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2022年12月9日金曜日

グローバリストによる新世界の創生活動が始まるのか?

米国ビジネスインサイダーの報道によると、ドイツ政府に対する暴力的な攻撃を企てたとして25人が逮捕された。「グループのメンバーは、ライヒスビュルガー(補足1)Qアノンのイデオロギーをなす陰謀神話に従っている」人達だと連邦検察庁は述べている。 https://www.businessinsider.jp/post-263034

 

MSNも、BBCの報道を引用して同様の情報を流している。ドイツ、クーデター計画容疑で25人逮捕 議事堂襲撃を画策と (msn.com) 

 

それによると、貴族の末裔や極右関係者、元軍人、ロシア人女性、陰謀論「Qアノン」の信奉者などで構成されるグループが、連邦議会議事堂を襲撃し、政権を奪取するつもりだったという。更に、同様の捜索はドイツ国内のほか、オーストリアとイタリアでも行われたようだ。
 

上の下線部は、昨年1月6日の米国の議会襲撃事件と酷似している。昨年の米国での事件で熱狂的なトランプファンを演じたのも「Qアノン」という暴力的な人たちだった。それらを合わせ考えると、今回の件が世界的な政変のスタートを意味するように思う。以下は個人的な感想である。

 

20211月の米国議会襲撃事件を報じるTV映像のなかで、非常に目立った人物が「Qアノン・シャーマン」として知られたジェイコブ・アンソニー・チャンスリーである。暴徒とは言え国を憂う人達のなかで、何故あのような派手な姿をTV画面の中で晒したのか? それは逮捕されることを承知の上での演出ではないのか?

 

 

BBCの報道によると、彼は昨年9月に米司法省との司法取引に応じ、首都ワシントンの連邦地裁で公務執行妨害罪について有罪を認めた。「2020年米大統領選でジョー・バイデン氏が勝ったという選挙結果の認定を阻止するため、多くのトランプ支持者と共に連邦議会を襲撃した」という事件の筋書きを認めたのである。https://www.bbc.com/japanese/58445344

 

あの選挙が多くの不正の結果なら、彼らの行動は反クーデターの行動といえる。しかし、選挙結果を正しいと認めた時に、彼らは単なる暴徒となり、そのリーダーに自分がなる。あれだけのことをやりながら、正義を貫いたという言い分を簡単に捨てられるのだろうか?

 

繰り返しになるが: チャンスリーが簡単に司法取引に応じたことは、彼がバイデンの選挙勝利の正当性を認め、米国議会襲撃事件はトランプを応援する人達の狂信的な行動であったと認めたことを意味する。

 

当初から、あの議会襲撃は左翼グローバリストである米国ネオコンが関係した事件だと思う人が多かった。アンティファやQアノンの中核がグローバリストらに協力してトランプ支援者を含む人たちを煽り誘導する形で事件に発展させた。その中心人物の一人がチャンスリーだったのだろう。

 

しかし、アンティファ(反ファシストの左翼)の存在はいつの間にか検察の対象からは消えている様だ。左翼の人たちは罪をとわれてはならないのだろう。尚、この事件の直後に私も記事を書いている。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12648935269.html

 

最初に書いたように、以上の類似点から今回のドイツなどでの逮捕劇に何やらきな臭い動きを感じる。それは神経質な私だけの感覚によるのだろうか? 今回の件は、グローバリストらによる新世界秩序に向けた暴力的展開のスタートかもしれないのだ。

 

今後あり得ると思うのは、米国での同様な動きである。その一つの山場は、米国のナショナリストの中心であるトランプの逮捕かもしれない。そして長い戦いの序曲が今回の逮捕劇なのかも。

 

ここまでの追補:ドイツは、このクーデター失敗の騒ぎで、自国のエネルギー危機や食糧危機を考慮しても、ウクライナをあくまで支援しロシアと敵対するNATOの既定路線から離脱できなくなったと考えられる。つまり、そのようにドイツを導くために、ある勢力が不満分子を緻密な計画なしにクーデター的行動に誘導したのではないかと疑う。その解釈が正しければ、2021年1月のQーアノンらの議会襲撃にそっくりである。

 

追加: Q-anonと「陰謀論」

 

ウィキペディアはQアノンについて以下のように記している:

 

「世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者・人肉嗜食者による秘密結社が世界を裏で支配しており、ドナルド・トランプはこれと密かに戦っている」という主張が中心的であり、神に遣わされた救世主としてトランプが個人崇拝の対象となっている。

 

このエプスタイン事件を意識しての記述は、視聴者にQアノンに対する憎悪の感情を呼び起こすとともに、彼らを含めてトランプや本来の米国を取り戻そうとする民族主義者たちに、まとめて狂信的な人達という烙印を押すため、反トランプの既存メディアにより作られたのだろう。

 

エプスタイン事件とは、米大富豪の故ジェフリー・エプスタインが、世界の大物達を孤島に招待してそのような悪魔的パーティーを開いていたとの疑惑である。その大物の中には、英王室のメンバー、クリントンなどが含まれていたという。https://gendai.media/articles/-/66826

 

Q-anonの中心にいる人たちとは、「グローバリストの人脈が、米国を始め世界の政治を裏で支配している」という疑いを葬り去り、現在ナショナリストの中心になっているトランプを排斥する為に作り上げられた偽トランプ応援者だろう。

 

なお、エプスタインは、上記疑惑が広がった”大物たち”に都合よく若干早く逝去した。

 

 

補足:

 

1)「ライヒスビュルガー」とは、第2次世界大戦後のドイツを認めず、政府の権限を否定している極端な人たち。長年、ドイツ中の笑いもので、変わり者たちの集まりだと一蹴されていたが、急激に治安当局の懸念材料となった。当局は、「ライヒスビュルガー」がさらに過激で危険になっていると話している。【解説】 「ライヒスビュルガー」とは ドイツの「変わり者集団」が陰謀論の過激派に (BBC News) - Yahoo!ニュース

私は以下の様に考える。この極端な考えの人たちが、グローバリストの人たちに叩かれ役として育てられた。その役割は、米国のQ-アノンと同じである。

 

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