ウクライナのゼレンスキー大統領は、キエフ郊外のブッチャでの民間人大量殺害を、ロシア軍による残虐行為として告発しているが、ロシア側はウクライナの自作自演を主張している。ロシアは、その件を国連安保理事会で緊急会合を開き議論すべきと提案したが、英米は却下したという。
ブッチャでの民間人殺害が、ロシアの犯罪を捏造するためにアゾフ連隊のようなウクライナ内務省所属の所謂ネオナチ(補足1)が行ったものなら、英米とその手下として動いているゼレンスキーにとっては都合の悪い真実と言うことになる。
4月4日のロシア独立系新聞のThe Moscow Timesによると、「ウクライナ過激派のロシアに向けた凶悪な挑発行為(つまり自作自演の虐殺)に関連して、4月4日月曜日に国連安保理事会の緊急会議を開く様に要請した」とロシアの国連次席大使であるドミトリー・ポリャンスキーは日曜日(3日)にツイッターで語った。
これ対して、ワシントンの高官は、(ロシアは)見せかけの怒りを表明しているとロシアの国連での動きを強く非難した。(A senior Washington official swiftly slammed Moscow's UN move and said it was designed to "feign outrage.")
https://www.themoscowtimes.com/2022/04/04/russia-seeks-un-security-council-meeting-on-bucha-ukraine-a77194
これと同じ内容は、及川幸彦氏によるyoutube動画で紹介された。https://www.youtube.com/watch?v=qD8o09-UWII
この動画では、4月5日の英国の左翼系新聞のMorning Starの内容を紹介している。及川氏は、ロシアによる安保理事会緊急会議の開催要求を議長国の英国が却下したと解説している。
Morning Starの記事は、以下のように書いている。
クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフは、ロシアを標的にした罪状を否定した。そして、
「この情報は真剣に調査されなければなりません。私たちが見た映像などから、私たちの専門家はビデオの改ざんやその他の偽造の痕跡を特定しました」とモスクワの記者団に語った。
ロシア国防省は、ブチャの虐殺は「マリウポリ産科クリニックの場合(補足2)のように、ウクライナのゼレンスキー政権が西側メディアに向けて捏造したものである」と主張した。
https://morningstaronline.co.uk/article/w/russia-blames-britain-for-blocking-un-meeting-to-discuss-alleged-war-crimes-in-ukraine
本記事は、及川氏の動画において用いられた情報のオリジナルを確認するために書いたものです。
補足:
1)アゾフ連隊は、ゼリンスキー大統領を応援したオリガルヒのコロモイスキーが所有した私兵部隊であった。しかし現在では、ウクライナ内務省管轄の国家親衛隊の中に組織されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4435d40d5ece106952c0216b84c3ce42a0cd82c7
ロシア系の人々を相手に暴力的な衝動を発散させたいアゾフ連隊と、ロシアに支援されたウクライナ東部を攻撃したい新ウクライナ政府の利害は合致し、アゾフ連隊はウクライナ国家親衛隊に組み入れられたのである。https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21097
2)この件は3月13日の記事に書いている:
(4/10早朝軽微な修正あり)<以上>
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