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2023年9月19日火曜日

世界統一政府を目指す者たちの思想とその工程

 

1)現代の日米欧諸国では民主主義が否定されている

科学的論理とそれに基づく言論の自由は、民主主義の要件である。それは、非科学的な風説や政治的プロパガンダの対局に位置し、それらの台頭を牽制し、非科学的非民主的政治支配を防止する。

科学的論理とそれに基づく言論の自由が無ければ、政治的発言に対する正当な評価と、民衆の間の重要情報の伝達と風説の流布との区別が、ともに不可能となる。

現在、①日本や欧米で、この民主主義の要件が満たされていないのは明らかである。それは、②何者かによる世界支配体制が作られつつあるとしても知ることが出来ないということである。

①に関して: 日本や欧米の社会では、科学的論理とそれに基づく言論が存在しない

例えばウクライナ戦争に関して、米国のマスコミの殆どが、ロシアが帝国主義的な領土拡大の為に、民主主義国である隣国ウクライナを侵略したと報道する。そして、その野望を打ち砕くための民主主義国の国際的協力で、現在ウクライナが優勢に戦っているという論調が支配している。

しかし、原因は米国とNATOがウクライナの一部と結託して作ったという逆の話が、中立的なアラブ圏やインドなどでは支配的である上、米国内でもシカゴ大のミアシャイマー教授なども同様に考えている。

元大統領補佐官のヘンリー・キッシンジャーも同様に考え、ダボス会議でウクライナ問題の現実的解決法として、「ウクライナは、ロシア侵攻の日以前に支配下に無かった領域をロシアに割譲すべきだ」と発言した。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12810915310.html

戦況についても、現在ロシアが優勢であるという話が中立世界に多い。米国内でも、例えば、FOXテレビの人気コメンテーターだったタッカー・カールソンが退役軍人のダグラス・マグレガー大佐にインタビューする番組(ツイッタースペース上)等である。https://www.youtube.com/watch?v=iMUAaWK79Vc

この冒頭の部分で、タッカー・カールソンは、明確に主要メディアの上記報道を否定する発言をしている。彼は、マスコミ上でこの議論をする筈だったが、FOXテレビを解雇されたので、ツイッター・スペースに移って、細々と報道せざるを得なくなったのである。

このような米国マスコミの現状だが、ウクライナ戦争の現状に少し近づきつつある。それは、いよいよ誤魔化しが効かなくなった時の為だろう。

日本の主要メディアでは、米国主要メディアのコピーを流すだけで、真実を追及するという姿勢は皆無である。インターネットの世界でも、著名な政治評論家や学者が真実に迫るような動画をアップしているのではなく、遥かにマイナーな方々による通信が存在するのみである。

②に関して: 米国そして世界は、巨大な非民主主義的権力に支配されつつある

サブタイトルの非民主主義的権力とは、前大統領のトランプもこの2, 3年発言している“ディープ・ステート”(深奥政府)のことである。

その中心には、新自由主義経済により蓄積された巨大な富を背景に、政治をコントロールする億万長者たちがつくる、所謂ウォール街の勢力でいる。彼らは、世界を巨大資本が中心になって支配するグローバルな体制の構築を目指していると言われる。

彼らの米国議会のフロントは、民主党と共和党の一部RINO(名前だけ共和党員)を構成する所謂ネオコンである。そして、国家組織の中にはカーターにより配置され、オバマが完成させたSESという高級官僚組織がある。SESについては =>https://www.youtube.com/watch?v=EHeuNIQ9i68

ヨーロッパでは、世界経済フォーラムが議論や研究、そして宣伝を行なっている。上記グローバルな体制(新世界秩序)への移行を、主催者のクラウス・シュワブらはグレートリセットと言っている。


2)グローバリストの考え方(想像)

彼ら大資本家は、事業における大成功が示す通り、聡明である。当然の如く自信家であり、大衆一般よりも遥かに優れた知的能力と予見力(感覚)を持っている。彼らは、従来の宗教や常識を越えて、或いは無視して、考え行動できるだけでなく、それらを思想的に捨て去っている可能性が高い。

