今朝NHKテレビが、金ジョンウンがいつも胸につけている金日成と金正日の肖像画をデザインしたバッジを、最近外して公の場に現れていると、その映像と伴に報道していた。そして、自分の権威を一段と高めるためであろうという専門家の分析を紹介していた。
しかし、金日成や金正日の権威を越えるとはどういうことを意味するのか?私は、この分析は間違っていると思う。
金ジョンウンは一定の海外教育を受けており、現在の北朝鮮の世襲制共産党独裁が不自然であるとの感覚をもっているのではないだろうか。つまり、金ジョンウンは世襲制の廃止を考えているのだと思う。
金ジョンウンが今後の北朝鮮のあるべき姿として考えているのは、恐らく、中国型の共産党独裁国家であると思う。その第一歩は、「朝鮮民主主義人民共和国はキム一族が支配する王制ではない」と世界に示す必要がある。「たまたま3代までは、金一族が相応しい人材としてトップに就いたが、今後も最も相応しい人物が、金一族に含まれなくてもトップになるのだ」という意思表示であると思う。
勿論、今後このバッジが幹部の胸から消えることはないだろうが、それは神格化された皇帝のバッジから、建国の英雄をデザインしたバッジという意味になるのだろう。
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