたことがある。過激な民族主義者のふりをしているが、ゼレンスキーと同様、祖国防衛とか何とか言って、米国からの戦争発注を喜んで受けるのだろう。(補足3)https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12704328039.html

また、須田慎一郎氏と宮崎哲弥氏も同様である。ロシアのウクライナ侵攻を国際法違反の暴挙として攻撃している。そして、ロシア民兵組織ワグネルの参加は正規軍ではないので、「戦後は東京裁判のような裁判が必要だ」などと言ってロシアを批難している。

 

しかし彼らは、元ウクライナの犯罪組織アゾフ大隊、ポーランドの兵士、米国の民間軍事会社ブラックウォーターなどのこの戦争への参加については何も言わない。(補足4)

 

須田慎一郎 宮崎哲弥 ロシアのウクライナ侵略からまもなく1年 - YouTube

 

  https://www.youtube.com/watch?v=2ZMPCV_-Mkg (この動画はyoutubeにより意図的に引用妨害されている可能性がある。)

 

彼らも分かっていながら、グローバリスト側について日本の世論操作に参加しているのだろう。だいたい、第三者の戦争で国際法を持ち出すのは、バカげている。何故なら、国際法は勝者が弱者を裁く口実に過ぎないからである。(補足5)

 

その重要な世界の戦争の姿を、東京裁判で嫌というほど見せつけられたことを、彼らは日本国民に」一体何と説明するのか。


同様に、ゼレンスキーの日本の国会での演説が終わったときに立ち上がって拍手した殆ど全ての国会議員たちも、売国奴か自分が売国奴であることに気が付いていない愚か者である。政治家としてまともな見方ができる人物は、鈴木宗男や元総理の森喜朗ら数人しか居ないのだろう。
(12:00編集;18:00編集、補足5の追加、及び改題)

補足:

1)そのトッドさんもフランスでは発言を慎重にしなければならないので、日本で発言していると言っている。

2)私は、ウクライナロシア国境が怪しい状況になってきた昨年2月13日に、10日後に起こるウクライナ戦争の原因についてほぼ正しく議論している。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12726626308.html

3)中国共産党政権による台湾進攻があったとき、「台湾有事は日本有事である」として日本が先頭にたって台湾とともに戦うのは、日本がウクライナのように米国から隣国潰しの発注を「祖国防衛を叫んで」受けることになる。その結果、日本人がおそらく数百万人レベルの死者が出ると予想する。

 

4)ワグネルは民間軍事会社で、ウクライナ戦争におけるロシア側の傭兵として参加している模様。ウクライナの暴力組織で後に内務省が取り込んだアゾフ大隊がこの戦争前から東部でロシア人虐殺の先頭にたっていたこと、同じく民兵組織である米国のブラックウォーターの参加には何も言わない。https://mainichi.jp/articles/20230220/dde/012/030/012000c

 

5)太平洋戦争末期、原爆投下や大都市空襲で日本の民間人を多数を殺したことが東京裁判でも全く不問にされたことを彼らは知らないのか?

 

 

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