既存宗教とそれによって生じたとも考えられる常識に縛られている普通の人間には、彼らがなぜ新しいグローバルな秩序を目指すのか、理解できないのは当然だろう。

簡単なのはユ〇〇の陰謀としての解釈だが、新しく億万長者となってウォール街で活躍している人たちもグローバリストとして参加しているので、ある種の必然がある筈。そこで、彼らの考え方を想像してみたので、以下に記す。

(以下は、セクション4のローレンス・マクドナルドの考え方と比較する為に、思いつきで書いてみたので、出来が今一つかと思います。追加すべきこと或いは批判等があれば、コメントを是非お願いします。)

想像によるグローバリストの考え方:(三人称で書きます)

彼らは、主権国家体制を嫌う。何故なら、彼らの巨大な事業の運営には、国境の壁は障害となる。更に、より低い民族間の境界なども同様に障害でしかない。それに、現在の国家組織は大企業よりも非効率で生産性が低い。また、国家間で領土を争うのは、彼らの視点では意味がなく無駄である。

彼らは民主主義が嫌いである。古い因習や迷信(これには宗教も入るだろう)に支配された民衆が主役となる政治システムでは、所詮歪んだ価値基準とそれによる曖昧で不統一な判断の積み重ねになるからである。

近代の戦争を含めて民族間や国家間の戦争は、一次産業が主であった時代の土地争いが原因の中心にあった。全産業の中でそれほど大きな比重を占めなくなった現代、そして多くの産業に国境がなくなっている今、既得権益を持つ少数以外の者には、戦争をして多大な犠牲を出すほどの意味はない。

彼らは神を信じてはいないし、それによる善悪も信じていない。神は、古代の人類が無知蒙昧状態だった時代に、自然災害や隣接する生存競争相手の民族と戦う為の旗頭だった。そして、現在の善悪の基準はその神とともに創造された物差しに過ぎない。現代的な価値に基づく善悪とは異なる。

彼らは、愚鈍且つ劣悪な民衆の人口爆発で、地球資源を使い果たされ、地球環境を破壊されたくはないと思っている。

彼らの善悪は、民族的でも主権国家的でも人類皆兄弟的でもない。彼らの善悪は、能力のある彼らの恒久的な未来と永続する美しい地球に調和した善悪である。


3)MAGAの政治思想は、大昔からあった

このような大金融資本家が中心になって世界帝国を作り上げようとする勢力、所謂グローバリストたちの世界支配、その前の米国支配に反対したのが前大統領トランプである。そのトランプは暗殺される可能性が高いと言う文章を以前何度か書いた。

このような世界支配を目指す勢力に真正面から反対するかなり大きな勢力が、40年前まで存在した。今では、その存在は完全に歴史から消されている。その代表が、大韓航空機撃墜事件(補足1)で死亡した、Laurence McDonald(以下、R・マクドナルド)下院議員である。殺された可能性が大きい。

R・マクドナルド下院議員は、1983年9月1日まで、下院議員を8年務める。アメリカ第一主義 を掲げるジョン・バーチ協会の2代目会長であった。彼は大統領選挙に出馬する予定であった。https://www.youtube.com/watch?v=ABzPS67suTA

 

 

このR・マクドナルドの言葉を、上記林千勝氏による語りから次のセクションに記す。その簡単な紹介を兼ねてMAGAとの類似点を以下に記す。

彼の主張の中心は「ある大資本家が、様々な規制緩和と地球規模の企業活動で蓄積した金融資本を使って政治に介入し、彼らのための世界帝国を建設しようと数世代前から計画してきた」との主張である。その計画の中心にあったのが、国際共産主義革命である。

共産主義を道具として地球全体を支配し、彼らの帝国を作り上げる計画なのだと説く。つまり、トランプらと同じくの政治文化のグローバル化との戦いは、既に数十年前から米国に存在していたのである。その組織の一つが65年前に創設された「米国第一」を主張するジョン・バーチ協会である。

この名は、現在では殆ど忘れ去られている。それを歴史から抹殺するために、その二代目会長であるローレンス・マクドナルドを暗殺したのが、1983年の大韓航空機撃墜事件のようだ。ジョン・バーチ協会の「米国第一」は、MAGAの考え方「米国を再び偉大に」と本質的に同じである。大統領を目指すR・マクドナルドと現在のトランプも互いに良く似ている。



