尖閣諸島は何れ中国に盗られると思う。それは野田氏が国有化宣言をしたときに決定されていることだと思う。ただ、日米安保がある限り、直線的に占領軍を派遣するのは、中国にも覚悟が必要である。そこで、現状の日米安保の下では、一つには偶発的な事故を誘発することで占領してしまう方法をとるか、それが成功しなければ、中国漁民の漂着とその保護の為の軍の一時立寄という形をとると思う。その時、日本の自衛隊が攻撃すれば、戦争になる。しかし、米軍の陰が濃く存在し、且つ、攻撃せずに執拗に出て行く様に警告を繰り返せば、立ち去るかもしれない。その場合は、「自国の領土に漂着した漁民を助けるために、立ち寄って何が悪い」と日本を批難する。そして、退去したのは中国は平和国家であり、むやみに戦争はしたくないからだ、という趣旨の声明を出す。
これは米軍の関与と西欧諸国などの予想される反発を避けるためである。その後、本当に侵略するのは、日米安保に何らかのかげりが生じたときだと思う。そのときは、漁民の安全のための舟だまりを建設するという、石原案を踏襲すると思う。そこで自衛隊が攻撃すれば、もちろん戦闘になるが、中国軍も領土防衛の意識が出来上がっているので、士気もたかくなっているだろう。そして、米国との安全保障条約にかげりを生じている(と仮定している)ので、西欧の批難はすくなく、米国も援軍は送ってこず、安保条約は完全に形骸化する。
中国が2段階侵略計画を立てるとすると、その理由は中国の意志を欧米に知らせる為である。その中国の目論みを知って(注釈1)、米国はそのように日米安保条約の形骸化の方向に今後動くだろうという私は予想する。
安倍政権の焦りは、このような理由があるからではないだろうか。しかし、憲法の無理矢理解釈は、西欧の信用を無くすので、逆効果ではないだろうか。それよりも、従来の96条改訂から、憲法改定の計画を進める方が、よほど賢明であると思う。
==これは理系元研究者の妄想かもしれません。批判等歓迎します。==
注釈:
1)尖閣諸島は中国にとって非常に重要な意味があるとすれば、そして中国に強い侵略の意図があれば、西欧は一歩後退するだろう。もしそうなら、日本も一歩後退した方が破滅的な結果を避けるためには賢明であると思う。兎に角、係争地であることを認めることは覚悟しておく方が良いと思う。
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