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人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題   日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...

2021年9月8日水曜日

習近平の第二次文化大革命や共同富裕策に苦しむ中国:日本の悲劇への序章か?

中国の政治では、共産党が国家組織より上位にある。共産党の中央政治局常務委員が党の最高幹部であり、国家主席や全人代(国会)議長など国家の要職は、彼らの中から選ばれる。現在7名で、チャイナセブンと呼ばれ、国家の方針はその会議で事実上決定される。

 

独裁になるのか合議制で決定されるのかは、常務委員の間の力関係、及び中国共産党の歴史が関係する。(補足1)毛沢東時代には長期独裁が続いた。それは、毛沢東の“創業者”としての特別な地位と、その地位を守るための「努力と策略」があったからである。

 

長期独裁は国を衰退させる。それでも国家が独裁に陥るのは、①権力の分散が制度化していないことと、②最高権力者に成れば、国の発展よりも地位保全に関心が向かうからである。それは、権力を得るまでに多くの敵を作って来たことと、その地位を失うと、名誉だけでなく自分と家族の生命までも失う危険性が高いからである。一旦独裁に向かえば長期独裁を目指すのは必然である。(補足2)

 

最高幹部に一定の安心を与える一工夫として、常務委員となったものは訴追されないという伝統が出来ていた。それにより、中身のある議論を可能にしようという知恵である。しかし、20154月に前政治局常務委員の周永康が刑事訴追され、その伝統も破られた。習近平は一層孤独な独裁者となった。

 

来年習近平は第二期の5年目を迎える。憲法を改正したので第三期以降も国家主席を務めることは可能である。しかし、第三期目になれば、そこからは明確な独裁と見なされ、その席から降りたくなっても、無事には降りることは出来ないだろう。(下に最近の中国トップの周辺についての動画を示します。)

 

 

 

 

 

一人の人間の能力には限界がある。巨大な量の広い分野に亘る情報を受け、その正確な実時間処理が必要な国家の方針決定に、独裁者一人で対応できる筈がない。上に到着する情報は、聞くに心地よい良いものばかりになり、どれが嘘でどれが真なのかさえ解らない情況になる。その結果、国家は迷走することになるが、その責任は独裁者が負うべき負債として蓄積する。従って、独裁者がその地位から落ちるときは、常に悲惨である。

 

2)独裁政治の例:毛沢東の大躍進運動と文化大革命

 

権力が一人に集中すると、政権は一定期間安定化するが、時間が経てば国民の生活は荒れる。例として中世の絶対王制や現代の北朝鮮キム王朝が挙げられるだろう。武力革命により出来上がった共産党政権は、スターリンや毛沢東という独裁者が支えた。神格化された毛沢東が、国の惨状を一挙に解決することを夢見て大躍進運動を行なった。その結果、中国は経済的困難に陥り、数千万人とも言われる死者を出したという。(補足3)

 

どん底の情況下で、政権が劉少奇と鄧小平らに移行したのは、その失敗に上から下まで疲れ果てたことと、最初に記した政治システムの集団指導機能が隙を見て働いた結果だろう。それでも数年後、権力奪回を目指し、毛沢東は文化大革命(1966~1976)を行なった。

 

毛沢東は、大躍進運動の失敗が自分の終着点となる恥辱に耐えられなかったのだろう。その後の国民の苦悩と引き換えに毛沢東が死後得たのは、天安門広場に肖像画が掲げられたことと、全国民に対する“英雄毛沢東”という“刷り込み”だった。(補足4)

 

文化大革命は、“精緻に計画された体制内の権力闘争”であり、毛沢東は紅衛兵という少年の純粋無垢且つ無知の強烈なエネルギーを、敵対する知識人らの排除に用いた。(補足5)独裁政権再構築の企みが成功するには、神格化された毛沢東像の確立と、知識層を中心に多くの国民が不幸の渦に巻き込まれることが必要不可欠だった。

 

文化大革命に関しては、8年前の本ブログに書いたように、ユン・チャン(張戒;Jung Chang)が著した「ワイルド・スワン」という本に著者の実体験が記されている。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12466514061.html

 

