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2016年10月20日木曜日

北朝鮮問題:青山繁晴議員によるアントニオ猪木議員攻撃の動画について

その動画は以下のサイトに先月26日の日付でアップロードされている。 https://www.youtube.com/watch?v=-BtZ6XR8MAs  冒頭、青山氏はアントニオ猪木さんが外国人特派員協会で公演したときの発言について述べている。そん部分についてのみここで議論する。

「”拉致問題を解決できたら、我々日本人はしあわせになれますかね”というような発言されたということで、僕のところにも怒りや嘆き悲しみのメールが大量にとどきました。」

「本気で猪木さんは北朝鮮の言い分が正しいと思っていると思いますよ。僕は。」「こんな人を当選させた有権者ももう一度考えた方が良いと思う。日本維新の会の橋本さんも、石原慎太郎さんももちろん考えなければならない。当選しそうだということで、こんな人を議員にしてはいけない。この人を6年間私たち国費で支えるのですから。」


青山氏は、最初の猪木さんの発言が厳密な意味で正しく伝えられているかどうか自信はないはずである。それは「発言されたということで」という下線部の表現でわかる。そうなら、猪木さんの発言が「拉致問題を解決できただけで、我々日本人は幸せになれますかね」だったかもしれないという想像力を働かすべきである。猪木さんの発言の趣旨が、「拉致問題もあるが日本を標的にしているであろう核兵器のことを考えなくて良いですか?」であった場合、青山氏は賛成できないのだろうか。

二節目の青山発言は、典型的な独善的発言である。単眼でしか物が見えない青山氏のような人こそ、議員にふさわしくないと言いたい。私は、あまりにも青山氏の決めつけがひどいので、その動画についてのコメントした。それをここに再録する。もう一つの目で見た景色は、青山繁晴参議院議員の見た景色とは全く異なるのだ。

Mohkorigori:
アントニオ猪木さんはイラクでの人質救助に多大の貢献をしています。それに、拉致問題は大事ですが、日本外交は拉致問題に拉致されている状態です。(白井聡著、永続敗戦論)それを言ったのでしょう。北朝鮮に核兵器を持たせたのは米国です。朝鮮戦争が休戦になって、60年以上、米国は平和条約締結に動かなかったのです。米国と戦争継続状態にある北朝鮮が、核兵器にすがるのはわかります。米国の東アジアに混乱を残すという卑怯な政策をあなたは考えたことがありますか?

Mohkorigori:
拉致問題の全面解決は、小泉政権のときに邪魔が入らなければ出来たと思います。小泉さんは本気で平和条約締結と北朝鮮承認、拉致被害者全員の帰国、日朝基本条約などを考えたと思います。それを不可能にしたのはどこかの横槍だと私は思っています。素人ですが。。。その時、同行した安倍総理には詳細は知らされていなかったとどこかで読みました。

青山繁晴という人はエネルギッシュで話は面白い。しかし、もう少し広い視野を持っていると思ったら、この程度の人だった。短絡的で単眼的で、「もう一方からみてみる」という人間にしかできない思考(補足1)が出来ていない。北朝鮮が悪者で米国が悪者を退治する代官様というレベルの思考しか出来ていない。

動画に寄せられた一般のコメントをみてわかるように、わかりやすく短絡的な考えだからこそ、容易に大衆を魅了する。昔ドイツにそんな人がいた。青山氏は危険な人である。

補足:
1)「もう一方からみてみる」という思考ができるから、人間は鏡に映った像を自分であると認識できるのである。自分の不足した点や誤りについて確認できるのである。

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