今朝のゲストは元自民党幹部の野中広務氏と古賀誠氏である。安保法制に関する議論で主であった。野中氏は、日本の国会で先ず議論を始めるべきことを、米国議会の演説で夏までという期間も明示した上で結論にまで言及するという異常さを攻撃していた。古賀氏の意見も大同小異であったと思う。
ただ、日本の於かれた危機的状況、つまり中国の脅威については、両氏も現政権も同じ様に把握されているようである。野中氏は、おそらく、日中友好でそれを解決出来ると思っておられるのだろう。しかし、中国は尖閣諸島の次には、沖縄を要求するだろう。現に、翁長知事の最近の発言は、日本を離れる道を探しているとしか思えない。既に、中国のオルグは沖縄県の中枢にまで来ている様に感じる。その状況をどう考えておられるのか?
現在、日本は米国の勢力圏に含まれている、それでも中国の勢力圏よりはましではないのか。つまり、どちらの勢力圏に入るか、安保法制はその選択の問題だと思う。そのレベルの議論が、果たして国会でオープンにできるのだろうか?
オスプレイの横田配備についても、二人の議論は社民党レベルであり、危険性のみに感心があるようだ。民意を聞けば、賛意は得られない筈である。しかし、全て民意を聞くという方法では、国家は迷走することは見えている。それを防ぐために、間接民主主義という方法をとっている筈である。オスプレイ配備の利益について判っておられないのなら、何も発言するべきではないと思う。
政権からはなれ、情報から遮断されている人には、安保法制などの議論は恐らく無理なのだろう。野中氏の「日中の今日の対立は、野田政権の時の尖閣諸島国有化にある」との認識は、全く表層的な見方から出たものだと思う。最初から中国は尖閣諸島を盗ることを考えていたが、そのチャンスとして野田政権の国有化があっただけだ。それすら判っておられないようだ。全く意味のない議論だったと思う。
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