3)習近平の独裁政権樹立への努力

 

この毛沢東の独裁を模倣しているのが、習近平である。毛沢東のように、神格化された習近平像を作り上げる様々な政策を行なっている。今年から習近平思想を小学校で教育するのもその一つである。https://www.afpbb.com/articles/-/3364311

 

対外政策として習近平は、中華秩序を世界に布く新バージョンの中華帝国創設を目指している。具体的には、一帯一路政策とアジアインフラ投資銀行などで、西と南の方向に中華秩序を広げる戦略をとり、技術的な面で世界のリーダーとなるべく中国製造2025や千人計画を立案し、実行しようとした。

 

国内での地位を絶対的にするため、将来の有力者を「ハエも虎も叩く」と称する腐敗撲滅運動の形で、次々と葬り去る方法を用いている。このような欺瞞的な口実でも、政敵の排除には有効だということは、如何に大衆は無知なのかを示している。

 

政敵を言論の力ではなく物理力でねじ伏せることの代償は、協力者が殆ど居なくなることと、命の危険に晒されることなくトップの座から降りることが不可能になることである。このような手法を用いても尚、大虎を叩くことは現在まで出来なかったことは、習近平政権の基盤の弱さを如実に示している。兎も角、習近平は最初から独裁を目指した筈である。

 

中国共産党政権が成長し、中央アジアからアラブ諸国をその勢力圏に収めることは、米国の支配層グローバリスト達にとっては、中国も最終的には飲み込むことが可能だと考える限り、歓迎すべきことであった。その共通項は、マルクス主義である。

 

そこで米国支配層らは、オバマ政権のときには、習近平政権に融和的であった。副大統領バイデン父子や国務長官ケリーに近い者が、中国において経済的利権を手にすることができたのは、そのような背景があってのことだろう。

 

ところが計算が狂ったのは、トランプが米国大統領になったことである。中国が目指して来たのは共産主義大国ではなく、西欧の文化に見向きもしない(法治の原則も人権も無視する)グローバルな中華帝国であることを、世界に明確に示す羽目になったからである。そして、グローバリストが目指す統一世界と最終的には敵対することが明らかになった。それが、ジョージ・ソロスが最近中国非難を繰り返す理由だろう。https://courrier.jp/news/archives/259762/?gallery

 

4)新版文化大革命

 

米国が民主党になって、再度融和的になると習近平中国は予想していただろう。今年4月ごろまでは未だ余裕があり、習近平のブレインと思われる中国人民大学翟東昇教授は、新型コロナのパンデミックを、一帯一路構想をバージョンアップするチャンスだと主張する講演をしている。(補足6)新型コロナを良い機会と捉えるのは、世界経済フォーラムと同じである。(HaranoTimesさんの動画:https://www.youtube.com/watch?v=jDm2cz8JRQU

 

しかし、米国支配層は、オバマ政権の時のように融和的姿勢には戻らなかった。危機感を抱いた中国の元幹部らは、多分6月ごろから、習近平を替えなければ中国に将来がないことを悟った。その結果として、北戴河会議(8月下旬)で汪洋の名前が現れたとすれば辻褄があう。

 

第三期の国家主席になって、習近平が来年以降も政権を維持するには、独裁強化が必須である。国民の支持を失った独裁政権は、広く国民も締め上げることで、暫くの間安定化する。逆方向には道がない。(補足7)しかし、それは独裁者自身も強烈な圧力を感じながらの作業となるだろう。

 

その独裁強化の一環として、“ニューバージョンの文化大革命”が始まったようだ。具体的には、芸能界を圧殺し、教育産業を潰し、習近平思想の小学校教育への導入(上述)、IT関連銘柄から多額の罰金を召し上げるなどである。https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090500179&g=int 

 

この最後のものは、共同富裕という社会主義政策の実現という名目で行われているようだ。共同富裕と名付けたのは良いが、それは共同貧困への道だと普通の知性は見抜いている。資本主義経済が壊れれば、中国は貧困化するのは当然の成り行きである。

 

