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2022年10月8日土曜日

マイクポンぺオ前米国務長官による中国国民へのメッセージ:中国共産党の敵は中国人民である

米国トランプ政権の国務長官だったマイク・ポンぺオ氏は、政権末期の2020年7月23日にニクソン大統領記念図書館で演説し、ニクソン政権の国交回復以来の中国に対する「豊かになれば民主的な国になる」との期待を米国は捨てなければならないと力説した。(補足1)

 

そのポンぺオ氏は、現在スタンフォード大学ハドソン研究所のチャイナセンターの諮問委員会委員長(chairman of the advisory board)である。ポンぺオ氏は最近ハドソン研究所から、中国国民向けに動画を配信している。そこでポンぺオは「中国共産党の最大の敵は中国国民あなた方である」と語っている。

 

https://www.youtube.com/watch?v=giYEuQ5vYM4

 

927日、在米中国大使はハドソン研究所宛に、“中国センターのウェブページに於ける、ポンぺオ前国務長官の中国共産党に対する根拠のない非難を行う最近公開のビデオシリーズに対し、私たちの懸念を表明するためのものです。” (補足2)から始まる書簡を送りつけ、動画配信を止めるように圧力をかけている。

 

それに対してポンぺオ氏は、真実を語ることを止めないとツイートで答えている。このポンぺオ前国務長官の一貫した姿勢はたいへん評価すべきであり、次回の大統領選挙の有力候補の一人としても期待したい。

 

現在、11月の中間選挙に向けて圧倒的に不利が噂されていた民主党は、米国の伝統にない不自然な方法まで用いて巻き返し活動を行っている。この反共和党反トランプ運動は、ネオコン民主党が牛耳る米国政府が生き残りを掛けて、内戦に近い様相を呈している。

 

そして、ポンぺオ氏が国務長官時代のニクソン記念図書館での演説を引用するページも国務省のHPから削除され、今回の全く正当な中国に対する論評も無視するかのような姿勢である。

 

ポンぺオ氏が米国民主党政権と中国共産党政権の共通の敵となって、何らかの事件に巻き込まれないか心配である。

 

2)マイク・ポンぺオの最初のメッセージ

 

以下に、ポンぺオ前国務長官による中国国民に向けたビデオメッセージシリーズの最初のものを示す。英語全文は補足4として最後に示した。

ーーーーー

 

ハドソン研究所の中国センターへようこそ。私はマイク・ポンペオです。米国の第 70 代国務長官であり、現在はこの新しいセンターの諮問委員会の議長を務めています。

 

ご想像のとおり、今回のギグ(一回きりの契約)は前回よりもはるかに安定雇用であり、コーヒーの味はフォギー ボトム(米国国務省)においてよりもはるかに美味しいです。

 

これらのビデオでの私たちの目標は非常に単純です。米中関係について中国の人々と直接話すことです。それが、今後数か月にわたってこのシリーズで開始することであり、それを維持します。

 

私たちがこれを行っているのには理由があります。中国共産党は中国国民を代表していません。それはとても簡単なことです。中国共産党は、外国の反中国イデオロギーに対決する一党独裁の全体主義政治組織です。それは残忍で急進的な過激派のグループとして始まりました。あまり変わっていません。

 

史上最悪の大量殺人者は毛沢東でした。その犠牲者は主に中国人でした。天安門広場で民主化運動の参加者を殺害した鄧小平にも同じことが言えます。そして、習近平は今日でもその共産主義の遺産を引き継いでいます。

 

中国共産党には、あなた方中国人ほどの大きな敵はいません。これが真実だと言えるのは、彼らが本当に気にかけているのは、中国人に対する彼らの支配を維持することであると、これ迄の全ての中国のリーダーとのやり取りにおいて確信したからです。

 

There is no bigger enemy for the CCP than you, the Chinese people. I know this is true because all my interactions with the CCP leaders convinced me that what the CCP

truly cares about is maintaining their stranglehold over the Chinese people.

 

中国共産党が米国を憎んでいるのは、世界最古で最も影響力のある民主主義による米国の自由という見本に、中国の人々が触発されるのではないかと疑っているからです。

 

私はゼン枢機卿、香港のジミー・ライ、その他無数の勇敢な自由の闘士たちの「政権に責任を負わせようとする活動」を知るようになりました。中国には、大小さまざまなスケールでの活動において英雄がたくさんいます。

 

秘密の礼拝所に行き天安門事件を想起し、中国共産党の嘘を信じるのを日々拒否する人々がいます。しかし、中国共産党が言う最悪の嘘は、中国共産党が中国と中国文明を代表して発言しているということです。

 

