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2023年5月14日日曜日

岸田首相は日本のゼレンスキー;日本国民の多数の命を犠牲にして米国の代理で中国と戦うのか

タイム誌ネット版に、”岸田は世界第3位の経済をそれに匹敵する軍事的プレゼンスを持つグローバルパワーに戻すことに着手した”と書かれた。冊子版の表紙には、全面に岸田氏の顔写真、副題に「岸田首相は数十年にわたる平和主義を放棄したいと考えている」が印刷されるようだ。

 

 

この「日本を軍事大国に戻す」との表現に、官邸は抗議したが、それは客観的にはそのように見えるということだろう。”客観的”を”米国の方針”と言い換えてもよいかもしれない。タイム誌は米国民主党政権の意思を代弁しているのだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7da22721edcb18b970bab25463185a31accaa0fd

 

タイム誌はこれまでの日米関係の歴史を知って書いた筈である。そのように今後岸田氏が動く筈だから、少し前の記事に岸田を世界を動かす100人として紹介したのである。すくなくとも二つの記事を一緒に議論すべきなのだが、日本のマスコミには難しい(或いは、そうしたくない)ようだ。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA13DTI0T10C23A4000000/

 

抗議したのは、岸田内閣は、国民にも良い顔がしたいからだろう。しかし、自民党のこれまでの歴史からもこれまでの岸田氏の政治姿勢を見ても、国民の希望に沿うよりも、米国の指示に従うことは明らかである。抗議するのなら、最低限後者の記事にも事実と違うと抗議すべきである。

 

タイム誌の記事内容を正確に理解するためには、ウクライナ戦争の真実を勉強し、ウクライナと現在の日本が酷似していることを知るべきである。2014年、当地の大統領であったヤヌコビッチが米国の内政介入により潰され、米国の意のままに動くポロシェンコが大統領に据えられた。(補足1)

 

つまり岸田は、これからポロシェンコとゼレンスキーの役割をするということである。

 

小泉政権から安倍政権に亘って、米国は憲法第9条を無視する形で日本を戦争が出来る国に変えさせた。その目的は、ロシアや中国と米国との戦争において、日本や韓国を米国の代理にするためである。これもウクライナの21世紀の20年と酷似している。

 

 

 

この20年間を観たうえで、戦後の吉田茂からの日本の自民党政府の国民無視の米国追従姿勢をみれば、この77年間の歴史のモデルは、実は明治維新だろう。それは今年3月に書いた以下の記事で説明した。日露戦争とは日本が米国の代理でロシアと戦った戦争なのか?:日本に真実を見る文化が欠けている | Social Chemistry (ameblo.jp)  https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12795459148.html

 

このような見方は私だけのものではない。よく似た内容の記事を書いているジャーナリストがいる。桜井春彦三という方が「桜井ジャーナル」(補足2)の記事の中で書いている。

http://fom-club.seesaa.net/article/496646923.html


桜井春彦氏は、今年112日の記事において、アメリカによるウクライナ支配の経緯から現在のウクライナ戦争に至る道を一言で次のように表現している。

 

「米国はウクライナを支配する為、ヤヌコビッチを追い出すクーデターを計画・支援した(2014)後、ウクライナの軍事力を増強し、2021年からロシアに対する軍事的な挑発を強めた」

 

そして桜井氏は、ポロシェンコの後の2019年にウクライナ大統領となったゼレンスキーという如何わしい人物の政治を以下のように書いている。

 

「ゼレンスキー大統領はロシアとの関係修復を訴えて当選したが、就任するとロシアを敵視する政策を推進、ロシア語の使用を制限し、ロシア語系住民の弾圧を進める。さらに野党を禁止、自分に批判的なメディアを閉鎖、東方正教会の活動を禁止した」

 

「日本にはウクライナのクーデター体制を支持する人が少なくないようだが、それは憲法を無視した政権転覆やナチズムを肯定、言論や信教の自由を否定することを意味する。」

 

桜井氏のこの記事の最後の文章は、上に紹介した内容のまとめである。

 

