昨日の米国大統領選でのトランプ氏の当選は、歴史の節目の出来事のようである。資本主義経済への大衆の反乱の始まりである。1960年代の日本の学生運動のような学芸会的なものではなく、本格的な大衆の反乱である。
資本は地球全体から富を吸い取って巨大化する予定だったかもしれないが、人間は富の偏在に我慢ができなくなったのである。米国発の世界的小売企業のウォールマートの創業者から遺産を受け取った6人の子供たちは、この世で何もしないで2兆5000億円の資産を相続したという。
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一方、貧乏な家に生まれたなら、頭脳がかなり明晰でも大学へ行く金がない人は、奨学金で金を借りて大学に進み、どこかの段階で兵役に従事して奨学金の返金をしなければならない。何かの出来事に巻き込まれ命を失うかもしれない。無事帰還したとしても、精精中流の人間が住むところに一軒の家を持ち、一生をおえるくらいがその人生だろう。
資本主義が後期に入れば、アメリカンドリームなど宝くじに当たったような人のみが見る夢に過ぎない。
何が自由と平等の世界なのだ。その差は神が作ったのか?そうでなければ、人間の力で破壊しなければならない。それは将来、本当の意味での共産主義社会の誕生につながるかもしれないが、そんなことは大衆の念頭にない。しかし、それは歴史の流れなのだ。
歴史は大きく変わろうとしている。しかし、資本家はあらゆる手段を使って、現体制を守ろうとするだろう。ナショナリズムの利用もその一つだろうが、数兆の資産を持つ大貴族のご子息と貧乏人の子供とが、同じナショナリズムで団結するはずがないし、団結してはならない。
インターネットはこの創造的破壊のために作られたと思う。トランプはそのために何らかの寄与をしなければ、簡単に米国民に捨てられるだろう。
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