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2016年9月1日木曜日

小池新都知事はポピュリズムに走っている

小池さんには期待した。しかし、最初からポピュリズムに走った。昨日、築地市場の移転を延期したことに対する批判を、報道のあり方という角度から書いた。 http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/42952573.html

延期の理由(補足1)が、食の安全確保とか言うが、延期してどのように確保されるのか明確ではない。その第一歩、一月の地下水のチェック(補足2)を待たずに移転した場合、どのような食の危険があるのか、わからない。前の記事で書いたように、一般の水道水を使い(補足3)、新しい鉄筋コンクリートの建物の中で作業するとして、既にほとんど取り除いた筈のベンゼンなどの微量の土壌汚染物質が、市場の魚を危険な程度に汚染するメカニズムが私にはわからない。(小池知事が延期を決めた理由:http://mainichi.jp/articles/20160831/k00/00e/010/266000c

小池さんは、単に見直すという 行為の為に延期したのだろう。どのような知識と能力があるのか知らないが、営々として積み重ねてきたこれまでの都知事3人の努力を就任後一ヶ月足らずで否定するのは、根拠を明確に示すのでなければ傲慢である。食の安全を確保するという漠とした理由は、その根拠にならない。(補足4)

土壌中に微量でもベンゼン等が存在すれば、このようなルートで市場の魚肉を食に適さないレベルまで汚染するという、具体的な危険性を示す必要がある。

また、オリンピックやパラリンピックへの影響をどう抑えるかについて、具体的に検討されていないのも不安である。ベンゼンの幽霊を恐れて、国際公約であるオリンピックに支障を来してはならない。

漠と政治不信を深めている都民の前で、カッコよく記者会見する姿は、都知事に必要な資質ではない。あのような中身のないパーフォーマンスを演じる姿は、以前テレビで観た小池キャスターの姿である。そこから、政治家として成長していないのではないかと考えてしまう。

補足:
1)小池氏が移転延期の第二の理由としてあげた、経費が35%ほど当初予算から増加したことや、第三の理由としてあげた情報公開されていないということは、移転を延期する理由にはならない。どちらも、移転後調査して責任追求することができる。
2)これまで既に7回ほど水質チェックをしている。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000140-mai-soci 移転延期したばあいでも、豊洲市場の経費は1日700万円かかるという。損害だけは具体的で、食の安全とやらの評価は全く具体性がない。
3)豊洲市場で地下水をくみ上げて(多分海水だろう)、それを魚や市場どこかを洗浄する為に用いるのなら、問題は別である。しかし、そのような話は上記サイトやテレビの会見では全く無かった。
4)市場の各ブースの面積は広くなったが、間口が180cmから150cmに狭くなったという。これが不便だという意見を、”ひるおび”かなにかのTV番組が紹介していた。これは豊洲移転の具体的なマイナス面であるが、それは知事が会見であげた理由の中にはなかった。

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