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2018年7月24日火曜日

地球温暖化は本当に二酸化炭素濃度の増加によるのか?科学者は積極的に発言して欲しい。

1)国際社会を嘘つきたい放題にした切掛は、「社会主義という思想」に傾倒した人たちが理想と現実を混同し、本来科学的論理的に考えるべき政治に「社会主義という宗教」を持ち込んだことだと思う。その証拠を一つあげる。社会主義を目指した人たちのキャッチフレーズ「能力に応じて働き必要に応じて取る」があるが、それは少なくともあの時代にはありえない話である。それは、哲学や思想の中には存在根拠はなく、単に宗教的寓話に過ぎないのである。

また、共産主義を広めた勢力は、ルーズベルトの時代の米国の政治に介入した。社会主義が宗教であるとすれば、その布教には嘘はつきものだろう。世界の政治はあの時代、哲学(社会科学)から宗教への道を選んでしまったのではないだろうか。現在のグローバリズムも宗教であると気が付いた人が多くなっている。「世界から国境がなくなれば、戦争もなくなり平和の時代が来る」という教義あるいは宗教的寓話は、人間愛を説く宗教と似ている。 

現在、地球温暖化が厳しい現実問題となって、世界を襲っている。そして、それが人間の活動によるということは確かだろう。しかし、それを直ちに二酸化炭素が原因だとするのは、宗教的態度ではないだろうか。 

この問題は、政治的問題であるから、科学的解明だけでは不十分である。大衆の中にまで、議論を広げて政治的力を真実に基づいて作る必要がある。そのために、地球物理や気象学の人たちは積極的にネットなどで発言して、世論形成に尽くすべきである。

  大気の温室効果は、科学的に確認されている。しかし、その主役は水蒸気だった筈である。人類によるトータルなエネルギー消費の増加、野原の都市化や原野の砂漠化などで地球が少し温暖化すれば、それにより大気中の水蒸気量が増加して、温暖化が更に酷くなるなども考えられる。それが昨日書いた記事の主旨である。

以前、東工大の丸山茂徳教授により、地球温暖化二酸化炭素主因説はあやまりであるという指摘があった。大昔のことだが、地質学的データによれば、二酸化炭素濃度が現在の50倍あった時、赤道まで凍っていた時期があったなどの話も引用されていた。(http://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2014/08/blog-post_26.htmlの注釈7を参照。) とにかく、多くの複雑なプロセスを科学的に検証していく姿勢がなければ、問題は解決しないだろう。

その昔、バートランド・ラッセルという人が宗教から科学へという本を書いた。現在、再びその言葉を思い出す時期であり、それができなければ人類は最後のチャンスを逸することになるかもしれない。

2)地球温暖化問題は、アルゴアのでっち上げに端を発したが、そこでも嘘のつきたい放題だった。海面が数メートル上昇するとか、なんとか言って、地球資源が途上国にまで使われて枯渇するのを恐れたのだろう。その二酸化炭素原因説の中心にIPCCがあるが、その説を宗教的に広める活動の結果、現在世界のほとんどの人はその説を信じているようだ。

ここでは、その強力な証拠の一つとされ、以前のブログにも引用したデータを紹介したい。それを再度引用する理由は、私の能力ではそれが十分解釈できていないからである。誰か、(ご自身のブログに書くなりして)気象学が専門の方のコメントが頂ければありがたい。

それは、Ira Glickstein, PhD という方がブログ(http://visualira.blogspot.com/)に掲載している、上空の人工衛星から観測した地球方向から来る赤外光のスペクトル(上)である。この人はIPCCの人かどうかはわからない。
https://wattsupwiththat.com/2011/03/10/visualizing-the-greenhouse-effect-emission-spectra/

明らかにCO2によると思われる15ミクロン付近の赤外光が大幅に減少している。地球からの熱線が二酸化炭素で遮蔽されているのである。よくできた図である。一方、下は人工衛星から検出器を地球方向に向けてとったものである。こちらは大気の窓の部分は宇宙に逃げるので、空からはあまり反射してこない。(下のスペクトルの凹の部分)

これが事実なら地球温暖化二酸化炭素原因説は、一段と説得力を増す。しかし、不思議な点は、15ミクロンより超波長側も水蒸気で遮蔽されているはずなのに、上のスペクトルには、ほとんど減衰せずに存在している。それをブログの記事を書いた人は、上空は寒いので水蒸気濃度が低いからだと言っている。つまり、水蒸気は地表近くに偏在し、影がぼやけてしまうというのである。(補足1)

一応それも筋は通っている。しかし、300度(摂氏27度)の黒体輻射のピークがなぜ15ミクロン付近にあるのか、私には理解できない。専門家の人も10ミクロン付近だと書いている。http://irina.eas.gatech.edu/EAS8803_Spring2018/Lec4.pdf 残念ながら、専門外(専門はナノ領域の分子科学)で実験手段も持たない私には、それ以上の反論はできない。

3)ところで、この問題を調べようとして検索などをすると、出て来るのはなぜか英語のサイトばかりである。なぜ、日本人が日本語で書いたサイトが出て来ないのか。中部大の武田教授などは、地球温暖化二酸化炭素原因説は嘘であると勇気ある発言をされている。しかし、その発言ははったりを効かせているもののあまり科学者的ではない。https://www.youtube.com/watch?v=JD1jlg2VoMM

武田教授は、自信があるのなら、なぜ、もう少し科学的態度でブログ記事(論文でも結構である)などにして主張しないのか。武田教授は気象学や地球物理は専門ではないので、それほど批判はできない。しかし、日本にはそれらの専門の方々は数百人といる筈である。何故もっと発信しないのか? その分野で飯を食ってきたくせに、沈黙は罪であると思うが、如何? 

補足:

1)地表から放出された赤外光のうち、15ミクロンから長波長成分は水蒸気で吸収される。そのすぐ上方では、その部分は影に隠れたように観測されないだろう。しかし、そのエネルギーはその部分で大気全体の加熱に使われ、上空で水蒸気が少なくなったところから発せられる赤外光は、再びそこに存在するガス(CO2)による吸収部分を除き黒体輻射に近くなるというのである。(最終稿は17:30)

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