世界政治において真実を見る人は極めて少数である。つまり、多くの人の頭の中の“真実”は、実は捏造されたものであり、この世界の支配者の都合で作られた話である場合がほとんどである。また、国家間の歴史問題がほとんど永遠に解決しないのは、それら2つの国の“真実”が異なるからである。
沖縄での米国海兵隊政務外交部次長だったロバート・エルドリッチ氏によれば、米国は孤立主義をとり続けるように見えて(見せて)、実は建国以来戦争をして居なかったのは、わずかに6-8年間ほどだったという。https://www.youtube.com/watch?v=b3trMg2Z1ok (19分ころ)
米国が国際法に違反して外国を侵略しても、国際社会が知らぬふりをするのは、米国が強力な軍事力と経済力を背景に世界を支配しているからである。それらに国際社会が知らぬふりが出来る様に、世界にばら撒かれるが、“自由と民主主義の米国による正義”のプロパガンダである。
例えば、湾岸戦争の時の嘘は有名である。駐米クウェート大使の娘ナイラさんに米国政府機関で嘘をつかせ(ウイキペディア、「ナイラ証言」参照)、“邪悪なイラク”の攻撃にほとんどの先進国が参加するように仕向けた。もちろん、何故流暢な英語でイラクの残酷な仕業を告発出来るのか疑問に思っても、それを言っては米国に逆らうことになるので、西欧諸国や日本は飲み込む。そして、その重要な事実をほとんどの人が知らない。
米国の嘘で分かりやすい例は、アポロ計画での嘘である。ソ連と“宇宙開発競争”していた時の月面着陸の嘘である。宇宙飛行士が地球に帰還するときは、パラシュートで海に落ちるのだが、月面にはアニメで見る様に逆噴射で着陸出来ると言う(嘘)のである。そのようなまともな疑問は「陰謀論である」という言葉を武器にして封じ、代わりに幼稚な疑問を見事に砕くテレビ番組を提供する。(補足1)https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12510075583.html
米国なら、嘘を世界にバラまいても、だれも「火中の真実」を拾おうとはしない。それを通すのが世界の覇権国家の米国である。米国の本質は、逆らえばどうなるか分からない恐ろしい国であることを“国際社会”は知っている。“国際社会”とは野生の世界に近い「ヤクザの世界」なのだ。
米国政府が強調することには本当の意味での信用など無いのである。したがって、“国際政治”の空気(アトモスフィア)は嘘のプロパガンダで満たされているのが現状である。エルドリッチ氏が言うように、ウクライナとロシアの戦争に関しての数々の映像や証言は、ロシアのものだけでなく米国やウクライナのものも含めて、全てにおいて信頼性が低いのだ。(上記動画4分ころから)(補足2)
2)キエフ郊外のブチャでの民間人の大量虐殺:
ブチャでの民間人の大量虐殺の件も、真実は藪の中である。ロシア軍の仕業の可能性もあるが、ウクライナのアゾフ大隊など極右の仕業や、俳優を使った実演の可能性も排除できない。ロシア軍兵士が実際にやったこともあるだろうが、それを大きく宣伝する為にかなり手を加えているだろう。
3月30日中にロシア軍はブチャを去った。その後、3日間はそのような話も映像もウクライナは出していないと、幸福実現党の及川さんは動画で主張している。同様に、張陽さんのチャンネルでもより詳細に解説している。https://www.youtube.com/watch?v=aIzZccdy_Sk
兎に角、具体的な証拠に欠けると米国一部の人(グレン・グリーンワルト氏など)もツイッターに書き込んでいるし、NewyorkTimesなども放送しているというのが及川さんの動画(youtube.com/watch?v=JCouZuaSil8 )の主張である。
Glenn Greenwaldさんは、ウクライナでの戦争を煽る勢力は、第三次世界大戦に世界を引きづり込もうとしているとTweetした様だ。同じ考えを多くの人が持っている。上の張陽さんの動画では、最近の大統領選で再選したハンガリーのオルバン大統領も同じ考えであるという。
オルバン氏は、「今回の選挙は平和と戦争の間の選択の選挙である。我々は6つの敵に勝利し、平和を目指すことになった。六つの敵とは、国内左派、国際左派、ブリュッセル(EU)官僚、ジョージソロス帝国とソロス財団、国際マスコミ、そしてウクライナのゼレンスキーである。(補足3)
もちろん、戦場でのロシア軍のひどい行動は、日本も第二次大戦直後に満州や朝鮮半島で経験している。しかし、あの時とは時代も違うし政治体制も違う。それに第一、そのような行為はロシアにとっては大きな損となる。張陽さんも一つ前の動画でそのような疑問を提示している。https://www.youtube.com/watch?v=Rq9FO2ehJjE
中立の国々から調査団をブチャに送るべきだが、そんな国など地球上に存在するとは思えない。ロシアが負ければ、真実とは無関係に、“プーチンロシアは21政権のナチスドイツ”と歴史に刻まれるだろう。それを十分ロシアは分かっているので、ロシアの体制が不変なら第三次世界大戦に発展する可能性はかなり高いと言える。それが上に紹介した(及川さんが動画で引用した)Glenn Greenwaldさんの恐れていることである。(補足3)
