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2019年5月15日水曜日

言葉狩りにロシア人を付き合わせるべきでない。発言の意味も考えないで丸山議員を非難する日本の人たち

日本と言う国は“けったいな国”だ。言葉狩りをして、自分の首を絞めている。以下は、中日新聞5/14号の29面(12版)の表題に書いた件の記事の冒頭である。

日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35;大阪10区)が、北方領土へのビザなし交流訪問団に同行していた11日の夜、国後島の宿舎で酒に酔い、元島民の団長に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と質問したり、大声で騒いだりしたことがわかった。

問題となっている発言のエッセンスはこれだけである。この発言のどこが悪いと言って、丸山議員を非難&攻撃しているのか、私にはさっぱり分からない。「質問した」と書かれているので、丸山議員が「この島を戦争で取り返すことに賛成である」と言ったわけではない。

私は、この発言の裏に「国後島は過去の日本の領土であったが、現在はロシアの支配下にある。従って、取り戻すという考えは捨ててはどうか?」という意味が隠されていると思う。何故なら、ロシアと戦争すれば、確実に負けるから、戦争で取り戻すことは不可能だからである。

しかし、丸山議員の発言はそのようには理解されていないようだ。つまり、この発言を問題視する勢力は、全く異なった理解をしているのである。

この記事の後半部分に丸山議員の発言についてもう少し詳しい記述がある。上記訪問団の参加者から聞き取ったのだろう。その部分を書き移す。

訪問団によると、丸山氏は11日夜、酒に酔い、宿舎で大塚小弥太団長(89)に「ロシアが混乱しているときに取り返すのはオーケーですか」「戦争をしないとどうしようもなくないですか」などと質問。大塚氏は「戦争なんて言葉を使いたくない」と返答した。

つまり、ビザなし訪問団長の言葉にあるように、戦争という言葉を使うことが問題であり、それを非難しているのである。言霊に支配された団長の気持ちに配慮しないで、戦争という言葉をつかったことが非難されているのだ

普通の言葉を喋る人間の視点に立てば、この騒動はバカ騒ぎとしか言いようがない。「日本人の大半はまともに言葉を話すことが出来ないのだろう」と言って、言葉をまともに話すマイノリティーの日本人は、高みの見物をすれば良いのかもしれない。

  しかし、問題はもっと深刻である。何故なら、このニュースは完全に誤解(或いは誤訳)されて、ロシアに伝わっている様だからである。そう考えないと、この発言に対する以下のロシア要人の発言も訳がわからなくなる。同じ中日新聞の記事に、以下のように書かれている。

ロシア上院のコサチョフ国際問題委員長は、13日開催の日露知事会議の会場で記者団に「日露関係の流れの中で、最もひどい(発言だ)」と述べ非難した。

結局、丸山氏は2019年5月14日、離党届を提出した。党は党紀委員会を開き、丸山氏を除名した。全て猿が騒いでいるような光景である。

何故、丸山議員は反論しないのだ? 何故、維新の松井氏は彼を除名したのだ?それでは、日本人の大半は言霊に支配されたまま、覚醒しないではないか。 https://www.asahi.com/articles/ASM5G3SXYM5GPTIL00K.html

1 件のコメント:

  1. アメーバ―に引越しおめでとう!
    コメントはこちらにします。

    丸山議員ですが、理系ならアルコールによる中枢神経の恒久的ダメージについてご存じの筈。彼に必要なのはリハブ治療です。アルコール影響下の言動については評価はできない、というのが医学的視点。日本でも飲酒の害について論議して欲しいです。特にアジア系は急性アルコール中毒症状が出るケースが多い。

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