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2024年3月28日木曜日

大谷翔平選手は大リーグに残れるのか?

 

水原通訳の違法賭博を大谷翔平選手がほう助したのではないかという疑惑が報道されて一週間が過ぎた。一昨日にはこの件について大谷選手による声明発表があった。大谷選手は、「水原氏が勝手に大谷選手のアカウントにアクセスし、胴元へ450万ドルを送金した。そのお金は盗まれたのである」と話した。

 

ただ、その会見は「水原氏が許可もなく、大谷選手の銀行アカウントにどのようにアクセスし、その大金を振り込んだのか?」という疑問を残した非常に不明瞭なものだった。疑惑を100%否定した様に見えて、疑惑の中心が残ったままなのである。

 

日本の民放TV「めざまし8」(フジテレビ系)は、比較的真面目にこの件の放送をしたのだが、大谷選手の声明を100%受け入れるという前提で、話がなされていたように思う。どうして日本ではこのようになるのか? これも日本病の一つの典型であると思う(補足1)。https://www.youtube.com/watch?v=rZaCQT3YqZA

 

 

この番組では、米国での銀行振込におけるセキュリティは日本と同様に厳しいという説明があった。その後、それを搔い潜って水原氏が無断で50万ドルのお金を9回、合計450万ドル送ったとしている。しかし、その方法については大谷選手設立の法人の口座にアクセスする権限を水原氏が貰っていたのではないか等の推測を話しただけである。客観性に欠ける内容だった。

 

一方米国では、この大谷選手の会見にたいして多くの疑問が日本における様な前提なしで出された様だ。それらを紹介する動画があったのでここで紹介する。https://www.youtube.com/watch?v=c6Zv32tdVV0

 

 

 

疑問点は以下の4つに纏められていた:

 

1)大谷選手は、自分は全く知らない間に水原氏にお金を盗まれたと話したが、それなら何故質問を受けないことにしたのか。完全に無実を主張するにしては奇妙だ。

 

2)大谷選手は自分の口座から送金されたことを知らなかったと言うが、どうして水原氏が勝手に送金できたのか、また銀行はその事実を大谷選手に知らせなかったのか? 大谷選手の知らない所で自分の巨額の金が消えたという話は常識に反している。

 

3)どの様にして水原氏は大谷選手の銀行口座にアクセス出来たのか。大谷選手が、個人口座へのアクセス権限とその方法を水原氏に与えているとは、通常考えられない。

 

4)何故一日で、「大谷が水原を助けた」から「水原が大谷から盗んだ」という風にストーリーが変化したのか?

 

この4番目の疑問だが、日本のヤフーニュースも書いている。それによると、19日に大谷選手側の代理人事務所の危機管理担当がスポーツチャンネルESPNの記者に『大谷が水原の借金を肩代わりした』と伝えた。代理人事務所は勝手にそんなことを言わないので、大谷氏に連絡をして本人から事情を聞いている可能性が高いとしている。https://news.yahoo.co.jp/articles/8df5a0467eef881a12364e559fdf82489d853348?page=2

 

尚、今回ケースでは大谷選手は明らかに闇賭博サイトの関係者ではないので、この動画の5分以降の話は直接関係はない。しかし、現在、連邦政府は犯罪ネットワークに関係した人は著名人でも国外退去や入国拒否をしているという話は気になる。(補足2)

 

今回の大谷選手の声明発表は、報道関係者に多くの疑問を抱かせた。従って、これまでの大谷選手がESPNの取材対応に際して代理人事務所などと行なってきたやり取りなどを十分考慮しないで、ドジャーズの弁護士と担当者が声明文を作り上げ、大谷選手はそれをそのまま読んだのだろう。何故そのような拙いことになったのか? これが私の5番目の疑問点である。何かにつけ、ドジャーズという球団に対して疑いが持たれる。(補足3)

 

今回の会見前後で話が替った件などが大谷選手が会見で嘘をついた結果だという話になれば、今後大リーグでプレイできなくなる可能性が高くなる。それは元々この疑惑を仕組んだ人たちが居たとすれば、その目的ではないのかというのが、このシリーズの最初の投稿(3月23日)の主旨であった。

 

 

2)前回記事へのコメントとそれに対する返答

 

前回記事について在米の方よりコメントがあった。そのコメントとそれに対する返答を少し編集して以下に再録します。

 

大谷翔平の会見は必要最小限の情報を確認したのみで終わりました。他の方の記事に、これはドジャース側の弁護士が書いたものだ、というのがありましたが、私も同感です。

 

(今回の声明は)大谷選手は無罪だと思いたいと願う方々の願望に沿ったものです。確証の一つも出さなかったので疑惑は残ったままです。このままシーズンを乗り切るつもりです。これがドジャース側の戦略のようです。

 

個人的には大谷翔平のパフォーマンスに感心している。違法賭博は業者に責任がある。これは麻薬問題にもあてはまる。麻薬使用者より業者を取り締まらなければ問題は拡散するばかり。この点は日本の方がはるかに先を行っている。米では業者の方がはるかに先を行っている。

 

このコメントに対して、私は以下のように返答した。

 

大谷選手の声明文は、ドジャーズ側の弁護士が書いたものという考えに同意します。ただ、その弁護士が大谷選手の為に内容を考えたのかどうかは分かりません。完全白の会見文(=今回の声明)を書くことは簡単ですが、その後の展開によっては、大谷選手は大リーグから追放される可能性を残すことになります。

 

大谷選手は賭博には直接絡んでいないのですから、友人(水原通訳)の借金を肩代わりしたのなら、そのように正直に話すべきです。大谷選手なら、水原氏が賭博の借金だと言えば、その肩代わりを断った筈です。それでも処罰するのならすれば良いと構えることが最高の戦術だと私は思います。従って、このケースでは正直は最高の政策(honesty is the best policy)だと思います。 

 

直接関係があるかどうか分からないが、現代史研究家の渡辺聡樹氏が3ヶ月程前に彼の動画サイトで、ドジャーズは民主党ネオコン政権の意思で動くトンデモない球団であり、大谷選手が心配だという話をした。それは民主党政権の政治に利用されるかもしれないという意味だろう。

 

 

補足

 

1)日本の文化は、論理よりも情を優先しがちである。事実を時系列で並べて論理を展開するよりも、大谷選手は100%潔白であるという結論が話の玉座(原点)に鎮座してしまっている。それは異国には通用しないだけでなく、あらぬ濡れ衣を着させられることにもなりかねない。例として適当かどうかわからないが、例えば日本の領土問題でも、サンフランシスコ講和条約が原点にある筈だが、それより前に鰹節工場があった(尖閣)とか、北方4島は”固有の領土”だとか言う主張が動かせない話の原点に存在する。

 

2)メキシコ国境から不法入国した人は、国外退去処分の対象者ではないようだ。それは、不法入国者は近い将来民主党政権に味方し、次期大統領選挙でもバイデンに投票する可能性が高いので、彼らは犯罪者とはしないのだろう。不法入国者は、今では書類を持たない入国者(undocumented immigrants)と呼ばれるのである。これがアメリカ民主党政権の凄い所である。

 

3)3ヶ月ほど前、近代史研究家の渡辺聡樹氏が、ドジャーズへの移籍が決まったことに対して、大谷選手が変な話に巻き込まれないか心配する動画を発表していた。つまり、ドジャーズは民主党政府機関とのつながりが濃いと言うのである。渡辺さんが話した内容は、今回の賭博云々とは無関係だったが、民主党政府FBIなどとの関連でドジャーズがどんなことを企んでいるか分からない。

 

(12:20 編集;翌早朝編集あり)

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