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2018年3月11日日曜日

北朝鮮問題では日本だけが最後まで蚊帳の外だろう

トランプ大統領が北朝鮮問題を一挙に解決すべく、5月にでも首脳会談をする意向を発表した。(補足1)日本側は圧力一辺倒しか言ってこなかったので、あっけに取られただろう。私は3月7日の段階で、おそらくこの様な展開になるだろうと考えて、ブログ記事「日本政府はこれまでの経緯に固執せず、韓国と協力して米朝対話をトランプに進言すべき」を書いた。(補足2)

トランプ大統領は、3月7日の時点でツイッターに「北朝鮮との対話を巡り、進展の可能性がみられている。過去数年間で初めて、関係各国すべてが真剣に取り組んでいる。世界中が注目し、待っている!肩透かしとなる可能性もあるが、米国はどちらの方向に向けてもハードに対応する用意がある」と書き込んでいる。

それでも日本側は、トランプ大統領の決断は予想外だったというから驚きである。その証拠に、外務省の担当課に誰も出勤しておらず、パニック状態になったと報道されている。本当に情けない。北朝鮮や韓国だけでなく、諸外国に「犬には吠える役しかない」ということを証明してしまったのである。

時事ドットコムの今日配信のニュースは以下の様に書いている:
日本政府は「ほほ笑み外交に目を奪われるな」と慎重な対応を米国に促してきた経緯がある。外務省高官は米朝首脳会談への大統領の意欲について「事前に伝えられていた」と強がったが、少なくとも9日の発表や5月の期限設定が、日本政府にとって想定外だったのは間違いない。政府関係者の一人は「電話会談は朝になって急きょセットされた。外務省の担当課が誰も出勤しておらず、パニックになった」と証言。外交・安全保障政策を統括する国家安全保障局幹部も「展開が早い」と驚きを隠さなかった。 https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030901279&g=prk

昨夜のテレビ(どの番組だったかは忘れた)に出演していた女性ゲスト解説者(中林美恵子さんだったと記憶する)が、米朝首脳会談を日本で開催するように出来れば良いとか何とか言っていた。しかし、そんなことを言い出す人なのかとびっくりした。文在寅韓国大統領が仲介したのだから、米朝会談は韓国で行うことになるだろう。金正恩は文在寅を信用してこの話に乗った筈である。

具体的には、文在寅大統領の意見を汲んで、ソールで行うことになるのではないだろうか。外国に出るときに、金正恩なら命の危険を考えるだろう。板門店では首脳会談の場所としてふさわしくないし、米国大統領も嫌だろう。また、金正恩もビクビクしていると取られて格好悪い。韓国の首都であるソールの青瓦台が最も適切だと考えると思う。勿論、素人の予想なので、韓国以外の第三国で開かれる可能性もある。何れにしても、最後まで日本は蚊帳の外だろう。

補足:
1)トランプ大統領が会談を急ぐのは当然である。何故なら、北朝鮮に核開発を進める時間的余裕を与えたくないからである。勿論、国内での意見集約や朝鮮南北首脳会談の進展など未定部分が残っているので、開催されてももっと遅くなる可能性がある。
2)本ブログでの政治的話題は、普通の素人の考えとして書いてきた。それが外務省の方々よりも正しく予想ができたとしたら、それは素人には偏見がないからだろう。この分野では玄人になる北野幸伯氏(クレムリンメソッドの著者)も、今日のメルマガでトランプ大統領の決断は当然のことであると書いている。その理由は簡単で、圧力を掛けるのは平和的解決のためであり、北朝鮮の暴発を期待してのことではなかった筈だからである。http://www.mag2.com/m/0000012950.html 何故、その簡単なことが日本の外務省には読めなかったのか?深刻な事態である。

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