アメリカの戦争マシーンの一部として日本は進もうとしているが、その過程で憲法は無視され、言論や信教の自由はこれまで以上に認められなくなるのだろう。その先には中国やロシアとの戦争がある。明治維新後と似た道を進んでいる。

 

これば平和ボケの日本人にとっても、非常にショッキングな内容である筈である。日本人全体の目覚が遅くなれば、明治維新から太平洋戦争敗戦までの歴史をこの10年で早回しで再現して、日本の人口が激減することになるだろう。(補足3)

 

2)米国におけるDSとの闘い

 

米国の民主党政権が続く限り、日本には未来がない。米国の若者たちが命を失わずに済むには、米国がDS支配から逃れることである。米国の次期大統領選にロバートケネディジュニアが名乗りをあげ、DS支配から民主党を救おうとしている。しかしそれは絶望的な戦いかもしれない。

 

この件については、最近河添恵子さんが動画で解説している。https://www.youtube.com/watch?v=u_m3q3O2jLM

 

 

米国には命を懸けて戦う人物が大勢いる。日本が米国に学ぶとしたら、そのことも一つだろう。勿論、第一に学ぶべきは、米国は国民の支配ではかくその一部のエスタブリッシュメントがつくるDSに支配されていることである。それが分かれば、日本はその手先である自由民主党に支配されていることも分かるだろう。

 

米国の深層における分裂は、最近は表に出ている。それはDSにとっても正念場だからである。米国民の手に米国政府を取り戻そうと戦う人物が、共和党のトランプ、民主党のロバートケネディジュニアと両党から現れた。言論界ではタッカーカールソン、実業界ではイーロンマスクなのだろう。

 

彼らは現状弱小勢力である。しかし、米国民が完全に目覚めれば、主要勢力になる可能性がある。日本も、そのような勢力をつくるべきである。(補足4)

 

FOXテレビの人気レポーターであったタッカーカールソンが最近解雇され、イーロンマスクのツイッターを舞台にニュース発信を続けるようだ。そのタッカーカールソンの言葉を紹介したい。

 

「メディアはあなた方に何かを知らせる為に存在しているのではない。彼らは実際に世界を動かしている少数の人々のために働いています。(補足5)彼らは彼らのしもべであり、彼らがそれを手にいれたので、私たちは彼らを最大限の軽蔑をもって扱うべきです。」

 

「米国人の4分の3がメディアを信用していない。国を分断したのは報道のせい。ニュース報道は善より悪を及ぼしている。」

 

日本国民も目覚めの第一歩は、既存メディアへの依存からの脱出である。

 

 

補足:

 

1)田中宇氏がメルマガで指摘するように、安倍晋三元総理大臣は米国に暗殺された可能性がある。その筋が、日本のヤヌコビッチになる可能性をおそれたのかもしれない。

 

 

2)桜井春彦氏は早稲田の理工出身のジャーナリストで、文献調査などで記事や本を書いておられるようだ。因みにこの方は、有名な右派の桜井よしこさんとはあまり関係がなさそうである。https://ryumasblog.com/sakurai4/

 

3)「泰平の眠りをさます上喜撰たった四盃で夜も寝られず」はペリー来航の時の狂歌だが、眠りは中途半端に覚めた。そして夢うつつの区別もつかないままに、世界を動かす人たちの掌の上で、狂った戦争を戦って現在に至る。現在もトルーマンが言ったように彼らの家畜のようにふるまい、最後は屠殺されるのだろう。

 

 

4)参政党に期待したいが、創設者は本物だが、現在乗っ取られる可能性がある。現在の党首は、元官僚で元自民党代議士の方がついている。この方、自身の youtube動画で、米国大統領選挙にふれたとき、ロバートケネディジュニアを完全に無視した。松田学のニュース解説 最新国際情勢 米大統領選挙動向と財政状態、戦略的ツール!?海底ケーブルなど - YouTube

 

5)この事実は、上記河添恵子氏が紹介している米国議会の一場面を映した動画(14分頃から始まる)で、CIAのトップにより語られている。

 

(8:45編集;18:30小編集の後、最終稿)

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