民進党の前原が安倍総理への質問で、ロシアとの平和条約交渉に絡んで、「米国との関係が第一でありそれを考慮しなければならない」と言った。つまり、いつまでも米国追従を続けるべきという意見である。私は、偽メイル以来この人を無能政治家の典型と考えてきた。大学時代、高坂正堯氏にお前は学者は無理だと言われたそうだから、元々頭脳のレベルは高くない。
現在世界情勢は流動的で、日本は米国だけに頼っていては未来はない。ブレジンスキーやキッシンジャーは、日本を切り捨てるためのチェスのコマと考えてきたはずだ。ロシアは油断ならないが、日露は対中国政策では日米以上に利害が一致すると思う。日本は、米国を同盟国とするものの、いつでも日本から米軍が撤退する可能性を考えて、独り立ちをする道を考えなければならない。
米国は戦後一貫して(そして特に最近)、日本の米国追従は五月蝿いが、独り立ちをさせるのも鬱陶しいと考えていると思う。米国は昨日だったか、米露の対ISIS協調を潰した(補足1)。その一つの目的は、対ロシア関係を悪化させて日本に日露関係改善の邪魔をすることだと思う。米国ほど、戦略的に広く動く国はない。
米国はどちらが大統領になっても、日本防衛費という名目で大金を召し上げる計画を練っているはず。安倍総理の、戦後レジームからの脱却というのは、まさに米国離れを実現する計画である。前原はおそらく米国からの指示で、それを邪魔する役を仰せつかっているのだろう。米国にとっても、前原のような無能な政治家は使いやすい。政治に目覚めた人間は、ブレジンスキーが言うように、コントロールするより殺す方がよいだろう。https://www.youtube.com/watch?v=Gc9rsvBIh9U。
補足:
1)田中宇氏のブログを参考に、ISISは米国が作ったという記事を書いた。また、米国はまともにISISと戦う気がないという説がある。http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/42538885.html
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