そして、CCPはそれが嘘であることを知っていると思います。北京が中国国民を代表していると考えた場合、対外防衛よりも国内の抑圧と監視に多くの予算を費やすことはありません。(補足3)もし中国共産党が中国国民を代表しているとすれば、明日には自由で公正な選挙が行われる筈でしょう。

 

しかし、そうはなりません。いわゆる「人民共和国」は、自国民に問題を抱えているようです。

 

3)日本国民は中国国民と同じ問題を抱えている:

 

上記ポンぺオ前米国務長官の発言の中で、太字で示した部分は多くの共産党支配ではない国家でも成立し、非常に重要な問題提起である。その文章を日本向けにモディファイして以下に示す。

 

自由民主党など日本の政党にとって、あなた方日本人一般は潜在的に敵です。彼らが本当に気にかけているのは、自分達が日本政府の中心に座るこの体制を維持することであると、これ迄の全ての日本のリーダーの政治姿勢で確信できるからです。

 

ピッタリ当てはまるのではないでしょうか?

 

自民党政権は、自らの政権維持の為には、重要なニュースでも国民には出来るだけ隠蔽します。安倍元首相の暗殺事件に関しても、救急治療にあたった数十名を代表する医学部教授の所見と、現在発表されている事件の様相が矛盾するにも関わらず、ただ隠蔽の姿勢を貫いている。

 

そして日本国民の知る権利に配慮して、その点を明らかにしようと努力する青山繁晴議員や山口敬之氏が脅迫されていても、知らぬ顔で事件の隠蔽を決め込んでいる。これは、日本政府が日本国民の側に居ないことの証拠ではないだろうか。https://www.youtube.com/watch?v=Y2xn4qydXQg

 

岸田首相などは、世界が急激に変化し、日本国民の生命と財産に重大な危機が迫りつつあると考える人が多い今、自分の息子を将来の家業(政治家)の勉強のために、首相補佐官に任命するなど、公私混同の姿勢で日本国民の不安に対しも配慮の姿勢がない。

 

(18時30分、日本語の編集とタイトルの変更;20:30一か所修正)

 

補足:

 

1)https://cl.usembassy.gov/secretary-michael-r-pompeo-remarks-communist-china-and-the-free-worlds-future/ 尚、日本語訳を朗読されている動画があります。

https://www.youtube.com/watch?v=0DVBTv2UfKI

 

2)原文:We are writing to express our concern to the recently released video series at the webpage of the China Center of Hudson Institute by former Secretary of State Michael R. Pompeo, who made groundless accusation against the Communist Party of China; https://mobile.twitter.com/mikepompeo/status/1577305208954261507/photo/1

 

 

3)実際、中国共産党政権の国防予算(外国の敵に対応する予算)よりも、国内の治安維持などに要する予算の方が大きい。https://ashu-chinastatistics.com/news/102225-449651910

 

 

4)Welcome to the Hudson Institute’s China Center. I’m Mike Pompeo, the 70’th US secretary of state, now chairman of the Advisory Board for this new Center.

 

As you can imagine, there is a lot more job security in this gig than my last one, and the coffee is a lot better here than at Foggy Bottom.

 

Our goal with these videos is pretty simple: To talk directly to the Chinese people about US-China relations. That’s what we’ll start doing with this series over the next few months, and we’ll keep it up.

 

There is a reason we’re doing this: The Chinese Communist Party does not represent the Chinese people. It is that simple. The CCP is a one-party, totalitarian political organization committed to a foreign, anti-Chinese ideology. It started out as a group of brutal, radical extremists. Not much has changed.

 

The worst mass murderer in history was Mao. His victims were mostly Chinese. The same is true of Deng Xiaoping, who murdered pro-democracy protesters in Tiananmen square. And Xi Jinping continues that communist legacy even today.

 

There is no bigger enemy for the CCP than you, the Chinese people. I know this is true because all my interactions with the CCP leaders convinced me that what the CCP

truly cares about is maintaining their stranglehold over the Chinese people.

 

The CCP hates the United States because they are paranoid that the Chinese people will be inspired by the example of American freedom, the world’s oldest and most influential democracy.

 

I’ve gotten to know the work of brave Chinese freedom fighters like Cardinal Zen, Jimmy Lai from Hong Kong and countless others who try to hold the regime accountable. There are lot of heroes, in small ways and big, throughout China.

 

There are the people who go to secret houses of worship, who commemorate Tiananmen Square, and who every day refuse to believe the CCP’s lies. But the worst lie the CCP tells is that it speaks on behalf of China, and the Chinese civilization.

 

And I think the CCp knows it’s a lie. If Beijing thought it represented the Chinese people, it would not spend more on domestic repression and surveillance than it does on external defense. If the CCP represented the Chinese people, it would hold a free and fair election tomorrow.

 

But it will not. The so-called People’s Republic seems to have a problem with its own people.

(EOF)

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