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2023年11月22日水曜日

参政党の内紛について(II):参政党は発展の第二フェーズに入った

 

参政党の内紛(I)は、11月4日に書いた記事である。その記事で最初に紹介した動画に、参政党の神谷代表に対する凄まじい人格批判が語られている。ボードメンバー、吉野敏明氏や武田邦彦氏による神谷氏を中傷する言葉が引用されている。

 

その内の一人吉野氏は、最近参政党を離党し、外部から参政党を応援することになったようだ。吉野氏は「これからも、参政党の益々の発展を祈念します。私を参院選や府知事選に推してくれた神谷さんには一生感謝します」とツイートすることで、それを表明している。https://twitter.com/yoshirin100/status/1726136463782531558

 

このツイートの中で、「私の秘書は参政党を騒乱することなど天地天明神に誓って一切しておりません、とても誠実な人間です」とも語っているが、この部分の詳細はよくわからない。参政党の内紛(I)で引用した動画の冒頭で、吉野氏の写真と供に「ある人格障害者が世間を跋扈しているので要注意だ」という言葉で神谷氏を中傷することと、上記ツイートの言葉は整合的ではないからである。あの動画は、何者か別人によるというのだろうか?

 

吉野敏明氏も、参政党の神谷氏同様、現在世界を支配しつつあるグローバリストたちに反対する立場(一応“反グローバリズム”と言う:補足1)の活動家である。そして現在二人は、立憲民主党の原口一博氏らとともに、世界政府を創る企みの一部と考えられるパンデミック条約締結や国際保健規則(IHR)の改訂に反対する運動(補足2)を展開している。

 

吉野氏がその篤い思いを抱きながら神谷氏批判を展開したのなら、それなりの理由があるのだろう。兎に角、当事者たちが今回の内紛を振り返り、今後の参政党成長の糧としてもらいたいと思う。

 

この吉野氏のツイートを引用して参政党の内紛に言及したのが、今朝の及川幸久氏の動画である。この動画で及川氏は、この参政党の内紛が結果的にグローバリスト全体主義者たちによる分断工作と見ることもできると話している。

 

そして、今回のケースは、米国プロジェクトヴェリタスの内紛とよく似ていると話す。これは非常に適格な指摘だと思う。米国のケースでは、参政党の内紛とは違って、創設者ジェームズ・オキーフが追い出されることになった。https://www.youtube.com/watch?v=dPrsnnQ5kXs

 

 

及川氏は上記動画で、敵を弱体化する「分断と統治」(divide and rule policy) という古くからの戦略を解説し、今回の参政党の内紛もその戦略が背後にあると話す。グローバリストたちによる参政党分断化工作を具体的に証明すること(補足2)は困難かもしれないが、結果的にはそれが成功しているように見えるというのである。

 

私も及川氏の「幅広く連携してグローバリストたちの企みに反対しよう」という考えに賛成である。そこで、以下のようなコメントをアップした。

 

参政党の騒動とプロジェクトヴェリタスとオキーフさんとの分裂との同質性を指摘されたのは、さすがに及川さんです。この参政党の内紛を利用して、分断と統治の手法で参政党を潰そうとする企みが外部からなされたと考えられます。武田さんのその後の発言も、かれらグローバリストたちは喜んで利用するでしょう。(補足3)

 

ただ内紛の出発点には、やはり路線或いはポストをめぐる議論があったのでしょう。私はここで、内紛が治められなかったのは、日本人の組織を組みそれを運営する能力の低さが大きな原因だと思います。全く個人的な問題で、大きな組織としての目標が一旦視野から消えてしまうのです。

 

それにいち早く気付いたのが松田学前代表であり、時間を要したが、吉野敏明氏もついにそれに気づいたと思う。吉野氏は、時間を要したので、今後は外部から参政党を応援することになると思う。及川さんが紹介された吉野氏のツイートがそれを示している。

 

上記コメントの中段で書いたこと「日本人の組織を組みそれを運営する能力の低さ」が、特に言いたかったことである。この日本人としての弱点を自覚すれば、このような内紛の頻度が抑えられるのではないだろうか

 

尚、この多段階組織を組んで運営することに苦手な日本人の性質が、日本経済低迷の30年などとも関連するので、別セクションを立てて、少し考えてみる。

 

