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2024年1月21日日曜日

金正恩が岸田首相に送った地震見舞いの電報から考えられること

北朝鮮メディアは5日、金正恩総書記が能登半島地震の被害にたいして岸田首相に見舞いの電報を送ったと報じた。韓国メディアは、キム総書記が日本の首相に電報を送った前例はないとし、最高指導者が人道的な姿を強調する狙いがあると報じた。また、日米韓が対北朝鮮で協力を拡大する中で、日本に宥和的姿勢を示すことで、三ヶ国の連携にくさびを打ち込む狙いがあるとも分析している。https://www.youtube.com/watch?v=kcwXXmGffR4

 

 

それに対して林官房長官は6日、キム総書記に感謝の意を表したいとの談話を発表した。

https://www.youtube.com/watch?v=F7uyayyKFKw

 

その2,3日後(8~9日?)に、金正恩は軍需工場を視察した際、韓国について「もっとも敵対的な国と既定しなければならない歴史的な時期が到来した。我々の主な敵と断定する」と話した。更に、我々は「戦争を避けるつもりはない 」「我が国の主権と安全を脅かせば、あらゆる手段と武力を行使し、韓国を完全に焦土化させる」と続けた。

https://www.youtube.com/watch?v=-E1fa4MX1sg

 

以上の出来事は、金正恩が近いうちに韓国にむけて、何らかの積極的行動をとる予定があることを示している。具体的には、朝鮮戦争を再開し勝利の形で終結することだろう。最終的な形は韓国を併合する場合と金正恩のメンツが立つ程度に相当有利な形での平和条約締結のどちらかである。

 

金正恩が言う「歴史的な時期」とは、恐らく、①イスラエルとハマスの間で始まった戦争が拡大し、イランやトルコなどの大国が加わる事態、②米国大統領選挙が近づいた時に内戦となる事態、③中国の習近平が台湾進攻を始める事態、④ウクライナ戦争が突然NATOが参加する事態などが何時発生してもおかしくない昨今のことだろう。

 

それら①~④の事態となった時、北朝鮮が動くとすれば、その前に日本に対して手出しをしない様に核による脅しがかけられるだろう。その際、日本がその戦争に参加しないとの選択を取りやすくするためのメッセージではないだろうか。つまり、「日本に、核による莫大な人命の損出を覚悟してまで韓国側に加わる必要などない」と言いたいのではないだろうか。

 

2024年には、上記①~④の事態の発生が予想される歴史的な曲がり角にある。その事を意識し、日本国の閣僚等指導者の間で将来のシナリオを議論し、日本国民への明確なメッセージを用意してもらいたい。政治資金規正法や予算案などのいつもの議論だけで国会を終わり、非常時に米国の命令のままに自衛隊を動かすことは止めてもらいたい。その為の憲法改正もやめてもらいたい。

 

緊迫した国際情況にあっても、日曜朝のフジテレビの番組では、何十年まえから存在する政治資金問題などについて議論していた。昼の読売TVのそこまで言って委員会では、憲法改正や自衛隊は軍隊ではないなどの話をしていた。

 

それらは、50年前にする話である。議論するなら、それらを一度も国会で取り上げなかった議員たち(補足1)を当選させない方法、国家の体を為していない霞が関を解体する方法だろうと思いながら聴いていた。

 

そして、キッシンジャーの次の言葉を思い出した。米軍が南ベトナムの傀儡政府を見捨てて撤退する時、「アメリカの敵になることは危険かもしれないが、友人になることは致命的である」と言ったという。https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/22937

 

補足:

 

1)憲法改正については一度も国会で正式議題として議論していない。それは、国会議員たちはその必要性を感じていなかったからではないのか? そうでないと思う方がおられたら、その理由を教えてもらいたい。

ーーーおわりーーー

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