人類は生存のために微生物やウイルスなどと戦ってきた。多大の犠牲者を出したことも多いが、それら病原体との戦いを通して免疫を作り上げてきた。現世人類は、その生き残りである。
地球規模のワクチン接種の繰り返しは、“現存人”の生命と安全を優先すべきことは解るが、結果的にウイルスに弱い人類を作る可能性がある。つまり、“人類と病原体との戦い”という人類史的視点からは、ワクチンに頼り過ぎるのは、直観的だが、愚かだと思う。(補足1)
古生代よりも遥か昔、地球上にはウイルスや単細胞の微生物しか存在しなかった。その中から発生した多細胞体は、一方では細胞間で役割分担の為に分化し、他方では、他の微生物との合体や戦いを継続して、免疫を始め諸機能を獲得してきた。(補足2)
このような戦いの生き残りとしての現存人は、生存に対する敵が地域性を持つこと等により、地域によって異った形質を持っている。つまり、人種による性質の差は、外見だけでなく目に見えない免疫のような部分にも生じていると考えられる。(補足3)
新型コロナ肺炎でも、当初東アジアよりも西欧諸国で猛威を振るったのは、地域により免疫に関する相違が原因だろう。(補足4)そして、地球規模でのワクチン接種とその条件下で生じたオミクロン株は、日本や韓国でも大流行となっている。
人以外の動物から初めて人に感染した新しい感染症の場合、一般に初期の段階では症状が強く感染性も高いが、一定の被害が出たのち時間が経つと症状も軽減し人との共生が起きるという。そのような経緯で被害を低減するのも、主に人の免疫能力の反映だろう。つまり、オミクロン株が最初に流行したなら、症状が重いかもしれないと思う。
その様に考えると、完全に同じワクチンの繰り返し接種を、新型コロナの変異のあるなしに拘らず地球規模で行うことは、新規ウイルスの大流行における上記の典型的プロセスに変化をもたらす可能性もあり、人類史的間違いかもしれない。
2)地球規模の繰り返しワクチン接種:
地球規模で同じ遺伝子ワクチンの接種を繰り返すのは、ウイルスの培養を地球規模で全人類を培地として行っている様にも見える。中途半端な効果しかないワクチン接種を繰り返すことは、ウイルスの変異を延々と継続して、「ウイルスを鍛える」ことにならないか心配である。ワクチン接種は、病原体ウイルスに特異的なものを用いて、短期決戦風に用いるべきではないのか?
現在、新型ウイルス病の地球規模の発生においてワクチンを全世界に供給することが、世界一の覇権国家である米国の製薬会社のビジネスモデルになっている風にも見える。何故なら、武漢株で作ったワクチンを延々と供給し続けて、莫大な利益をあげているからである。
繰り返しになるが、人という生物に備わった自然免疫に頼る方法を軽視し、人工的で中途半端なm-RNAの人体移植に延々と頼ることは、“本来の免疫形質の獲得”には繋がらない可能性がある。更に、m-RNAという遺伝子ワクチンの使用は、人類全体の免疫とその遺伝にどのような副作用があるか未だ解っていない。
この地球規模での同種ワクチンの繰り返し接種を続ければ、地球人は新種のウイルスにはワクチン接種以外の対応能力を著しく低下させるかもしれない。つまり、この地球上で人類が生きるには、まるで酸素マスクで水中に居るように、ワクチンを打ち続けることが必須条件になるかもしれないのである。(補足5)
その他、人工の高分子を用いた遺伝子ワクチン(補足6)を繰り返し投与することの副作用が、相乗的あるいは相加的に蓄積する可能性も存在するだろう。我々人類は、自然から生じた生き物であるという基本を忘れてはならないと思う。
以上、一素人の意見としてアップします。
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022040695922
補足:
1)現存する人間を病気から救い出来るだけ幸せな人生を送るために、現在の知的物的資源の全てを動員することが正しいとするのか、我々の子孫にできるだけ豊かで幸せな人生をプレゼントするのが、現在の人類の生きる目的の一つであると考えるのかによって異なる。
2)例えばミトコンドリヤは、他種の微生物との合体で出来たと言われている。
3)免疫における大きな地域差の例だが、例えばコロンブスが新大陸(南北アメリカ)から持ち込んだ梅毒の病原菌と平和共存できる人たちが、南米にはいるのである。1970年にエール大学の研究者がアマゾンの熱帯雨林の先住民Kayapo族について梅毒検査をしたところ、梅毒の症状を示す患者は発見されなかったが、40代以上の人たちの90%が血液に梅毒トレポネーマの抗体陽性を示した。https://www.eiken.co.jp/uploads/modern_media/literature/MM1605_05.pdf
4)今回の新型コロナウイルスによる死者が西高東低だったことは、単に生活文化の差によるのか、現在までに流行した伝染病の地域差による免疫性向の差によるのか、将又元々の免疫形質の差によるのかの解明は、今後の課題だと思う。
5)抗生物質でも同じ感染症に対する長期投与を避ける。それは、耐性菌(つまり変異種)の発生を出来るだけ防止する為である。
6)m-RNAを封入するのは、脂質二重膜をプロピレンエチレングリコールなどの水溶性高分子で強化したナノ構造を持つと言うのが私の理解であり、その高分子によるアレルギー的な副作用が心配される。何度も接種して体内に蓄積されると、どうなるか試験はされていないだろう。
(4月7日午前、2,3か所の修正)
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