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2022年11月14日月曜日

吉田茂&マッカーサー(II):名優二人と宣伝部の日本マスコミ

追補: 以下の動画に補足1にあるコメントを書きましたが、それが削除されたようです。そのようなやり方が、松田学氏の政治なのかもしれません。

 

伊藤貫さんが帰国し、久々にyoutubeに出ている。特に面白くて勉強になるのが、松田学さんのチャンネルでの話である。これまでの伊藤さんの話とほぼ同じ内容だが、友人の日系三世の方との話は初めて聞いた興味あるものだった。

 

 

伊藤さんは、30年程前に合衆国連邦職員ジョン・タガミという日系人と友達になり、ある時一緒に食事をし、以下のような話を聞いたという。(補足1)

 

彼(タガミ氏)の父親はマッカーサー直属の通訳官として日本に着任した。ある日、マッカーサーが当時の首相吉田茂と話をする時、父親に「吉田は元英国大使のキャリア外交官であり、一対一で話をするので同席するまでもない」と言った。

 

しかし、数分後にマッカーサーは吉田は何を言っているのかさっぱり分からない。やはり、同席しろと、父親を呼び込んだというのである。

 

吉田茂にはキャリヤ外交官としての能力がなく、外交官となって直ぐに出世コースから外されて中国内部にいた。そして、英語もフランス語も喋れなかったというのである。続いて伊藤氏は、吉田茂とマッカーサーの交渉の様子等について話し、それに最低の評価をした:(補足2)

 

吉田茂は徹底してマッカーサーに媚びへつらい、全てマッカーサーの言う通りに行った。真にマッカーサーを尊敬している風でもあったとも言っている。これまでの戦争とその経緯を考えれば、占領軍のトップを尊敬するというのは、誰が考えても馬鹿げている。

 

幣原や芦田、それに重光などという真面に議論し反論する連中よりも吉田茂の方が圧倒的に便利なので、GHQは徹底的に吉田を引き立てて利用することにしたと言う。

 

その後、伊藤氏の話はマッカーサーの人物評に移った。これも占領政治を語る上に大事なので、ここに再現したい。

 

GHQの現場では、マッカーサーはエゴ丸出しのナルシストと思われていたようだ。彼は結局、朝鮮戦争での戦略上の話でトルーマンと衝突し、連合国司令長官を首になり帰国した。

 

マッカーサーは大統領になりたかったがなれず、彼の元部下であるアイゼンハワーが大統領になった。その際、アイゼンハワー(元大統領)のことを「彼は私がこれまで雇用した最高の事務員(clerk)だった」と侮辱的な言葉を吐いて、自分のプライドを慰めた。

 

それを聞いたアイゼンハワーは、「彼(マッカーサー)は、私が観た最高の役者だった」と言ったという。つまり、マッカーサーの占領政治等は、自分の高いプライドを満足させる演技だったと語ったというのである。(補足3)

 

そのマッカーサーの性格を満足させるように、吉田茂も演技の才能を発揮したようだ。その両者の演技にすっかり騙されたのか、或いは日本の新聞各紙もその演劇をする側に身を投じたのか判らないが、吉田をマッカーサーと堂々と対等の交渉をしていると報じたのである。

 

その悪しき自民党政治の伝統は、中曽根内閣(補足4)や小泉内閣まで継続成長し、その自民党内閣の性格は現代では演技から本質に質的変化を遂げているのである。

 

 

終わりに:

 

吉田茂は土佐の出身で、実父竹内綱の友人である吉田健三の養子となった。坂本龍馬は同じ土佐の出身であり、香港のロスチャイルド系の商社、ジャーディン・マセソン商会のトーマス・グラバーの配下だったと言われている。

 

吉田健三は、そのマセソン商会の横浜支店の店長であった。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E8%8C%82

 

一部に議論されている様に、日本の明治維新への英国の強い関与は、ロスチャイルド家が強い影響力を持つ英国の東アジア進出の一環であった可能性が高い。その延長上に、鈍才の日本国首相吉田茂があるとしたら、日本は明治以来、殆ど背乗りされていたことになる。(補足5)

 

つまり、本来の日本を取り戻すには、江戸時代に遡って、そこから日本の近代を真実にそってレビューするしか方法がないのである。同様のことが、先日、インチキ選挙で政治権力を維持したバイデン民主党の米国について言えるだろう。更に、ゼレンスキーのウクライナにも言えると思う。

(18時50分、編集と題名変更)

 

補足:

 

1)伊藤さんが言及したマッカーサーの通訳については、確認できていない。ネット上には、二人のそのタイプの人物が現われているが、タガミと言う名前はない。

その二人とは、フォービアン・バワーズ(米国軍少佐、http://bunko.shueisha.co.jp/yomi/0112_3.html)とジョージ・キザキ(日系二世、https://mainichi.jp/articles/20160815/k00/00m/040/154000c)である。そこで、引用動画のコメント欄に、「松田さんと伊藤さんへ:マッカーサーの通訳官のジョン・タガミ(私の聞き取った音)さんのお父さんの正しい氏名を確認して補足してください。そうでないと、この話の価値がマイナスになる可能性すらあります。ネット検索では、元通訳としてジョージ・キザキやフォービアン・パワーズの名前が出てきますが、タガミという人は出てきません。」とコメントした。

 

2)マッカーサーと吉田茂の関係については、以前書いたことがある。

「マッカーサーと吉田茂について」

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12466515002.html2016/3/12)とその再録:

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12561641673.html

 

3)マッカーサーの演技については、別の本でも呼んだ記憶がある。厚木基地で日本に着任する第一歩を踏むとき、彼は余裕綽々の様子でパイプの煙を棚引かせ乍らタラップを降りた。しかし、実際には彼は恐怖に怯えていたというのである。

 

4)新聞紙上の「ロンと康の関係」は、米国大統領と日本の首相、更にマスコミのトライアングルとその虚妄を活き活きと描写している。尚、中曽根康弘の自省録については以前書いた。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12615863570.html

 

5)背乗りとは、ある人物を殺して、その本人に成りすます行為である。北朝鮮のスパイとして日本国内に潜伏する人には、そのような者がいるという噂がある。例えば、あの慰安婦問題の記事を書いた本田勝一などである。

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