上記記事で環球時報の編集長が、「今回の変革で、(中国の)市場は資本家が一晩で大金持ちになれる天国ではなくなる。われわれは一切の文化の乱れを整理する必要がある」と主張したとある。

 

その習近平の「共同富裕」なる方針により、中国の一流企業は国家に富を吸い上げられることになる。今日6日のCNNは、“中国アリババ、2025年までに1.7兆円拠出 「共同富裕」実現へ”と題する記事を掲載した。

 

多くの一流企業のトップが、自分の命の保障を得るべく、共同富裕実現のために多額の寄付をするとの声明を出しているのである。これは、大躍進運動で、各家庭の鍋釜を供出させて鉄地金をつくり業績をあげる地方の共産党幹部のやり方と同じである。中国経済は極めて困難な情況になるだろう。それをジョージ・ソロスも指摘し、習近平を攻撃する文章を寄稿しているのである。

 

独裁政権では、統治者と非統治者の間に全く信頼感がないので、その維持には現物を示す必要がある。習近平が、第三期の国家主席につけば、いよいよ独裁政権が完成する。貧困化する中国で独裁政権を維持するには、強烈な名目が必要になる。それは台湾の併合である。それは日本にとって悲劇となるだろう。(10:45編集)

 

 

補足:

 

1)毎年8月に東北部の北戴河に、これまで政権中枢を担った長老たちと現役の首脳が避暑を兼ねて集まり、非公式に会議を開く。その中で、共産党政権の今後が話し合われる。今年、将来の指導者として汪洋というチャイナセブンでは序列4位の人物の名前が浮揚したと言われる。この「北戴河会議」も伝統の力の一つである。

 

2)権力の分散の制度として、一つは三権分立の民主主義のような近代制度がある。更に、最高権力者が、国家行政組織の外に存在する場合、政治のトップによる独裁が生じにくい。例えば宗教指導者が国家元首になる場合、或は、宗教の教義がその役割をする場合などがある。その宗教が“まとも”で、それによる束縛が問題にならなければ、良い政治制度が得られる可能性がある。

 

3)大躍進運動(1958~1961)の場合、「鉄は国家なり」を信じて毛沢東は大増産を命令し、部下は民衆から生活必需品の鍋釜などを取り上げ地金にしてまで、供出する鉄の量を競ったという。鉄だけでは国家はなりたたないことを諭す部下は、居なかったのである。

 

4)ソ連時代のレーニンも同様の栄誉を得て赤の広場に霊廟が置かれ、24時間衛兵が警備するという栄誉を得た。しかし、ソ連の崩壊により、それらは取り除かれた。

 

5)少年の純粋無知を用いる戦略は、イラク戦争の開始する際の少女ナイラさんや地球温暖化を攻撃する際の少女グレタ・トゥーンベリさんの利用と同じ類の戦術である。

 

6)東昇教授の動画は、米中関係の背後にユダヤ系資本家の協力があったこと、バイデンの資金供給に中国が協力したこと等を暴露した。https://www.youtube.com/embed/gTcWNnYltaU;(このブログ・サイトでは127日に紹介した)

 

7)勿論、中国は未だ集団指導体制に戻る可能性が残されている。それには、習近平が地位も名誉も失った自分を許す決断と、李克強を筆頭に現在のチャイナセブンの残り6名が、優れた忍耐力を示すことの両方が最低限揃う必要があるだろう。

2021年9月4日土曜日

米軍のアフガニスタンからの敗走の不思議:米国が心配だ

米軍は20年間の戦闘を終えて、831日にアフガニスタンから撤兵した。その撤兵は無計画な形で、多くの同盟国の撤収に気を配らないばかりか、自国民の撤収をも無視した形でなされた。まるで命からがら逃げる満州の日本軍のようである。(補足1)

 

極めて不可解なのは、タリバンが831日までのカブールの治安を米軍に要請したのを断り、タリバンに任せたという点である。そして、米軍が警備したのは、カブールの空港のみであった。米軍のバグラム空軍基地放棄も不思議だが、それについては遠藤誉氏(補足2)の解説をご覧いただきたい。

 

「まるで敗戦直後の日本軍を奪い合う中共軍――米大使館存続望むタリバン」https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210830-00255697