4)ローレンス・マクドナルド議員の大財閥批判:

以下に上記youtube動画で林千勝氏が紹介したR・マクドナルドのグローバリスト批判文を記す。その文章でR・マクドナルドが批判しているのはロックフェラーであり、そこにはユ〇〇系財閥の名を出していない。しかし、そこには米国の中枢に位置するある彼らに対する遠慮があったと思う。 


FRBなど米国の心臓部にまで達した勢力を真正面から批判するのは、米国そのものを批判することになってしまうからである。そのように考えて読むと、非常にわかりやすくなる。


ローレンス・マクドナルドによるグローバリスト批判:


アメリカに我々が想像することもできない巨大な富と権力をもった億万長者がいる。その一族は世界の各地に100箇所も邸宅を持ち、2500人もの使用人を抱え、語り尽くせない程の贅沢な暮らしをしている。彼らの富は、大国の富にも匹敵し、一国の規模を越えて地球の全土にわたっている。

およそ一個人ないし一家族が一国の富を上回る私的な富と権力を持ち、この地球上に見えない帝国を築いているなどという事をあなたは想像できるでしょうか? これは全く信じられないことだが、アメリカには数世代にわたってそのような富を蓄え、金の力でアメリカばかりでなく全世界を支配しようとしている闇の帝王がいる。

それは誰か? ロックフェラーである。ロックフェラー一族はそのあくなき野望を満たすために金だけでは十分でないと悟ると、自分たちが築き上げた莫大な富と社会的影響力をうまく利用して、更に大きな権力を手に入れようとしてきた。

彼らの目指す権力は嘗てのいかなる専制君主や暴君も夢想だにしなかった絶大な権力である。地球の全てを覆う権力、それも単にモノを支配するだけでなく、世界中のあらゆる人間を支配する権力、これこそ彼らが最終的にもとめる権力である。

我々はこれまで資本家と労働者は対立するものと考え、共産主義は億万長者の富を我々の手に取り戻すのに必要であると教えられてきた。だが、それは事実に反する。共産主義とは億万長者の富を否定するものではなく、億万長者以外の資本家を倒し、労働者を抑圧して地球上の全ての富を億万長者が独占するために考え出された巧妙な策謀である。

ロックフェラー一族がこれまでいかに社会主義者を背後から支え、共産主義の世界支配に道をひらき、全ての人間を超資本主義と共産主義が結びついた世界政府の支配下に置こうとしてきたかを知って、皆さん愕然とするだろう。

この計画は共産主義の陰謀だろうか、そうではなく、これは共産主義を遥かに超えた陰謀の一部である。我々の想像を絶する国際的な広がりをもち、何世代も前から密かに計画を進め、信じられない邪悪な意図を以て行動する彼らの存在は、我々の歴史の見方に対する考え方を改めさせずには置かない。

終わりに: 

林千勝氏の動画の後半は、世界統一の具体的な方法について述べている。それは、パンデミックとワクチンを用いて、主権国家の枠を破壊しようと言う企みである。そこで利用するのがWHO(国際保健機関)である。今回のCovid-19ウイルスは、その為に合成されたと考えられる。

つまり、2024年5月に予定されている国際保健規則改訂は、各パンデミックが発生した時には、加盟国政府がWHOの指示したように対策を実行することを期待する内容となっているようである。つまり、国際機関であるWHOが、主権国家の上部組織であるかのように働くのである。

https://www.nicovideo.jp/watch/1694796785

勿論、主権国家は国際機関の決定に従う必要はない。しかし、パンデミックとワクチンのペアで、WHOが実績を積むことで、徐々にグローバル政府的に把握する空気が定着する。それを遵守しない国があれば、それに対する罰則も成文化されるようになるだろう。

一旦、その空気が醸成されたなら、その後国際警察や国際司法が整備され、権威と権力をあわせもつ世界政府のプロトタイプが出来上がるだろう。そして、その国際機関或いは世界政府は好きなように、地球上の人類の生態を調整することが出来るのである。岸田内閣のような政府が続けば、日本は途中までその先頭に立つ危険性が高い。

 

そして、人口調整後に日本人はあまり残らないだろう。

(8:30 表題のロードマップを工程表に変更;9:00編集あり)

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