日本でも新型コロナ(以下単にコロナ)のワクチン接種が進んでいる。前回このシリーズで、大阪大名誉教授の宮坂昌之さんの講演を紹介し、以下のような書き出しでブログ記事を書いた。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12679897880.html
新型コロナのワクチンを打つか打たないかは個人の基礎疾患とも関連するので、個人としては、メリットとデメリットを自分で考えて判断すべきである。その際、5月11日に日本記者クラブで行われた宮坂昌之さんの講演は、メリットを考える上で非常に参考になる。(補足1)
基礎疾患への考慮であるが、通常は”基礎疾患があるので、その悪化の可能性を考慮してワクチン接種をしない”という文脈で、ワクチン接種の是非が語られる場合が圧倒的に多いと思う。ただ、ワクチン接種の副作用が生じる体の部位とコロナで悪化する体の部位が全くことなることに注意が必要だろう。
つまり、副作用に非常に弱い部位を持つ人(そのような持病を持つ方)は、ワクチン接種の予想される害が大きい。その一方、コロナに対して非常に弱い部位を抱える人は、ワクチン接種により得られる免疫によりコロナ罹患を防ぐ利益が非常に大きくなる。
例えば肺機能が十分でない方や病的な貧血などの方などがコロナに罹患した場合、直ぐに酸素マスクを装着することになり、重症化が早いのではないだろうか。その場合、アレルギーやアナフィラキシーを恐れて、或いは、あるかどうか分からないデング熱と同様の抗体依存性増強を恐れて、ワクチン接種をしないのは愚かな決断である可能性が高い。そのように考え、一端ワクチン接種の予約を取り消したのだが、今回再び予約をすることになった。
ここで一つの記事を紹介したい。今日ヤフーニュースとして配信された、高原優という方によるコロナとインフルエンザの死亡率を入院患者で比較したものである。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6395930
この記事でわかるように、入院後の死亡率はコロナの場合15%を超え、インフルエンザの5倍程度もある。それも高齢者のコロナ罹患者の場合、更に、肺機能が不十分な方や病的な貧血の方は、これより遥かに大きいだろう。(補足2)
重ねてかなりショッキングだったのは、以前からNHKの件で応援していた立花孝志さんが、コロナで入院することになった(既に入院されているだろう)ことである。彼の動画を見て、非常に辛い決断だったことが良く判る(補足3)のだが、その決断は正しいと思う。回復されたら、一廻り大きな政治家になってもらいたい。
補足:
1)この講演の紹介の中で上記前記事で書かなかった部分がある。それは、新型コロナ(Covid-19)のウイルスである(SARS-CoV2)には、変異を抑制する機能があるという部分である。ただ、実際には変異が活発に起っており、その機能がどの程度パンデミックに影響しているのか解らない。
2)高原優さんの以前の記事も、非常に参考になる。特に、今ブログなどで行っている議論がひょっとして十分現実的な議論なのかの(セルフ)チェックに有用だろう。https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20210504-00235518/
3)立花孝志さんは、新型コロナはただの風邪と言っていたようだ。大阪市大名誉教授の井上正康氏の「日本人は集団免疫を持っている」もそれと同様の主張。 元衆議院議員の松田学氏も、以下の動画で「現在騒いでいるコロナは、土着の風邪のひどいのだ」と言って居られる。
(補足3は21時追加;21時25分編集)
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