 

繰り返す。タリバンですら、本来なら米軍がカブールの治安維持を期日までする筈だとおもっていたし、そのように提案したというのだ。それを断って、カブールを早々にタリバンに任せたのである。まるで、わざと混乱する様にアフガニスタンを残して、米軍が撤収するかのようである。

 

 

 

その所為で多くの日本人もカブールの空港にたどり着くことが出来なかった。米国人すら、数百人がカブールに取り残されたというのである。

 

831日に撤収するのなら、それまでの期間は首都カブールの治安を米軍が維持し、自国民や同盟国の全ての人員を撤収させ、その後で米軍が撤収してタリバンにその後を託すという具合に計画的に行うのが普通である。米軍は優位であったのだから、そうすべきことは素人でも判る筈である。

 

日本でも報じられている様に、アフガニスタンのガニ大統領は、暫定政権を放り出して外国に逃亡した。その無様な様子を単純に笑っていた人も、その背後にバイデンとタリバンの話し合いで決めた上記のことを知れば、ガニ大統領が逃げるのは当然だと思うだろう。

 

米国の主流マスコミもこの異常な撤退を様々な角度から報じているようだ。ワシントン・ポストは、上記のバイデンとタリバンのカブール統治に関する取り決めを報じ、ニューヨーク・タイムズは米軍がタリバンに残した山程の武器や軍用自動車などを図入りで紹介した。

(上のyoutube動画:https://www.youtube.com/watch?v=sh8pitGmUc4

 

これまで戦っていた相手に大量の武器のプレゼントするとは!不思議を通り越して、何か悪夢を見ている筈だと自分を抓ってみるが、どうも真実のようだ。しかも、それ以前の一年半ほどの期間で、米軍を背後に持つアフガニスタン政府軍からタリバンに多くの武器を売り渡すという不可解な出来事があったことを考えると、そこまでバラして良いのかと、米国の方が心配になる。https://courrier.jp/news/archives/257495/?utm_source=article_link&utm_medium=photolink&utm_campaign=articleid_259199

 

バイデンはそれでも、アフガニスタンからの撤兵計画は並外れた成功だったと自画自賛したようだ。更に、国外避難を希望したアメリカ人の90%を避難させたと胸を張ったという。取り残された10%には目をつむるのである。(補足3)https://www.youtube.com/watch?v=m_dn6QNMCWo

 

インチキ選挙をしてまで、こんな人を大統領にした米国支配層の罪は大きい。「罪は大きい」というのは、意図せずにこの失態となったと仮定した場合の話である。もしその前提が間違いなら、この表現はあたらない。それを書いたのが91日の記事「自由主義国家群の団結を破壊するバイデン民主党政権」であった。繰り返す、米国が心配だ

 

世界の混乱はアメリカの混乱から始まる。それらが計画されたものなら、その背後に居るものにはおよその見当がつく。中国は彼らの相棒のようだが、習近平はその邪魔者らしい。それを察知したのか、中国の現政権は、習近平思想を小学校で教え毛沢東時代に逆行を始めたようである。(補足4)

 

本当に恐ろしい時代がやってくる。日本国の政治家は、その危機に全く何も感じないうようで、未だにコロナ対策が最大唯一の課題と考えているようだ。日本のマスコミは相変わらず、本当の日本国の危機を報道せず国民の愚民化政策のために働いている。

 

かれら全てが、“壁通り”か“駄母寿”かは知らないが、世界支配を目指す者たちに上から伸びているワイヤーで操られていることを良しとしているのかもしれない。アフガニスタンに取り残された米国人や日本人と同じ運命に、我々も在るのかもしれない。

 

 

補足:

 

1)五木寛之さんは旧満州から引き上げた。その際の悲劇の半分は、真っ先に敗走する日本軍がもたらしたと言える。一流の作家故に、真実の人間の姿を教えてくれる。https://www.nishinippon.co.jp/item/o/433752/

 

2)遠藤誉氏は満州国新京生まれの人で、中国問題の専門家として知られる。自分の体験を基に書いた「チャーズ中国建国の残火」は有名。元々の専門は物理学である。山崎豊子の「大地の子」のチャーズに関する部分で著作権侵害の訴訟をしたことでも知られる。

