(1)今夕、CBCテレビでの報道特集(17:30〜)で台湾人慰安婦の証言が放送されていた。二人の方からの証言しか報送されなかったが、涙を流しつつ話された内容とその様子から、信憑性の高い話だとわかる。証言の数が少ないのは、台湾政府認定の慰安婦は合計58人であるものの、生存者は現在4人しかいないからである。
二人は、看護師としての仕事だといって騙されて戦地に連れられ、そこで慰安婦として働かされたのである。この二人の方の場合、吉田清治の捏造によるチェジュ島での慰安婦狩りのような方法ではないが、強制連行にほとんど等しい方法で戦地に送られたと思われる。証言された二人の方には、強い日本国に対する反感は既になくなっている様子であり、その点から考えても証言の信憑性は高い。また、慰安婦問題に関与している若い方々も、この問題が政治問題化すべきではないと答えておられる。
日本側の対応としては、1995年12月に総理府と外務省の共管法人としてアジア女性基金が設立され、大韓民国・台湾・フィリピン等の元慰安婦だという女性に、日本国民から集めた「償い金」を総理の手紙と共に届けた。
しかし、台湾の慰安婦の方の内、アジア女性基金からの償い金を受け取ったのは13人のみであり、残りの人は受け取りを拒否した。それは国家から謝罪と償い金を出すべきだというかんがえからだった。
台湾との間に現在国交はなく、従って、この問題は未解決である。方法論的に難しいかもしれないが、元慰安婦の方々が生存されている間に、国家としての謝罪と償い金を手渡すべきであると思う。
国家間で既に解決済みとされる他の国とのこの問題も、もう一度精査すべきだろうと思う。例えば、上記のような強制連行と看做されるような方法で集めたのなら、その経緯を戦争時犯罪であるのか、それとも、現場の司令官の命令でなされたことなのかの疑問に答える形で、調査の上公表すべきである。もし国策としてなされたことなら、国家間での解決されたこととは別に上記のような対応をとるべきだろう。
(2)上記証言を完全に否定する証言もある:http://blogs.yahoo.co.jp/asmsyszz/53959942.html) 月200円という高給を目当の志願だったという。慰安婦だと聞こえが悪いので、帰ってくる時看護婦として働いていたと嘘を言ったのだという。その後、看護婦だということで応募したら、慰安婦だったという風に証言するようになったという。
何を信じたら良いのかさっぱりわからん。どちらにしても、この様な問題を戦後70年まで放置した政府の責任は重い
。(3)慰安部問題を考え始めた時期の私の考えは既に、ヤフーの智慧ノートに書いている。それ以後、このブログでも何度も書いた。初期の意見は(1)と似た立場のものであったが、その後の読書やブログなどを読み続けて、(2)の台湾の方の発言を信じるようになった。そして、英語での投稿も行なった。昨日のテレビ報道で再び、心が揺れて、(1)のようなコメントを書いた。台湾の慰安婦の証言を初めて聞いたからである。もちろん、記憶は創られることもあることは十分知っているが、落ち着いた話し振りからは創られた記憶や作り話のようには思えなかった。しかし、(2)の同じ台湾の男性からの証言や、これまでの韓国の慰安婦の証言のインチキから、再びこの問題について意見を換える必要がないと思う様になった。
この日本の株式相場のような大きな揺れは、そのまま残した方が良いと思うので、このセクションを書き直したところで、最終稿とする。 (2015/7/12)
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