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2023年10月23日月曜日

イスラエルのネタニヤフ政権は聖書にあるエレツ・イスラエル(大イスラエル)を目指すのか?

イスラエル・パレスチナ紛争の歴史について、及川幸久さんが動画を配信している。詳細かつ分かりやすく、さすがに及川チームの調査能力は高いと思った。

https://www.youtube.com/watch?v=b38Qy6AHQxg

 

 

 

その中で今後重要になるのは、ネタニヤフ極右政権の閣僚たちが、予定する将来のイスラエルをどう考えているかである。彼らは将来のイスラエルが達成すべき3つの要件を考えているようだ。それらは:

 

①アル・アクサ・モスク(イスラムの最重要な寺院)を破壊し第三の神殿を建設する。

② 聖書にあるイスラエルの地に、イスラエルを建設する。

③ 世俗法(現在の法)の代わりに、ユダヤ法ハラカを制定する。

 

である。それが動画後半で語られている。つまり、彼らはパレスチナ人を全て追い出し、イスラム寺院を破壊し尽くし、完全にユダヤの国を建設する予定のようである。

 

ただ、及川氏は②の領地について、現在のパレスチナ人が住むヨルダン河西岸をふくめてイスラエルの領地とするという解説をしている。しかしイスラエルは既に、ヨルダン河西岸を占領しパレスチナ先住民の存在を無視し、好きなように入植活動を行っている。

 

従って②の意味は、現在の占領地域よりも大きな領地、聖書に書かれているエレツ・イスラエル(イスラエルの土地という意味;大イスラエル)を領地とすることを考えていると思われる。そこで、以下のコメントを書いた。

 

聖書にあるイスラエルの土地とは、旧約聖書に登場する古代ユダヤ=イスラエル王国の最大版図を意味する「エレツ・イスラエル」(大イスラエル)ではないでしょうか? どうもシリアの方の土地も含まれるようです。(現状でも、国連はみとめていませんが、ヨルダン川西岸は既に全てイスラエルが占領しています。)

 

イスラエルの土地を意味するエレツ・イスラエルの範囲だが、明確ではないのでチャットGPTに聞いてみた。答えは二つあったのだが、一つは何かに遠慮した答えのようで面白くない。もう一つの答えを下にコピーする。

 

旧約聖書において、エレツ・イスラエルの範囲についての記述は、さまざまな文脈で異なる解釈がされてきました。エレツ・イスラエルの範囲がどのように記述されているかは、特定の聖書の書物や時代によって異なるため、解釈は多様です。

一般的に、エレツ・イスラエルはユダヤ人の歴史的な祖国とされ、古代のイスラエル王国の領土を含むと考えられています。この領土には現代のイスラエル、パレスチナ、レバノン、シリア、ヨルダンの一部が含まれているという解釈もあります。ただし、これらの国々の境界線や領土の拡張に関する詳細な記述は古代の文献には限られており、異なる見解が存在します。

エレツ・イスラエルの範囲に関する議論は歴史的にも政治的にも繰り広げられており、現代の中東地域の紛争の要因の一つとなっています。異なる宗教や政治的視点から見ると、エレツ・イスラエルの境界についての意見が異なるため、その範囲について一つの確たる見解があるわけではありません。

 

実際、英国が第一次大戦後に確保したパレスチナの土地は、現在よりずっと広かったが、フサイン・マクマホン協定に配慮して分割して、西をパレスチナとし東をトランスヨルダンとした。彼らは分割前の土地全部が欲しいのだろう。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12824321090.html

 

(19:30、タイトルの変更)

 

以下は、10月24日早朝追加:

 

元マレーシア首相のマハティールさんの主張:

https://www.youtube.com/watch?v=blA5Gjsldmk

 

 

今回、パレスチナ問題について勉強して、始めてこのマハティール元首相の言葉がわかるようになりました。

 

ーーーーおわりーーーー

 

 

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