 

3)このようなセリフを吐いても、バイデンは未だ大統領の席に安全に座っていることも不思議である。現在すでに米国は内戦の中にあると考えれば、不思議ではないが。

 

4)習近平は傾きかけた政権を守るために、毛沢東の文化大革命の新しいバージョンを始めるようだ。北戴河会議で汪洋という人物が浮かび上がったというニュースと、この第二次文化大革命、及びジョージ・ソロスの二度に亘る習近平批判が恐ろしく共鳴している。日本は遠くの雷鳴を伴う嵐を前にして、未だにコロナ踊りに興じている。

新型コロナ感染者の年代別統計とワクチン接種効果=K市の場合

下は、中部地方の大都市近郊の都市(人口約15万人)について、新型コロナ肺炎感染者に関する統計結果である。昨年10月から今年830日までを3つの期間に分け、男女別年代別の感染者の割合を百分率(%)で示した。

 

 

 

中央と右端の表はおよその人数を揃えて、意味のある比較が可能な様にした。右端は今年8月1日 〜30日の間の感染者分布である。K市では70代以上のワクチン接種を7月末までにほぼ完了しており、その効果を見るためにこの期間を独立させた。

 

上の図は、K市公表のデータから独自に作った毎日の新規感染者数とその積算値のグラフである。積算値は、縦軸のメモリを30倍してほしい。これと日本全体の新規感染者数のグラフを比較すると、殆ど同じプロファイルである。(補足1)これから、日本全体でも、以下に記すK市のみに関する結論と同様の結論が得られると思う。

 

1)ワクチン接種効果


中央と右端の分布のテーブルを比較してみる。70代以上の感染者の全感染者に占める割合は、右端の表にあるように僅か1.1%である。一方、左端と中央の表では、この年代の感染者の占める割合は、何れも10~11%を占めている。

 

この大きな差の原因としては、やはりワクチン接種の感染防止効果が考えられる。もし、愛知県下のK市でも8月にはデルタ株が主となっているのなら、ファイザー社のワクチン接種は、デルタ株に対しても感染防止に大きく役立っていることになる。

 

感染防止する大きな効果があれば、仮に感染者を母集団にした統計において重症化と死亡率にワクチン接種効果がなくても、全人口を母集団とした統計では、死亡率の大きな低下となっている筈である。

 

尚、私の712日のブログ記事で、英国での分析結果を紹介した。そこで以下のように書いた。

 

δ株での致死率は、①50歳前では0.02%程度であり、ワクチンを接種しても低くならなかった。②50歳以上の年代では、ワクチンを打たない場合の致死率は5.6%、ワクチンを2回打った場合が2.2%であった。つまり、50歳以上でも致死率という点では、完全には程遠い接種効果だった。

 

 

この英国のデータに対する議論は、同じ世代(50歳以上)の感染者を母集団(補足2)とした議論であったのに対して、今回のデータ解析は全世代の感染者を母集団にした70代の感染者の割合に関する解析である。人口も感染者数も上げているので、上記結論は、全人口を母集団とした場合の結論とも言える。

 

もし、50歳以下の若い層に対しても、ワクチン接種が感染防止に大きく役立つなら、感染者に対する重症化や死亡の率にそれほど効果がなくても、その世代の全人口に対する重症化や死亡率の低下に大きく貢献することになる。

 

 

2)若者の感染増加について:

 

令和3年8月の感染者の中で、10代と20代の占める割合は、夫々16.8、30.7%である。一方、令和3年5月までの感染者では、夫々、13.1、19.7%である。令和2年10月〜12月の場合も、夫々、

9.9、17.9%であり、令和3年春までの感染割合に近い。

 

10歳未満の層では、8月は5.5%と他の期間(令和3年春までは8.2%; 令和2年秋は7.2%)より低い。この層の率が低いのは、夏休み中の感染経路は主に家庭内感染であり、10代と20代の若者の感染経路とかなり違うからだろう。恐らく9月以降には、10歳未満の層も8%程度に増加するだろう。

