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人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

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2016年10月18日火曜日

民主主義の原則にとらわれる国は、将来生き残れない。

1)中国は宇宙開発に力を入れている。その目的は言うまでもなく、宇宙軍事基地である。米国と対立した時、宇宙基地を持つことが大きな対米圧力となる。潜水艦は将来容易に発見されるようになるかもしれない。迎撃ミサイルの性能が、クルーズミサイルでも弾道弾でも確実に撃ち落とすレベルに向上するかもしれない。そうすると、宇宙軍事基地の有無が軍事力のランクを決める。

宇宙からミサイルを撃つと、最終速度が非常に高速になる。迎撃ミサイルでうち落とすのが非常に困難になるが、仮に撃ち落としたとしても、自国の上空にプルトニュームなどの搭載物を撒き散らすことになり、その放射能からは逃れられない。中国も米国も、最終的には月面に軍事基地を築くことまで考えているだろう。

これまで、宇宙開発は宇宙の謎に挑戦するとか、無重力下での科学実験が目的だとか言って、仮面をかぶせてきた。無重力実験(補足1)などのパーフォーマンスで国民を感心させごまかすことが出来なくなれば、宇宙開発は民主国家では出来なくなるだろう。宇宙開発の目的は明らかに軍事であると解っても、中国なら進めることができる。

2)民主主義の国では大衆の意見を重視するほど衆愚政治に向かう。大衆は何もしらない。理想主義を教え込まれた大衆には、リアリズム的思考は無理である。英米などの支配層の歴史は専門家もどれだけ知っているのか疑問だし、漏れて出ない以上それを見抜くのは無理である。ジャングルのような国際政治の中での論理と、国内での法と正義の論理の使い分けなどできるわけがない。

また、最適化問題は思考に載せる空間の大きさにより全くことなる。現代という平面の中で考えたとき、今生きる人の尊い命をすくう医学の発展は人類に大きく寄与すると考えられる。しかし、時間スケールを未来に向けて伸ばし、数世代にわたる時空の中で考えた時、全く逆かもしれない。現在の生命から自然の摂理による淘汰をなくせば、将来の生命力の劣化を招く。そして、医学の現在以上の発展は人類に必ずしもプラスにならない可能性大である。

1945年8月6日に時間を固定し、空間を広島周辺に絞って考えれば、核兵器は悪の権化ということになる。しかし、広い時空と国際環境という多くの民族の歴史や思想に関係した部分まで考慮にいれれば、核兵器こそ日本を救う善の武器ということになるかもしれない。兎に角全ての問題は、一般大衆には難しすぎる。

高度な知性を持った専門家たちによるそれぞれの分野における考察とそれらを結びつけて国家の知恵とするメカニズムを作らなければ、問題の解答と対策が得られないだろう。それは時として大衆の意思を無視することになる。民主主義の下では(衆愚政治では)それができないとすれば、その国は滅びるしかないことになる。中国のような独裁国の方が、紛争の時代には有利である。2050年に日本は存在するだろうか?  昨日の 文章では、 国民に国家への参加意識を持たせるべきであるとしながら、今日の文章は民主主義を大きく修正しなければ生き残れないという話になった。昨日の話とどう橋渡しをすべきなのか? 一つの回答は質の高いエリート層をつくることだと思う。

=== これは素人のメモです。適当に読み飛ばして下さい==

補足:
1)宇宙船の中で無重力下での実験が行われている。しかし、宇宙船の中は地上とほとんど変わらない地球の重力が存在する。理系の高校生でも知っている筈のこの事実を、どれだけの人が知っているだろうか? 立花隆の宇宙(月)からの帰還という本だったと思うが、その中に宇宙旅行は大部分が慣性飛行だと書かれていた。この人も、月まで地球の重力下であり、慣性飛行などできないことをしらないのだ。

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