ミライはトヨタが市販を開始した燃料電池車である。定価が720万円程の高級車であるが、排出するのが水だけであることなどで話題になった。各種メディアは、ミライの将来は非常に明るいという感じの報道をしており、それを素直に受け取っている人が大半だろう。
しかし、水素燃料電池車と電気自動車を比較した場合、蓄電池が安価になれば後者が有利である。何故なら、家庭のコンセントで夜中に充電すれば、水素スタンドに定期的に出向いて燃料充填する必要がないからである。排ガスとして水だけというが、水素を作る際に二酸化炭素を発生する。(注1)
また、電気自動車に発電器を搭載したのが燃料電池車であると考えると、その他の比較が簡単になる。前者EVの蓄電池は大きいので、その差は蓄電池と燃料電池の製造及び維持管理のコストということになる。将来的には蓄電池の方が全てにおいて安価になると考えるのが普通だろう。
従って、しばらくはプラグイン型のハイブリッド車で大容量蓄電池の開発を待つのが良い様におもう。
この点に関して、米国の有名な投資家であるウオーレン・バフェット氏が電気自動車関連に投資していることも注目に値する。米国では、幅の広い知識で知られるバフェット氏の発言は、重みを持って受け取られている(注2)。
ウオーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏など投資家は単に幸運で大金を手にしたのではなく、知識と直感力で現在の地位を得たのである(注3)。日本のマスコミはトヨタというだけで、ミライの未来を信じてしまう。日本にマスコミは一つしかないのだろうか?
注釈:
1)例えばメインな製造法である、水とメタンの反応の場合二酸化炭素を発生する。また、二酸化炭素による地球温暖化説には無理な点が多く、その発生が問題視されるのも、あと僅かの間だろう。http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2014/08/blog-post_26.html
2)例えば、バフェット氏の連銀の利上げに関する発言さえ、マスコミに掲載される。
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPL3N0WY22320150401
3)ソロス・チャートというマネタリーベースと為替レートの相関を見る図は、ジョージ・ソロスの発案である。
赤と白の木蓮である。両方とも美しく、隣り合わせにあると相乗効果で尚美しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