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2019年12月27日金曜日

大中華圏構想に日本は参加すべきではない:RCEP反対論の動画を見ての感想

最近、私は朝起きて最初に見るのが、及川幸久氏のBreaking news である。情報の確かさ、分析と論理の正確さなど抜群であると思う。(補足1)

 

今朝も、及川版Breaking newsを見て、深く納得したのだが、それを要約し自分の短いコメントを後ろに付け加えて紹介したい。今日のテーマは、この24日開催された日中韓首脳会議の主要議題でもあったRCEPについてであった。(補足2)RCEPは日本に不要であるという趣旨の話である。https://www.youtube.com/watch?v=Y1t3oPPBmRM

 

RCEP (Resional Comprehensive Economic Partnership)は、二階俊博が2006に提唱した東アジアEPAから始まったという。オセアニア、インド、東アジアの国々の間の自由貿易協定である。現在の加盟国は、ASEAN諸国に、日中韓、オーストラリア、ニュージーランドとインドを加えた国々である。

 

TPPとの大きな違いとして、及川氏は中国を含む点と規定が緩いことであると解説する。内容は一般の自由貿易協定と同じで、関税を無くすこと、サービス分野の規制緩和や投資障壁の除外、国を跨いだ広域のサプライチェーンの実現、通関コストの大幅な低減などである。

 

元々インド、オーストラリア、ニュージーランドはやる気があまり無い。中でも、インドのモディ政権はRCEPから抜けると言っている。その理由は、安い中国製品の流入で多くの失業者が出るからだという。インドが抜ければ、完全に中国主導の協定になってしまう。

 

TPPも、一般の自由貿易協定と同じく締結が大変だった。その日本における反対論の根拠は、米国の安い農産物が輸入され日本の農業に打撃になるからである。しかし、RCEPに関しては、中国の安く安全性が米国産以上に疑わしい農産物や工業製品が無関税で輸入される危険性があっても、マスコミは沈黙しているし、国民運動にもなっていない。何故なのか?

 

RCEPを締結したら、中国が米国の同盟国である日本、韓国、豪州と自由貿易協定を結んだことになる。それは政治的にも大きな問題を将来抱えることになるだろう。及川氏は更に、中国や韓国は、現在日本と最も関係が悪い国である。RCEP締結は、敵に塩を贈ることになるではないのかと言う。全く同感である。

 

私は、コメント欄に以下の文をかいた。

 

控えめに言っておられますが、すぐに連想するのは大中華圏構想です。その片棒を二階氏が担いでいるように見えます。類似した協定としてTPPをあげておられますが、中国が目指すのは、EU連合のアジア版だと思います。そう考えれば、危険きわまりない。安倍氏は、そこから、インド太平洋構想という言葉を思いついたのでしょうが、何とか安倍氏から政権を取り上げるべき時期だと思います。

 

このように安倍氏は、昨年10月以来、非常に中国寄りの姿勢を強めている。それを、憲法改正に対して中国から大反対運動が起こるのを防止するためだと分析する人もいる。私も嘗てそのようにかんがえたことがあった。しかし、それは全くの間違いである。

 

何故なら、主権国家が、自衛戦争をする権利は自然権であり、どこの国も反対できないからである。敢然と、その反対運動に立ち向かうことができなければ、そもそも最初から自衛権を放棄した事大主義の国であることを認めることであり、憲法改正を主張するのは自己矛盾である。

 

安倍氏や二階氏が、あの李氏朝鮮のような事大主義に徹するつもりなら、彼らはまさに売国奴である。彼らを頂点に戴く自由民主党は売国奴集団であるということになる。

 

補足:

 

1)昨日紹介した武田邦彦氏の動画の対局にあると言える。因みに、及川氏のBreaking Newsの次に毎日見るようにしている動画は、妙佛 DEEP MAXである。二人とも、海外在住で金融関連の仕事に従事していた方々である。金の動きを見ていた人の分析の方が、人を見てきた人の分析より確かである。元外交官という人たちは、諜報関係でなければ、海外在住の時に見てきたのは、本当の人の姿かどうかも怪しい。

 

2)先日の日中韓首脳会談でもRCEPへ向けた積極姿勢が再確認された。https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019122401002680.html

 

 

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