でプーチン大統領の「あのミサイルには核弾頭も搭載できる」発言に学ぶこと
1)ロシアのプーチン大統領は8日、地中海に配備した潜水艦が過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアの拠点を巡航ミサイルで攻撃したとショイグ国防相から報告を受けた。プーチン氏は巡航ミサイルには「通常弾頭と同様、核弾頭の搭載も可能だ」と述べた。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151209/frn1512091203008-n1.htm
これは明らかにヨーロッパ諸国への脅しである。このことばは、トルコとの対立において、そしてウクライナの件について、ヨーロッパが一致団結して反ロシアの姿勢を強く取らないないように投げた牽制球だろう。
2)このプーチン大統領のことばを、日本人はしっかりと受け止めるべきである。つまり、「核兵器など使えないのだから無意味だ」という日本の多くの方が持つ常識が、ローソクの火を打ち消すように吹き消されたことを知るべきである。
この核兵器と国家の存亡に関して、真正面から向き合った人はあまり表に出ることができなかったが、日本にも韓半島にも多くいただろう。戦後東アジアで唯一北朝鮮が核兵器開発に真正面から取り組み完成させたようである。米国が北朝鮮を潰すという最後の決断を封じるのは、核兵器であることをよく知っているはずである。
そして、朴正煕が韓国大統領だった時に暗殺された件の詳細も知っているはずである。元公安調査庁の菅沼氏が以下のように、核兵器開発との関連を語っている。https://www.youtube.com/watch?v=xCTfGiUpZVc
「李承晩の時は米国の傀儡政権だった。その後、朴正煕が軍事政権を樹立したとき、中枢はかつての日本の軍人だった。朴正煕は核兵器のない国は真の独立国ではないと考え、核開発とともに米国に完全服従した状態から自主独立の方向に向かおうと考えた。その動きに怒った米国が、当時KCIA部長であった金載圭を使って、朴大統領を暗殺したのである。」
Wikipediaにもこの事件について書かれているが、そこで記載されている暗殺の根拠は説得力に欠けるように感じる。このように独裁者や独裁者に準ずるような人の暗殺が可能なら、北朝鮮の体制は大きく変わっていただろう。北朝鮮の独裁体制が国民が疲弊の極限にあってもなお続いているのは、それほど独裁者への反逆は難しいことを示している。つまり、菅沼氏の解説のように当時の韓国には大統領を超える権力があったと考えるのと、10.26事件がわかりやすくなる。朴正煕はその権力に敗れたのではないだろうか。
3)更に、菅沼氏は現在の日韓関係についても独特の説を展開している。それは、パククネ大統領の訳のわからない反日姿勢を考えるもう一つの資料になるのではないだろうか。韓国の反日は、戦後一貫して米国がやらせているというのである。最初、米国は二度と日本が立ち上がれないようにするため、傀儡として李承晩に反共と反日をやらせた。現在の反日も、その延長上にあるというのである。https://www.youtube.com/watch?v=gQK6QrNCG3k
上記サイトで菅沼氏により引用された孫崎享氏の話は、孫崎氏著「アメリカに潰された政治家たち」(小学館、2012)に、詳しく書かれている。その本についてはすでにこのブログに紹介している。
http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2014/01/blog-post_8.html
似たような趣旨の本に、馬渕陸夫氏の本「国難の正体」(ビジネス社、2014)がある。このような考え方を陰謀論として退ける、宮家邦彦氏や佐藤優氏を批判した文章もこのブログに紹介しているのでご覧ください。
http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2015/02/blog-post_73.html
そのほかに興味あるサイトを以下に引用します。
https://www.youtube.com/watch?v=6FstCKeTxkE
https://www.youtube.com/watch?v=AD1UtZmn_po
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