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2018年7月6日金曜日

東国原氏の俳句の盗作疑惑

毎週木曜日の夕方、プレバトというテレビ番組内で放送されている俳句番組がある。夏井いつき氏という先生の名添削が、この番組を人気番組にしている。言うまでもないが、俳句は風景や出来事について、人の感覚に訴える形で読む仮名にして17文字で形成される短い詩である。

その高い人氣の一方で、この番組での成功がテレビタレントとしての地位を上げることから、様々な疑惑が囁かれてきたようだ。その一つが、俳句が得意な別人に作って貰っているという疑惑である。https://zizineta.com/purebato/ 今回、新たに盗作疑惑も出てきた。

6月7日に放送されたその番組で、東国原英夫氏が発表した①「梅雨明や 指名手配の 顔に×」という句が、昨年6月に宮崎日日新聞の文芸欄に掲載された②「梅雨寒や 指名手配の 顔に×」と酷似しているという指摘が、ツイッターでなされたという。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180705-00000041-dal-ent

この句が発表された時、夏井先生の評価が非常に高く、東国原氏は名人9段に昇段ということになった。

盗作の証明は難しいかもしれないが、数学で確率論を少し勉強したことのある人なら、間違いなく盗作だと思うだろう。(補足1)ただし、この句が東国原氏の頭の中で、一度吸収同化され、その後記憶から消え去り、その後自分の発想として出てきたという言い訳はあり得る。しかし、それは支持されないだろう。

ここで指摘したいことが、もう一つある。二つの俳句を眺めてみると、やはり②の句に重みがあると、東国原氏なら思うだろうということである。つまり、「指名手配の顔」に対して、東国原氏はどのような感情を持つだろうかと考えてみた場合、過去テレビなどで叩かれ、芸能界から閉め出されていた東国原氏の感覚では、むしろ②の俳句がふさわしいとおもうのである。

否、壮年から老年の域に達した普通の日本人(男性)なら、自分の人生を振り返り、梅雨明と☓印のついた指名手配の写真を並べる俳句を作る気にならないだろう。これまで何度も東国原氏の素晴らしい俳句を見ている。何かと才能に恵まれた東国原氏が、このようなことになったのは大変残念である。

補足:
1)梅雨、指名手配、顔に☓の3つがたまたま同居する確率は非常に小さいだろう。また、類句が昨年6月という僅か一年前に発表されていること、その新聞が宮崎の新聞であることなども、その疑惑を指摘したツイッターの主の推論を支持する。更に、東国原氏は番組の中で屡々、以前番組で読んだ誰かの俳句を、作者とともに復唱するという記憶力の良さを示している。

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