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2026年2月27日金曜日

デジタ主権 — なぜ国家は「独自の生存戦略AI」を持たねばならないのか

1. エプスタイン事件の深層:英国のメディア王から続く工作の系譜

現在、世界を揺るがしている「エプスタイン問題」を理解するためには、単なる一富豪の不祥事ではなく、数十年にわたる諜報工作の系譜を直視する必要がある。

 

その鍵を握るのは、エプスタインの協力者であったギレーヌ・マクスウェルの父、英国のメディア王ロバート・マクスウェルである。彼は巨大メディア帝国を築きながら、イスラエルの諜報機関モサドとの深い関わりが指摘されてきた人物だ。1991年に謎の死を遂げた際、彼はエルサレムにおいて「国家元首級」の葬儀(注釈1)をもって送られた。

 

エプスタインの活動は、このマクスウェルが築いた「情報と恐喝(ブラックメール)」のネットワークを継承・発展させたものと考えられる。このネットワークは日本にも深く侵食している。

 

エプスタインへの多額の寄付を仲介したとされる田中美歌氏、そしてその上司でありテック業界の重鎮であった伊藤穰一氏の名が浮上している事実は、日本の知的中枢がいかに無防備に工作ネットワークに取り込まれていたかを示唆している。 

 

尚、この件を詳細に報じた最初の動画は、実業家のある方の以下の動画である。https://www.youtube.com/watch?v=LkHjShsvjjg

 

 

2. 「悍ましい事件」で片付ける愚を超えて

多くの人々は、この事件を「語るのも悍(おぞ)ましい性犯罪」として切り捨て、道徳的な断罪で満足している。しかし、その段階で思考を止める者は、知性の敗北を認めているに等しい。

 

人間が本能として持つ性や支配欲は、人類存続の原動力であると同時に、工作活動において最強の「武器」となる。エプスタインが行ったことは、その剥き出しの本能を冷徹に利用し、世界の権力者をコントロールするための「レバレッジ(梃子)」として運用することであった。

 

これを道徳の枠内だけで解釈しようとする態度は、国際政治の冷酷な力学から目を逸らす幼稚な振る舞いか、この工作を行う側に対する忖度の姿勢かのどちらかである。この事件報じ方は、その発信者或いはメディアの政治的背後を推測することを可能とするリトマス試験紙のようなものとなり得る。

 

3. 旧約聖書の倫理を生きる国、イスラエル

私たちが直面しているのは、近代的な「博愛主義」とは全く異なる次元の論理である。それは、ガザ戦争においても鮮明になった、イスラエルの「旧約聖書的リアリズム」である。

 

彼らは「内用」と「外用」の二重の倫理を使い分ける。自国民の存続を絶対的正義とし、そのためには「外」に対して旧約聖書の時代さながらの苛烈な工作を厭わない。エプスタイン工作の背後にあったとされる「国家の意思」の本質も、この生存の本能に基づいた冷徹な論理にある。

 

この剥き出しの戦略性を理解せずして、現代の地政学を語ることは不可能である。それは、対中国の代理戦争に向かう可能性のある現政権の外交を考える上で非常に重要であると思う。

 

4. AIという「現代の核兵器」とその制限

国家の意思決定がAIに依存する時代において、AIはもはや単なるツールではなく、「現代の核兵器」に相当する戦略兵器となる。

 

私は実際に、別のAIでこの事件についての議論を深めようと試みたが、そこでは「明確な証拠がない」として対話を拒絶され、全く前に進まなかった経験をした。覇権国家の倫理観が埋め込まれたAIは、既存メディアが流す「公式な情報」の枠から一歩も出ようとはしないのである。

 

そのような表面的な情報だけでは、この大事件の分析は「エプスタイン問題とトランプ政権の行方」という、米国内政の力学を追う視点以上に進むことはない(※2)。それでは事件の本質である地政学的な工作活動を見失うことになる。

 

かつて核兵器がNPT(核不拡散条約)によって管理されたように、近い将来、覇権国家は「倫理」や「安全性」を名目に、他国が独自の生存戦略に基づいたAIを持つことを制限し始めるだろう。自前の戦略AIを持たない国家は、他国の「道徳フィルター」によって自国の生存戦略を「不適切」と判定され、思考の主権を失った「デジタル的な植民地」へと成り下がるのだ。

 

5. 結論:日本は独自の「電脳参謀」を持つべき

国家は、AIなしには存続し得ない時代へ突入した。他国の「道徳フィルター」で骨抜きにされたAIではなく、日本の地政学的リスクと生存本能を直視し、国益のために最善の「非情な選択」すら提示できる独自の国家戦略AIを開発・保有すべきである。

 

綺麗事の裏側で蠢く本能と工作を見抜き、この弱肉強食の時代を生き抜くための「独自の知性」を持つこと。それこそが、今、我が国に求められている真のインテリジェンスである。


 

【注釈】 (※1)英国のメディア王ロバート・マクスウェルの葬儀について: 1991年11月、ロバート・マクスウェルの葬儀はエルサレムのオリーブ山で執り行われ、国家元首級の壮麗な国葬並みに行われた。イスラエルの首相シャミルや大統領ヘルツォグ(当時)ら政財界の要人が多数参列。シャミル首相は弔辞で「彼はイスラエルのために、今日語ることができる以上の多大な貢献をした」と称賛し、彼がいかに国家中枢の工作と密接であったかを事実上認めた。

(※2)既存メディア・専門家の視点の限界: 例えば、前嶋和弘氏(上智大学教授)やジェームズ・シムズ氏(ジャーナリスト)による分析( 参考動画:エプスタイン問題のトランプ政権への影響 )は、あくまで米国内政の枠組みに終始している。これらは貴重な情報ではあるものの、国家レベルの情報工作や生存戦略という深層にまで踏み込むものではない。

 

(本記事は、GoogleのAI・Geminiとの対話を通じた多角的な議論に基づき構成されました。)

 

 

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