 

全期間を通じて60代の感染が低いのは、やはり街なかや他府県などに移動するなどの機会が少ないからだろう。

 

最後に:

 

7月から8月にかけて、m-RNA型ワクチンの接種効果、特に重症化と死亡を防ぐ効果について、かなり悲観的な意見を書いてきた。それは、感染者を分母にした死亡率や重症化率という点で、ワクチン接種の効果が完全には程遠かったからである。

 

上に引用した7月12日の記事に書いたように、一旦感染すればワクチン接種をしていても死亡率は4割程度に低下するのみであった。しかし、今回、感染防止という観点からワクチン接種に大きな効果があるらしいことが分かった。

 

新型コロナの件でかなりの数の記事を書いてきたのだが、今回はそれ故生じた責任を果たすという意味で、取り急ぎ報告させていただいた。

(編集、14時30分)

 

補足:

 

1)下に日本の累積死亡者と新規感染者のグラフを示す。8月に感染した人が死亡して、上の図の統計に現れるのは週間位後になるだろう。それを考えても、死亡者の増加はそれほど大きくはない。英国やイスラエルなどでも、デルタ株による死亡率はかなり小さい。

 

2)母集団とは、パーセンテージを出す時の分母を与える集団である。我々が先ず関心を持つのは、全人口を母集団にした解析である。それが、特定の一人つまり自分の感染確率とそれによる死亡確率に比例するからでる。

(9月3日、午前12時投稿)

2021年9月2日木曜日

自由主義国家群の団結を破壊するバイデン民主党政権

以下の文章には陰謀論的な部分がふくまれます。その部分を赤字で示しますので、注意してお読みください。

 

1)バイデンの米国弱体化計画?

 

アフガニスタンから米国が撤兵し、現地に取り残された日本人や日本公館で働いていた現地人は、タリバン支配のアフガニスタンに取り残されることになった。特に日本に協力したアフガニスタン人の命が心配である。もう少しの時間的余裕があれば、救出出来た筈である。

 

同様の思いをしているのが西欧諸国である。バイデンが西欧諸国の要請を振り切って、急いで撤兵した裏には、自由主義国家の連合の弱体化計画があったのだろう。

 

米軍撤退が31日朝に完了した件、ペンタゴンのマッケンジー将軍が記者会見で説明した。https://www.cbsnews.com/news/afghanistan-withdrawal-united-states-troops-pentagon/ 

(追補、2日午前5時、FOXTVのニュース解説がわかりやすい:https://www.youtube.com/watch?v=vjYdv28RwHA

何と数百人の米国市民がアフガニスタンに取り残されているという。バイデンのテレビでの約束は何だったのかと、及川氏が怒りを抑えて話す。

 

 

 

この混乱はバイデンの責任である。しかし、バイデン個人の責任である筈がない。背後に、バイデンを好きなように操っている連中がいるだろう。その準備として、認知症の危険性があると散々マスコミで報道したのだろう。(補足1)兎に角、及川さんのyoutube動画を見てもらいたい。

 

米国の政治はこれから混乱する可能性が高い。その結果、米国は分裂の危機を迎え、分裂しないまでも弱体化するだろう。これまで、米国は自由主義国家群のリーダーとして西側先進国束ねるように見えたが、今後は、その呼びかけは誘蛾灯のようなものだろう。

 

それに呼応して集まる国家は、リーダーである米国の崩壊により、次々と共産党中国の配下に自ら入るだろう。ドイツとフランスが先頭を争うだろう。米国民主党の背後に居る連中は、この一連の動きのあと、中国と協調して、世界を中国共産党支配にする可能性がある。

 

以下は強烈な陰謀論モードであるが、ダボス会議などが主張しているグレートリセット(補足2)に向けて、バイデンの民主党も協力するのだろう。世界の主権国家体制を解体して、ある層の支配するグローバル企業群を構成員とする地球国家を作るという革命を、大混乱を経て達成するつもりなのだろう。

 

この計画において、ジョージ・ソロスがダボス会議で話したように、習近平は邪魔かもしれない。

 

 

