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2014年5月25日日曜日

大相撲について気になること:

 今日、大相撲夏場所が場所前の予想通り、白鵬の優勝で終わった。稀勢ノ里や遠藤の活躍など、最後まで見応えのある場所であった。ただ、何時も千秋楽に疑問が湧き起こる。それは、日本相撲協会が公益法人である必要があるのか、と言う疑問である。日本相撲協会が公益法人である理由は、日本古来の神事である奉納相撲を執り行なうことにあるのだろう。しかし、横綱が全て外国人で占められている今の大相撲に、伊勢神宮などで奉納相撲を行なう資格があるのだろうか。
 今日の優勝が決まった後、表彰式の前に君が代斉唱がある。その際、優勝力士である白鵬は、口を一の字に結んだままだった。(注釈1)外国人力士の場合は、日本国家を斉唱するのには、抵抗があるのは当然である。ほとんど毎場所外国人力士が優勝するので、千秋楽は非常に不自然な感覚でテレビを見ることになる。気を遣って口を開く場合が多いが、声が出ている様には見えない。多くの点で、不自然な大相撲の現状を象徴している様に思う。
 周知の様に公益財団法人は、課税において特別扱いがなされている。その所為ばかりでは無いと思うが、協会のHPによると、その貸借対照表における純資産比率は約90%であり、超優良企業のものである。

 これら全ての事実を、国民は、そして財務情況の悪化に苦しむ中小企業や日本政府財務省は、どう考えているのだろうか?

 日本の相撲は、スポーツとしては柔道よりも判りやすく、ルールを国際的なものに整備すれば、オリンピックに相応しい競技だと思う。フランスのミッテラン元大統領が相撲フアンとして知られていた。その事が暗示するように、相撲は基本的な人間の運動能力を競うスポーツとして、国際的に見ても価値の高いものだと思う。それだけに、実態と本質が一致した相撲協会(注釈2)になった方が、相撲を観戦する側も何かとすっきりするとおもう。 注釈:  1)白鵬はこれまで国歌斉唱の際に口は動かしていたそうである。今回は更に、全国に放送される表彰後のNHKのインタビューには答えたものの、その後のインタビュー特に翌朝の恒例のインタビューも拒否したということである。おそらく、千秋楽の取り組みの際、例えば稀勢ノ里との優勝決定戦を望む観客の心ないヤジのようなものに、反発したのだろう。これも歪んだ相撲協会の現状を反映するものだろう。 2)相撲協会を、伝統的な奉納相撲部門と国際競技部門に分けて、国際競技部門では丁髷にふんどしのスタイルから再考するなどの大改革をしたらどうかと思う。夫々を別部門にして、奉納相撲部門を、公益法人としても良い。 (5/26夕刻改訂;あくまで素人の意見ですので、ご批判コメントなど歓迎します。)

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