それにしても、岸田日本の対バイデン米国への隷属姿勢は異常である。この件、日本は米国に理解を示しつつも、中立的姿勢を保つことができた筈である。岸田日本は、率先して対ロシア制裁とウクライナへの武器供与を行ったし、その後ロシア制裁の先頭に立っている様にすら見える。https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/79571.html
林外相のG7外相会談での姿をMOTOYAMAさんは褒めているが、私には売国奴に見える。https://www.youtube.com/watch?v=hBR931Ed1t4
事実の把握も十分せずに、米国民主党政権に隷属することは、将来日本が消滅の危機を迎える可能性が高くなる。そのような事態を防ぐ鍵がロシアにあったのだが、それを岸田日本は態々積極的に潰している。このままではエルドリッチ氏が心配するように、ロシアも中国に隷属する可能性が高くなり、極東アジアは日本を含めて中国覇権の下にはいる。日本は中国人の草刈り場となる。
米国は将来、北半分の西太平洋上防衛ラインをグアムまで後退させる。AUKUSは堅持するだろうから、南半分の西太平洋は全域を防衛ラインに入れるだろう。その時、米国が極東ユーラシアは、憂いなく(ロシアが崩壊状態なので)中国の覇権に委ねるだろう。
最近ロシアのプーチン大統領に近い議員が、ロシアは北海道領有の権利を有していると言い出したのは、日本に対する警告と受け取るだけでは十分ではないだろう。https://www.youtube.com/watch?v=wHF7_I-L9HA
3)国際法について
ロシアのウクライナ侵攻は国際法違反に該当する。しかし、もしそれがロシアにとって国家存亡の危機に対する行動なら(補足4)、当たり前の行為である。その「正当性」は、国際法的ではなく、自然法的見地からだが主張し得る。 つまり、国際法とは本質的に野生(或いはヤクザ)の世界である国際社会での単なる申し合わせに過ぎない。
もし国際法に法治国家の国内法のレベルの権力とそれを裏付ける権威があるのなら、そもそも国家内に軍備など不要である。もちろん、ジョージソロスら元々国家を持たない民であったユダヤの人たちは、そのような世界の建設が目的で政治活動をしていると言うだろう。それが左翼の浅はかさなのか、強欲の本性を飾る着物なのかは、本人のみの知ることである。
日本のネットやテレビなどに出てくるほとんどの人は、「ロシアのウクライナ侵攻は国際法違反であり、当然批判されるべきである。ただ、ロシアの言い分も慎重に評価しなければならない」と言っている。事の善悪は、国際法がを決定するというのである。情状酌量については、ロシアの言い分も聞く必要があるというのである。
そのような人たちに問いたい:
仮に国際法で全ての国際的トラブルを解決できるとして、日本を含め西側諸国のロシア制裁の国際法的根拠は何処にあるのか? また、日本を含め西側諸国のウクライナへの武器供与の国際法的根拠は何処にあるのか?
岸田政権の日本は、ロシア制裁のために数名のロシア外交官を追放するという。 本当に馬鹿な総理だ。 ロシアが北海道を寄こせと言ってきた時、それは国際法違反ですというのだろうか?
(4/10/8:30、2,3の軽微な編集)
(訂正 4/11/早朝:ハンガリーのオルバンは首相でした。この国でもドイツのように権力は首相にあるようです。先日の選挙は議会総選挙で、オルバン率いる与党が勝利した。)
補足:
1)宇宙飛行士が月面にくっきりと残した靴跡は有名である。しかし、あんな靴跡は真空の月表面では出来ない。砂が固まるには、水が必要だからである。表面張力の解説から始める原理的な解説は以下に掲載している。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12466516473.html
尚、月に降り立ったことを示すには、月の大平原を背景にしてミネラルウォーターか何かの瓶の栓を開けると良いだろう。瞬時に水が瓶から飛び出して凍り付き、且つ、短時間に蒸発するだろう。
2)我々は自分で情報を集め、我々の知識として頭で構築する以外に世界を知る手立てはない。それぞれの情報源からは、特別のフィルターをつけて情報を得る。それらを立体的に組み上げて、自分の頭の中に世界の像を作り上げるのである。
3)6つの敵の最後にあるのがゼレンスキーであり、彼は今回の戦争の為に大統領に担ぎ上げられた可能性が高い。ゼレンスキーは戦争後に蛹から蝶に羽化した様に見える。ウクライナのジャーナリストAnna Myroniuk氏の言葉もそれを裏付けている。ただ、彼女は最後に評価を間違えたようだ。
4)ロシアにとって、世界の覇権国となりうるという状態が本来のロシアなのだろう。それは大国主義なのだが、中国も米国もその大国主義を国是とする国である。 以前紹介した全ロシア将校協会がプーチンに渡した手紙は、会長が独断で出したものか偽物の可能性がある。(ロシアの専門家である北野幸伯氏がメルマガで紹介したのを引用したことがある。)
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