しかし、中国共産党政権自体は敵ではないだろう。中国は既に共産党幹部が経営する強力な株式会社を構成員とする国家である。

 

グレートリセットのプロセスは、世界の大混乱の中で、かなり長期間かけて進むだろう。世界中で失われる生命は億人単位で数えられ、消滅する国も多いだろう。核兵器を保持しない国々、核兵器搭載のミサイル技術を持たない国々、SLBMの核兵器を持たない国々は、弱い軍事力の順に、国民ともども消失する可能性がある。

 

こんなことを考える人が居るとしたら、何と恐ろしいことだろうか。これが私だけの陰謀論であってほしい。

 

2)ジム・ロジャーズの言葉:

 

ユダヤ人三大投資家(補足3)の一人ジム・ロジャーズが最近まで言っていた言葉が再び頭の中で反響する。「10歳までなら、日本人は韓国や中国に移住すべきだ」と。没落の日本に残っていては未来がないというのだ。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68076?page=4

 

ジム・ロジャーズは言っている:「1807年にロンドンに移住するのは素晴らしいことだった。1907年にニューヨークに移住するのは素晴らしいことだった。そして、2007年にはアジアに移住することが次のすばらしい戦略となるだろう。」そして、「米中は協力し、世界を幸せにすべきだ」とも言っている。https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00087/052700048/

 

彼は、家族とともに2007年、ニューヨークからシンガポールに移住した。このユダヤ資本の足取りは、英国の反映、続いて米国の反映、最終的に中国でのユダヤ世界帝国の完成(つまりグレートリセット)を意味しているのではないだろうか。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12544848302.html

 

混乱は革命の前段階として必要である。新型コロナ肺炎(Covid-19)のパンデミックも、事前に混乱を起こすために仕組まれた可能性がある。

 

Covid-19のウイルスSARS-C0V2は、中国武漢の研究所において石正麗氏らにより、米国CDCのファウチ(Dr)らの資金援助で行われたことは周知である。昨年、ジム・ロジャーズはこのように言った:「新型コロナは危機の序章、本番はこれからだ」(すぐ上の日経ビジネスの記事参照)

 

3)ウオール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal日本語版)の今朝の社説:

 

バイデン父子とオバマ政権時の仲間ケリー(元国務長官)の義理の息子デェボン・アーチャー(Devon Archer)との中国での投資会社の設立、ウクライナでの収賄容疑などが、社説で報じられたようだ。記事全部は有料なので読めないが、今日はこのニュースが大きく報じられるだろう。

 

一昨年の大統領選挙に関心のあった人たちにはお馴染みのスキャンダルである。これでバイデンの役割は終わったのだろう。

 

 

(9月2日午前5時投稿)

 

補足:

 

1)言うまでもなく、DS(ディープステート)である。オバマ政権がSenior Executive Service (上級行政執行官)の改革と称して、DS配下の人物を大量にSESとして米国政府に組織した。CIAFBIも、彼らSESに抑えられている。あの選挙のインチキも、捜査結果は公表されないし、捜査されたかどうかも解らない。代わりに、彼らはトランプのロシア疑惑をでっち揚げようとした。トランプを応援する人は日本に多いが、彼とて日本に優しい訳ではない。どちらにしても、独立国日本にはジム・ロジャーズの言うように将来はない。

 

2)「グレートリセットは、株主のための株式会社が担う資本主義経済から関係者のための株式会社が担う資本主義経済へのスイッチングである」と説明される。日本以外で、「会社が社会の公器だ」と言った創業者がいるのか? 株主資本主義をゴリゴリ主張する側が、何を寝ぼけたことを言っているのだと言いたい。上の定義は要するに、中国モデルで世界を統一するということだろう。

 

3)政治に関心のある殆どの日本人も知っているだろうが、敢えてここに紹介する。ジョージ・ソロス(ホンジュラスから米国を目指す移民キャラバンを組織し、トランプを困らせたと言われている。)ウォーレン・バフェットは三人の内、最大の資本を持つようだ。そして、ジム・ロジャーズである。最後の人は、テレビに出て良く喋るので、何かと口が軽いように思われる。