 

2)多段階組織を組み運営する訓練を受けていない日本人

 

日本人は大きな組織を組み運営する能力が低い。その場合、多段階組織の中間で活動することが特に難しいからである。一段だけの組織はリーダーとその他大勢で構成され、人間以外の多くの動物でもそのような組織(=群れ)を作って生きている。

 

しかし、多段階の組織の創設と運営は、人間以外では見られない。中間管理層は、組織全体の目標を意識しつつ、自分の下の組織をまとめ運営していかなくてはならない。

 

その為には、自分の組織の効率最大化という中間組織の長としての役割を、一段上の組織の長からの指令に従い、且つ、一段上の組織の構成員として、更に、組織全体の運営に対してポジティブな寄与をするという多くの条件下で果たさなくてはならない

 

つまり、個として活動においては、個の利益の最大化を目標にして活動するだけであり容易である。しかし、中間のチーフの立場では、自分の組織の下に向けては最終決定権を持ちながら、自分が所属する一段上の組織では決定権を上部に委ねるという柔軟な対応が求められる。

 

西欧では、この時に受ける精神的ストレスを解消するために、会社等の組織内の自分と組織から離れた自分を、一日2回意識して切り替えていると思う。それは、プライベートとパブリックの立場の切り替えに似ている。多分西欧では、隣家に部長が住んでいても、課長は対等に付き合えるだろう。

 

日本人の多くは人にラベルを付けて、24時間365日、そのラベルで他人を見ることに慣れている。この日本文化特有の問題が、日本の様々な問題の原点に存在する。私が屡々持ち出す機能体を作り運営することが下手な日本人の病根は、その日本文化にあると思う。

 

例えば、大学時代から何十年たったか分からない芸能人の多くが、卒業した大学のブランドでクイズ番組で活躍し、それを日本の家庭ではテレビで見て”楽しん”でいる。また、明治維新の時の貴族の末裔たち(薩長の方々)が未だにそのブランドで、政界や経済界の上層に居るのである。

 

両親に睡眠薬を飲ませ、眠ったころに頭からビニール袋か何かをかぶせて死に至らしめた歌舞伎の名門の方の裁判が即日結審し、その判決が2,3日前に出され、執行猶予付きだった。このことも、同じ力学が働いたからではないのか? 日本の伝統文化の一つである歌舞伎ブランドの力である。 https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12827556110.html

 

日本のこの遺伝病に、日本人はそろそろ気付くべきだ。

 

 

補足:

 

1)グローバリズムという言葉の本来の意味は、地球規模化である。最初に現れたのは、レーニンとトロツキーらユダヤ人共産主義者による国際共産主義革命の活動であり、その後現れたのが、世界経済のグローバル化である。その二つの活動は、最終的に結びついて現在の政治経済全体のグローバル化の活動となっている。それを担うのが、現代版トロツキストの米国ネオコン、経済のグローバル化に成功した米国巨大資本、そして欧州のユダヤ資本とその末裔と取り巻きの金融資本家たちだろう。後者の手先が、ダボス会議の主催者であるクラウス・シュワブ氏の世界経済フォーラムだろう。環境問題を武器に政治のグローバル化を目指しているグレタ・トゥーンベリさんも、グローバリストの代表的人物であり、英国ロスチャイルドの末裔だと言われている。

http://blog.livedoor.jp/omb2012/archives/59717253.html 

 

2)私もこの見方に賛成である。グローバリスト側からのこの内紛を利用した動きの具体例としては、以下の動画にある黒川敦彦を名乗る人物による神谷批判である。参政党を批判する人物としては他に元NHK党の立花孝志氏がいるが、彼らは自分がトップに立たなければ何もできないという小ボスであり、自民党などの勢力とどの程度結びついているか分からない。https://www.youtube.com/watch?v=jE_WxHPgBF0

 

3)武田氏は元企業の物理化学系の研究者であり、その後大学の先生となられた方である。この基礎理科学の研究は、仕事の性質としてもっとも政治からは遠い。武田氏が基礎科学系の学者なら、失礼かもしれないが、政治家には向かない。その学者としての感覚が、多分今回の内紛の原因の一つだろうと推測する。

 

(12:30編集、補足3の追加)

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