2015年9月20日日曜日

時事放談感想

安保関連法案が通ったので、久しぶりに時事放談を観た。ゲストは石破茂さんと藤井裕久さんである。

1)石破さんの考えは、戦争になる危険性は軍事バランスが崩れたときに高まる。東アジアでは中国の軍事力が高まり、現在は日本に手を出すという意図はないが、日米の同盟強化は軍事バランスを保つことで事前に紛争を防ぐことに役立つ。安保関連法の問題には、国の独立が如何に大事かということ、それに対する脅威が増しているかどうかということ、憲法との関連などの側面があり、すべての議論が大事。

国連は万能ではないので、国連が機能するまでに国連自身が個別的及び集団的自衛権の行使を認めている。そして、集団的自衛権は世界すべての国が固有の権利としてもっている。民主党がそれを危険なものだと思うのなら、次回に政権をとった時、国連で集団的自衛権削除を主張すれば良い。惨憺たる結果に終わることを知っているから、そんなことしないだろう。国内向けと国外向けで意見を換えるようなことはいけないと思う。

2)藤井さんの意見は、先ず、大多数の世論が反対の時に、強行するのはけしからんと思う。集団的自衛権とは対等な軍事同盟であり、それが原因で第一次世界大戦がおこった。確かに一国では平和を築くことはできないが、同盟は戦争の可能性が増すので危険である。やはり、安保理の拡大などを目指して、国際連合を育てる努力が大事である。

今回の安保関連法が出てきた背景として、中国の肥大化、米国は世界から出来るだけ手を引きたい、そして安倍さんの偏った歴史観がある。

3)少し比較をしてみる。最初に、安倍さんの歴史観が偏っているという藤井さんの意見は、自民党に対する侮辱的発言だと思う。それについて石破さんの反論が無かったのは意外であるし、何を考えていたのか解らない。また、藤井さんの国連重視の姿勢はアナクロ的であると思う。勿論強力で権威ある国連を育てられれば、それにこしたことはない。しかし、国連があまり役立たないことを、戦後の70年間の世界史が実証してきたような気がする。

それ以外の点は、要するに二人は、夫々異なった局面を想定して、夫々について正しいことを喋っておられるのだろう。

つまり、藤井さんには現在の日本政府が脅威を感じて中国を注視しているという感覚がないが、石破さんにはそれがあるということである。現在及び将来に亘って、日本国が脅威と把握すべきことについての認識の違いが、二人の間に大きな溝をつくっているということである。その認識に於ける差は、二人が持つ情報の差と感覚の差が主な原因として生じるのだろう。その違いを議論しなければ、対談にもなにもならない。安保関連法の話の後は、政局の話であるので、省略する。

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