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2017年11月28日火曜日

日馬富士の暴行事件:相撲協会は刑事事件をもみ消すな

日馬富士が貴ノ岩に暴行した事件で、日本相撲協会は独自調査をしたいようだ。危機管理委員会というのがあるそうで、今回の事件を相撲協会の危機と捉え、その対策を練るらしい。http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3223316.html

しかし、障害事件の捜査や調査は警察が行い、司法が犯罪性の有無と、それがあれば犯人の量刑を判断することになる。それ以外が独自調査するのは、警察の依頼が無いのなら、警察に対する干渉(妨害)になり慎むべきである。相撲協会は何故、その様に考えられないのか不思議である。

この事件は、仕事がオフの時間帯に、外で起こったことである。関与したのが相撲協会に所属する人間である以外は、本来相撲協会とは直接的には無関係な事件である。その種の事件が起これば、相撲協会が打撃を受けるだろうが、起きてしまった事件はどうしようもない。

相撲協会は、関係者の処分を何れ検討するだろう。また、力士の教育プログラムなどを、事件を参考に再検討したいかもしれない。そのためには、事件の詳細が必要だろう。しかし、それは司法の判断が出た後に、司法機関から情報提供を受ければ良い。

また、その事件に関する相撲協会の調査に協力しないとして、貴乃花親方を叱責するような発言を、横綱審議委員会の北村とかいう委員長がしていた。これも、全くおかしい。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171127-00000223-sph-spo

繰り返しになるが、刑事事件の捜査は警察の仕事であり、相撲協会の仕事ではない。横綱審議委員会が日馬富士の処分などを議論して、相撲協会に進言するのは、警察が捜査し、司法が判断した後であるべきだ。その原則に沿って、第三者の聞き取り調査を拒否している貴乃花親方を叱責するのは、行政と司法の基本をわきまえて居ない。

これは想像だが、相撲協会は事件の詳細を警察より早く知り、現場にいたモンゴル出身の力士たちに口裏を合わさせて、事件を小さく治めたいのだろう。それは、警察への妨害行為であり、法の下の平等を無視したとんでもない行為である。

大相撲は国技だという法的根拠はない。仮に国技だとしても、日本相撲協会は治外法権を持つ筈はない。この件に関する日本相撲協会や横綱審議委員らの騒ぎ方は、無知と思い上がりが原因である。

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