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2021年2月6日土曜日

日本は後進国である:ディジタル化の遅れ

1)一律支援金の愚

 

先程のTV放送”ウェークアップ”で、一律支援金6万円の不合理が話題になっていた。その中で、配る側の大変さが、「一律配布の理由」であるとの話もあった。

 

つまり、全ての飲食店がデジタルで確定申告しておれば、そんな不都合はなくなる。つまり、確定申告のデータに、これまでの事業規模が存在し、それに応じた休業補償の額が何時でも瞬時に計算でき、明日にでも振り込めるからである。

 

昨年の10万円の一律給付も、各個人毎にそのようなデータがあれば、確定申告の口座への振り込み或いは還付金として処理することが可能である。実際、確定申告にはマイナンバーの記入が必須となっている。米国では、600ドルの給付金も2−3日で、確定申告の口座に給付されたと聞く。

 

全ての非効率や不合理が、日本のデジタル化の遅れが原因で生じている。今頃、デジタル庁を作ったのだが、そんなことは総務省でもどこでも、簡単に出来るはず。一体、どんな人材を雇っているのか?

 

韓国や中国では、スマホ決済がいきわたっているのに、日本の小型スーパーのレジでは、小銭を一円単位で数える風景が日常的である。何故、そのような遅れが生じたのか?

 

それは、日本では最初から落ちこぼれが一人も出ないようにという考えを利用して、行政が仕事をしないからである。(補足1)マイナンバーカードが10万円給付で必要だというのなら、カードを取らない人には給付しなければ良い。

 

落ちこぼれには、救済措置を用意するが、全体としては早急にデジタル化をすべきであった。しかしこれは一つの象徴的な例であり、日本の行政は総じて仕事をしていないと言える。

 

その原因を批判を覚悟でいうと、日本人は個人では物事を考えないからである。もし、慣習があればそれを超保守的に継承し、上からの命令があれば従順に従う家畜のような民族である。従って、その国家は全体主義に走りやすい。(補足2)

 

病院のデジタルカルテも、早急に共有する体制を整えて、転院した場合の紹介状など不要にすべきである。個人データの保護は大事だけれども、それを理由にいつまでも病院毎の保存では、過剰診療や過剰投薬などで稼ぐ悪徳医者がなくならないだろう。そんな医者をデジタルカルテの共有でなくす一方、医療従事者全体の待遇をもっと改善すべきである。

 

町内会という不思議な組織では(これも意味を考えずに延々と継承されている習慣である)、今でも回覧板を廻している。町内のホームページを設けて、そこで閲覧すれば、そんな面倒なことは不要になる。更に、市役所が毎月配布する広報も、ネットで閲覧すれば膨大な節約となる。

 

兎に角、各戸がスマホを持つか、インターネット環境を、嘗ての電話を引くような感覚で整備すべきである。回覧は、どうしてもその環境が整備できない人たちのみとすれば良い。全員が可能なことのみを、市や町の標準とする方針では、日本に進歩はない。

 

 

2)COCOAの不思議

 

新型コロナの感染者との接触をスマホで知らせるソフトがある。それがCOCOAである。その存在を知ったのは2日ほど前の読売新聞の記事を読んだ時である。何故なら、回覧板や市の広報に大きく報じされなかったからである。

 

厚労省のHPには、以下のように書かれている。

 

この陽性者によるアプリでの登録は、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)から陽性者本人に発行する処理番号を入力いただく仕組みになっています。

 

年末までの総ダウンロード数が2300万ほどだったので、日頃から新聞やテレビを殆ど見ないので、知らなかっただけのようだ。しかし、それをダウンロードしても、ほとんど役に立たないことがわかった。何故なら、新型コロナに感染しても、それを各自がスマホに入力する義務などないからである。https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1298554.html

 

上記サイト(16日の記事)によると、陽性者の登録数は6385件とある。現在の感染者は40万人なので、ほとんど何の約にもたたないことが分かるだろう。

 

しかも、韓国のように、感染者の分布をリアルタイムで知らせるというのではなく、感染者と濃厚接触をした事実を、事後的に知らせるのが目的のようだ。それでは、やけどをしてから火の存在を知らせるようなもので、何の意味もない。

 

このソフトを利用して、新型コロナの感染を防ごうという意思は、国と地方を通じて日本の行政には全くない。その手のソフトの配布は、韓国もやっているから配布はする。しかし、利用しないのなら、それは国民の責任であると言うのだろう。政治家はこのソフトの事を何も知らないだろう。

 

結論として、日本の行政は、プライバシーという言葉が、まるで魔物のように恐ろしいようだ。立憲民主党のRNH議員よりも恐ろしいのだろう。勿論、恐ろしいということにして、仕事をしないだけかもしれない。いや、そうに違いない。

(12:20 編集;補足2追加)

 

補足:

 

1)私の棲む市では、新型コロナに感染したデータを一応公開している。しかし、そのデータには、ケース毎に感染者の年代、陽性者との接触の有無、陽性であることがわかった時の症状が、書かれている。約500名の感染者の殆どが、無症状と軽症である。中等症が26名、重症者は3名である。その後死亡した人のデータはそこにはない。「この症状は何のために記載しているのか? これでは新型コロナは全く恐ろしくない病気だと宣伝しているようなものだ」と、市役所に質問したが、県のデータをそのまま記載しただけだという。一体何のための市なのか?

 

2)例として昨年2月26日の記事を推奨する。4節以降の文章を読んでいただきたい。
https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12577887962.html
もう一つの例として、「(再録)自ら進んで恵方巻き屋の餌食になる人たち」という記事を引用する。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12573472614.html
 

 

 

 

 

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