注目の投稿

人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題   日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...

2019年2月25日月曜日

賢い政治家を誕生させる方法:トランプ大統領を平和賞に推薦した安倍総理を批判する或る記事について

山田順という人(ジャーナリストらしい)が、安倍総理がトランプ大統領を平和賞に推薦した事を国会で質問され、あり得ない答えを出したと言っている。そして、「そこには、日本国をどうしていくかという戦略も、定見もない。このような総理は、もしかしたら日本の最大の不幸ではないだろうか。アメリカと渡り合うには、もっと狡猾かつ利口な総理が必要だ。そうでないと、日本は今後どんどん衰退するだけだろう。」と嘆いている。https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20190221-00115679/

しかし、どうすればよいかについては何も述べていない。嘆き節なら、だれでも言える。このようなジャーナリストしかもてないことは、日本の不幸ではないだろうか。

賢い人を政治家にする方法は、選挙制度の改革である。せめて選挙区だけでも日本国を道州制にする。そこに完全に人口比で定数を割り当てる。立候補出来る人は、生活基盤が過去10年間ほどそこにあった人のみとする。更に出来れば、その地方出資でシンクタンクをつくり、月一回位のレベルで政治のレビューとその選曲選出の議員の活動を報告する。

そうすれば、議員のレベルは良くなるだろう。つまり、戦後の経済発展で都市部に集まった知性ある人々の意見を政治に反映するのである。そして、田舎に住んで危機感を抱いている人を代表に国会に送るのである。東京在住数十年で山口県が選挙区なんて、インチキをゆるすべきではない。

ところで、安倍総理のどの発言が、馬鹿な総理としての評価に繋がったのか? 18日の衆院予算委で、元民主党の小川淳也議員が、米国大統領トランプを「ノーベル平和賞に推薦するなんてことはありえないし、日本国として恥ずかしいことだと思いますが、総理はどう思われますか」と質問した。

安倍総理は「いま、同盟国の大統領に対して口を極めて批判をされたわけでございますが、米国は日本にとって唯一の同盟国であり、その国の大統領に対しては一定の敬意を払うべきだろうと、私はそのように思うわけであります」さらに、「まあ、御党も政権を奪取しようと考えているんであれば、ですね」

これは、山田順氏でなくても本当に驚愕である。その理由は山田氏の言う通りである。ただ山田氏は、小川議員のトランプ大統領批判も当然であると評価しているが、それは間違いだろう。

上記質問の前に、小川議員は、INF条約やパリ協定からの離脱、移民排斥の壁の建設などの例を挙げ、トランプの数々の“暴挙”を指摘したという。山田氏は、”いずれも、誰もが「トンデモない」と思っていることだから、そんな大統領をノーベル賞に推薦するなんてどうかしていないかと言いたかったわけだ。その気持ちは、痛いほどわかる。”と書いている。

しかし、私は上記トランプの政策を「トンデモない」とは思っていない。INFには、ロシアが遵守しているかどうかの問題や中国が入っていないという問題がある。https://www.sankei.com/world/news/190203/wor1902030004-n1.html また、パリ協定には地球温暖化説の根拠や、出てきた背景に一定の疑念がある。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2014/08/blog-post_26.html 更に、移民排斥の壁は選挙公約であった。

従って、安倍総理が、「トランプ大統領は、廻り角に差し掛かった世界をいち早く察知して、新しい方向に導こうとしているので、平和賞に相応しいと考えた」と言えば良かったと私は思う。トランプ大統領は、混乱する世界の中で自国民のトランプ支持派の利益のために、もがいているだけかもしれない。しかし、世界が廻り角にあることだけは確かであるからである。

0 件のコメント:

コメントを投稿