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2016年9月29日木曜日

ジニ係数:日本は所得の分配において平等な国ではない

「日本は、人は経済的に平等であるべきだ」という文化を持つ国だという幻想が、日本人に残っていると思う。しかし、現実は先進国としては非常に不平等な国であることを指摘したい。

ジニ係数というのがある。下図がその説明の為の図である。図の横軸に世帯の所得順に並べた人口の 割合を全体を1.0に規格化してとる(つまり、右端の1.00は国民全員を意味する)。そして、縦軸に所得の合計額をやはり同様に規格化してとる。つまり、ある横軸座標での曲線の値(y座標)は、その横軸座標までの人口の所得を積算した値をとり、国民全体の所得で割り算した値となる。最高値はやはり1.00(つまり国民所得の全体)となる。そのグラフは統計の方で、ローレンツ曲線と呼ばれるものの一つである。

この図では[Aの面積]/([Aの面積]+[Bの面積]) の値をジニ係数という。所得の均等配分の場合はグラフは45度の直線となり、[Aの面積]は従ってゼロである。完全不均等配分の場合、所得順に並べた場合の最後の一人だけが国家の所得の全てをとることになり(Bの部分がゼロ)、ジニ係数は1となる。図のケースでは、グラフは丁度円弧にしてあり、ジニ係数は0.57(あるいは57%)になる。そして、貧困層は富の半分を86.6%の人たちが得る一方、残りの半分を富裕層の13.4%の人たちが受けとる。

もちろん、一般にはこの円弧のような単純な形にはならないが、多くのケースではこの円弧の部分の出っ張りが変化した形になる。上記ケースよりひどい所得の配分の国は、南アフリカ、レソト、ザンビア、ホンジュラスなど9カ国。それに近い0.5を超える国の数は、香港、パナマ、ブラジルなど合計21カ国である。

このジニ係数の世界平均は0.395であり、日本はそれより少し低い0.379であり、世界73位である。しかし、この値は多くの西欧諸国に比較して大きい。他国の値を見ると、台湾は0.342、韓国は0.311、ドイツは0.27、ノルウエーやスウエーデンとなると0.25以下となる。結論として、日本は先進国としては富の分配において不平等な国だということになる。

何故、このようなことになったのか? 将来このような格差を解消できるのか、議論してほしいものである。尚、http://top10.sakura.ne.jp/CIA-RANK2172R.html#mapのデータを利用させてもらった。

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