ウエークで石破さんが喋っています。集団的自衛権が必要であるという主張をしていますが、そんなことは、独自防衛が成立しなのなら当たり前のことです。(補足1)そんな説明で、国民を騙そうとするのは二流政治家のすることです。それが憲法に抵触することについて、懸念されているのです。石破さんはその点について誤摩化そうとしています。
日本語を知っている人なら、憲法の解釈拡大は無理でしょう。自衛隊も違憲であることは多くの方の指摘がありますし、言語的に明らかです。また、吉田茂氏が既にそう発言していたと辛抱さんは番組で言っていました。これまでの嘘により、こと国防政策においては、国際的信用を無くしていると思います。そして、集団的自衛権を行使可能と政府が憲法解釈を拡大しても、憲法に抵触する方針である以上、友好国も信用できますか?また、国民も嘘の上塗りの繰り返しにより、政府を信用していません。政府に信用がないため、その政府の年金政策をあてにできず、国民は金を貯め込み、デフレの原因の一つになったのです。政府に信用がないため、マッカーサーが来た時、敵軍の将軍であるにも拘らず、ほとんどの国民は歓迎したのです。この100年間、日本国政府は内外双方から信用がないのです。信用回復なくして、日本の将来は無いのです。
その第一歩として、集団的自衛権が必要なら、憲法改正に挑むべきです。否決されたのなら、そして、例えば尖閣諸島が中国に接収されたのなら(補足2)、それが防衛に関して戦後思考停止状態にあるとしても、国民の選択なのです。
法律は文章通り解釈するのが、法治国家として当たり前です。法治国家の出発点である憲法すら、まともに解釈しない政府など、外国も自国民も信用できますか? 信用は国家においても個人においても、もっとも大きな財産です。その大赤字で、日本国は政治的破産状態ではないでしょうか。
補足:
1)独自防衛できないかもしれないが、戦争は嫌だ。だから集団的自衛権行使には反対だ。マッカーサーのような占領軍なら、戦争せずに占領された方がましだ。そう考える人も多いだろう。優秀なる若者を、負けると分っているのに、零戦や回天に載せて自爆させた国家なのだから。そのような人には別の説明が必要です、石破さん。
2)日中国交回復の際に、尖閣諸島は国内的には双方が、自国の領土とするという密約があったといいます。大前研一さんのブログに書いてありますが、野中広務氏も時事放談でそういっていました。
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