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2023年4月1日土曜日

トランプが起訴された:米国の終わりの始まりか

トランプ元大統領が予想通り逮捕された。歴史上初めての元大統領の起訴であり、米国は今異常な事態になっている。この起訴の目的はトランプを次期大統領にさせないことだろう。しかし、それは単にトランプの評判を下げることで達成するのではなく、もっと激しい手法を念頭に置いている筈である。(補足1)

 

何故なら、トランプを起訴収監しようという動きが出る度に、トランプの支持率が上昇しているからである。実際、FOXテレビの世論調査では、今回の起訴騒動によりトランプの共和党内での支持率が55%程と相当上昇したようだ。

 

単にトランプの評判を落とすために司法の政治利用という禁断の手を使ったのなら、それは逆効果だろう。この件について、及川幸久氏が動画を配信して、分かりやすく解説している。https://www.youtube.com/watch?v=lIvEWyw_aOA

 

 

及川幸久氏はその動画の中で、次期大統領選の期間が裁判と重なり、トランプは出馬できないことになると言っている。しかし、裁判中でも有罪が確定しなければ立候補資格があるので、トランプなら立候補するだろう。

 

トランプを起訴したのは、ニューヨーク州マンハッタン地区検事局のアルビン・ブラッグ検事である。彼は大富豪ジョージソロスの支援で選挙に勝った(補足2)ので、ソロスの考えの通りに動いている筈である。

 

これまでジョージソロスと米国国務省は協力して米国の“戦争外交”に関与してきたので(補足3)、この件もブラッグ検事の思いつきや私情によるのではなく、その政治勢力の良く練られたシナリオに沿っていると思う。

 

もし重罪でトランプを有罪にできるのなら、既にその罪状は明らかになっている筈である。今回、そうでなくてもトランプを起訴する決断をしたのは、おそらく正常に次回大統領選挙が行われないことを想定している筈。例えば、トランプ支持派が大暴動を起こすこと等を想定しているだろう。

 

彼ら左翼は、もしその様になったら我々の勝ちだと思っているだろう。その暴動鎮圧の中で、トランプ支援者もトランプ本人もまとめて面倒を見てやると思って、この最後の手段に出たのだろう。内乱状態になれば、大物は命を失うのではないかと想像する。

 

従って、トランプ支持派が勝利を得たいのなら、できるだけ静かにすることである。トランプの手錠をかけられた姿を見ても、犯罪者として写真をとられそれが新聞に掲載されても、静かに見守ることである。内乱になっては正規軍を持つ政権側に弾圧されて終わりだろう。

 

及川氏の動画の後半に現れる政界の大物たちのコメントが面白い。中でも、元下院議長のナンシーペロシが、トランプに「無罪の証明」をするように求めるコメントを出したという。及川氏はペロシが「推定無罪の原則」が分かっていないことが分かったと言っているが、そうではないだろう。
 

ペロシがそれをを知らない訳がない。彼女は「無罪の証明」ができないトランプは悪人であるという論理が大衆一般には通じると思ってインチキを言っているのである。民主党左翼はウソとインチキを武器にこれまでやってきたのだが、それは大衆を馬鹿にすることで成り立つのである。


 

補足:

 

1)先月のブログで、そのあたりのことについて少し書いた。トランプが拘束されたら何が起こるかわからない | Social Chemistry (ameblo.jp)

 

2)米国では検事は選挙で選ばれるそうだ。この選挙が政治的な性格を帯びる場合、検事が政治的な意図を持つに至ることは必然である。今回のケースは、英国コモンローシステム(陪審員制度を含む)が伝統の浅い多民族国家に持ち込まれた時のデメリットと、検事を選挙で選び、それに民間から多額の選挙資金が流れ込み得るという米国の歪な検察制度のデメリットが重なった結果だろう。

 

3)ジョージソロスは、2014年のウクライナでの政変の裏でテロ支援に資金提供したことが知られている。また、その後のウクライナの大統領を誰にするかを米国の国務省の担当官(ビクトリアヌーランド)が電話で誰かと相談している場面が録音され、公開されたことがある。この一連の作戦で、ウクライナから親露派大統領ヤヌコビッチが追い出された。

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